[Momonga-devel.ja:02179] Re: デフォルトアーキテクチャの変更および、対応CPUの変更について
- From: "Masahiro Takahata" <takahata@xxxxxxxxx>
- Date: Sat, 18 Oct 2003 07:55:01 +0900
たかはた@ Momonga Projectです。
まず最初の前提条件として、
「Momonga Projectとして配布するオフィシャルバイナリの対象となるCPUを
PentiumII 以上としたい」
という事です。
i586 で動かす手段が全く無くなるというわけではありません。
ただし、動作検証は i686 で行いますので、もしかしたら動かないものが
将来出てくるかもしれませんが、大概は動くでしょう。
----- Original Message -----
From: "ToshiOkada" <to1107@xxxxxxxxxxxxxxxxx>
To: <devel.ja@xxxxxxxxxxxxxxxxx>
Sent: Friday, October 17, 2003 11:48 PM
Subject: [Momonga-devel.ja:02177] Re: デフォルトアーキテクチャの変更および、
対応CPUの変更について
> こんにちは,Toshi(O)です。
ご意見ありがとうございます。
> On Fri, 17 Oct 2003 17:29:12 +0900
> "Masahiro Takahata" <takahata@xxxxxxxxx> wrote:
>
> > デフォルトアーキテクチャを、現在の i586 から i686 に変更しようと思います
> > 。また、使用できる最低スペックを
> > 「i686 以上のアーキテクチャかつ MMX サポートあり」
> > のCPUに限定しようと思います。
> > つまり、-march=i686 -mmmx をコンパイルオプションに付ける事になります。
> > この変更はカーネルだけではなく、全てのパッケージに適用される予定です。
> >
> > この件についてご意見がある方は、お知らせください。
>
> 意見というよりも,個人的状況から言えば「困る」に一票です。
> 現在私のところでは i586が 2台,K6が 1台,MMXが 1台の計 4台,Momonga
> HEADで稼働してます。またこれら 4台は十分仕事をこなしてくれているので,当
> 分廃棄の予定もありません(笑
>
> 現状では「i586以下は既に化石で捨てるべきだ」と多数の Momongaユーザーが
> 判断されるのなら仕方ないです,これら手持ちの化石PCは他のデスビで運用する
> しかないですが,しかし完全に無視出来るほど i586クラスの石って今では稀な
> 存在なんでしょうか ??
ごく稀な存在かと思います。市場で手に入るCPU(中古)は既にPentiumIII以上
になっており、その当時のマザーボードやそれに取り付けたパーツ等が
既に手に入らなくなっています。
少なくともProject内では、現在動かしているマシンの中には、
Pentium(無印)、K6(無印)を所持しているメンバーはおりません。
そのため、動作テストすら出来ない状況です。
> 質問ですが,i586クラスを切り捨て i686 & MMXテクノロジ以上に的を絞った
> Systemにするとどのようなメリットがあるのでしょう ??
メリットはi686 + MMX を利用した場合に全体のパフォーマンスがよくなる
という事がベンチマークテストの結果、判明したためです。
#確かに2倍速くなるのか?と言われたらそんなに速くはなりませんけど。
大多数のユーザにとって、パフォーマンスがよくなるのであれば
そちらを優先すべきかと思います。
> まだそこそこに使われていると思われるクラスを切り捨てるリスクを差し引い
> ても目に見えたメリットがあると思われるからこそこうしようと判断されたのだ
> と思いますので。
これは非常に難しい問題でありますが、大多数のユーザはPentiumII以上の
CPUを使用していると判断したからです。
それ以前から使用しているユーザは比較的スキルが高いので、自分でビルドを
行うなどある程度自分自身で解決できるのではないでしょうか。
現状のMomonga(HEAD)は自分でビルドするシステムになっていますから、ご自分で
ビルドする事は決して苦ではないという事かと思います。
また、対応CPUの変更を前提として、
・i586 i686なアーキテクチャ別のバイナリを作成できるようにOmoiKondaraの改造
を行う予定です。既にコードは出来上がっていますが、テストがまだ行われていま
せん。
i586マシンにまっさらの状態からインストールする場合ですが
・i686に変える直前のHEAD.isoは何らかの形で残し、その状態から最低限
ビルドできるまではインストール可能。
・最新のパッケージを使用したインストールCDを作成したい場合は、既に
スクリプトが準備されているので作成する事は簡単である。
(ex. /usr/lib/momonga以下にスクリプトが入っています。)
#どこからか、UnofficialなHEAD.iso(i586対応)が出るかもしれず。
という事で解決するかと思います。
> i686以上とした方が System全体のパフォーマンスが上がるのはある程度想像
> できます。が,i586以下の CPUがまだ現役で稼働しているのも事実だと思うので
> す。
> Windowsの世界ならそれこそ i586クラスが現役なんて稀でしょうが(笑),
> Linuxでは GUI環境を押しつける必然性もないから,CUI環境であれば i586クラ
> スでも快適に作業出来ますしね。
linux は Windows に比べてそれほどCPUパワーやメモリを消費しないとよく
言われていますが、最近のサーバ用ソフトウエアであっても、意外とCPUパワー
が必要であったり、メモリが十分に搭載されている事が重要であったりします。
> その辺りの天秤を Momongaとしてどう判断するか?,ですよね ??
>
> 私個人としては i586クラスを切り捨てるのはまだ時期尚早ではないかと,そ
> う思います。
逆に今なら切れるのではと判断しました。
幸いにも、Momonga 1.0がαテスト版すらまだ出ていない状況ですから、
大きな変更はまだ可能かと思います。
もしこのタイミングで切り捨てなかった場合、いずれ再び同じ話が再燃すると
思います。その時もやはり同じ理由で切り捨てられずに、古いCPUのサポート
という事になってしまいます。果たしてこれでは大多数のユーザに対して
利益になるでしょうか?
Momonga のオフィシャルバイナリは i686+MMX 対応という事になりますが、
上記のような理由、そして i586 ユーザでも自分でビルドすることにより
レポジトリの利用価値はあると思います。
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Masahiro Takahata