[Momonga-devel.ja:01852] Momonga Linuxパッケージライセンス表記統一指針(案) (Re: Momonga Linux のリリースへ向けた spec ファイルの見直し)


ほそのひでともです。

 To: devel.ja@xxxxxxxxxxxxxxxxx
 From: Kenta MURATA <muraken2@xxxxxxxxx>
 Subject: [Momonga-devel.ja:01827] Momonga Linux のリリースへ向けた spec ファイルの見直し
 Date: Tue, 01 Jul 2003 07:31:32 +0900
 
 > [Momonga-devel.ja:01822] でアナウンスがあったように,8月には 
 > stable ブランチが切られ,そのブランチでは大きな変更はされなく
 > なります.
 > 
 > そこで,spec ファイルに関してやらなければならない事 or やって
 > おきたいと思っている事を具体的に挙げていこうと思います.
 > ....
 > * License タグの値の規則を作り,統一します.この作業は1ヶ月で
 >   終わる気がしないのですが,がんばります.

というわけで、規則をつくってみました。遅くなってすみません。

基本的には、事前にプロジェクトメンバー間で
議論があったものをもとにしていますが、
あえて私の個人的な考えをいれた個所もあります。

時間がないので、ルールを策定しつつ、合意のとれた個所から先に
スペックファイルに適用していくのがよいと思っています。
特に、既存のライセンス識別子については
恐らく早期に合意が得られると思いますので、がしがしはじめてしまいたい。

ツッコミどころとしては、「選択式ライセンスの場合の区切り文字列について」
の個所でしょうか。

また、(Modified )?BSDやMITに関しては、
GPLのように単一の条文があるわけではないので、
BSDやMITの判断ポイントをパッケージャ向けに追って用意する必要があります。

あと、申し訳ないんですが、どなたか英訳してください。
devel.enでも話題にしておきたい(日本人にだけクリーンであっても困る)。

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Momonga Linuxパッケージライセンス表記統一指針(案) by h12o

有効範囲

Momonga Linuxに収録(main, zoo, non-free)された、またはされる予定のパッケージに
おけるspecファイル内License: プリアンブル。

ポリシー

License: プリアンブルの値はライセンス形態の識別子である、ととらえ、ライセンス
の正式名称を記述することにはこだわらないものとする。

理由としては以下のようなことが挙げられる。

  * rpm -qiで表示されることを考えると、短くしておいた方がよい。
  * License: プリアンブルはspeclintでチェックする対象となるため、正式名称にこ
    だわってスペルミスを誘発してしまっては本末転倒となってしまう。

なお、プリアンブルの値(識別子)と正式(?)名称の対応表は作成しておくものとする。

(註: 何らかのパッケージに含めた方がよいとは思うが、どのパッケージに含めるかは
未定)

ライセンス識別子

ライセンス識別子の文字種

  * アルファベットの大文字・小文字
  * 数字
  * 次に挙げる記号: '-', '_', ' '(スペース)

既存ライセンスの識別子

識別子であるという観点から、ライセンス形態の表記を以下のように統一する。具体的
な統一表記は以下の通りとする。

  * 「Apache」に統一する
      + 「Apache」
      + 「Apache License」
      + 「Apache Software License」
      + 「Apache like」
      + 「Apacheish」
      + 「The PHP License」(as of 3.0, see http://www.php.net/license/);
  * 「Artistic」に統一する
      + 「Artistic」
      + 「artistic」
  * 「BSD」または「Modified BSD」に統一する(*)
      + 「BSD」(いわゆる広告条項付きのオリジナルBSDライセンスを指す)
      + 「Modified BSD」(いわゆる広告条項なしの改変BSDライセンスを指す)
      + 「BSD License」
      + 「BSD Style」
      + 「BSD like」
      + 「BSD style license」
      + 「BSD-like」
      + 「BSD-style」
      + 「BSDish」
      + 「BSDlike」
      + 「The modified BSD license」
      + 「W3C」
      + 「W3C (see: http://www.w3.org/Consortium/Legal/
        copyright-software.html)」
      + 「W3C Copyright (BSD like).」
      + 「distributable and BSD Style」
      + 「modified BSD」
      + 「UCB」
      + [dump]「relicesed to BSD」
  * 「GFDL」に統一する
      + 「GFDL」
  * 「GPL」に統一する
      + 「GNU」
      + 「GNU GPL Version 2」
      + 「GNU GPL Version 2 or any later version.」
      + 「GNU General Public License」
      + 「GPL version 2, (C) 1994-1999 The DOSEMU-Development-Team」
      + 「GPL2」
      + 「distributable GPL」
  * 「LGPL」に統一する
      + 「LGPL」
      + 「GNU LGPL」
      + 「LGPL2」
      + 「WINEL」
  * 「MIT」に統一する
      + 「MIT」
      + 「X」
      + 「MIT/X Consortium」
      + 「MIT/X Consortium License」
      + 「X Consortium-like」
      + 「X, distributable」
      + 「XFree86」
  * 「MPL」に統一する
      + 「MPL」
  * 「OPL」に統一する
      + 「OPL?」
  * Public Domain」に統一する
      + 「Public domain」
      + 「public domain」
      + 「suite yourself」
      + 「Momonga」([momonga-release])
      + 「None」([termcap] public domainとファイル中に明示)
  * 「QPL」に統一する
      + 「QPL」
  * 「Ruby」に統一する(註: Rubyライセンスは、そのライセンス形態においてGPLの要
    素を含んでいます)
      + 「Ruby」
      + 「Ruby License」
      + 「Ruby's」

独自ライセンスについて

独自ライセンスを表記する場合は、""で括る。

(註: 現在のspeclintでは:を前置するようになっていたが、見た目が美しくないと思わ
れるので、""で括るように変更する)。

選択式ライセンスの場合の区切り文字列について

  * 2つのライセンスから選択できる場合はorを使う。
  * 3つ以上のライセンスから選択できる場合は", "と" or "を使う。正規表現で書け
    ば/(?:,|\s+or)\s+/
  * andや&、/は使わない。以下、例:

License: Modified BSD or MIT
License: "Foobar", "Barbaz" or MIT

(註: 現状ではandとor、/や,が使われているなどまちまちだったので、統一することを
提案してみる)

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無茶苦茶なこといってたらどしどしツッコんでください。

!ほそのひでとも
:web page: <http://www.h12o.org/~h12o/>
:wiki page: <http://www.momonga-linux.org/~h12o/> (Hikiはじめました)
:fingerprint of GnuPG: 741B C3E1 91C6 054E D787  F32D 0501 EF4D DAE5 63DA