[Momonga-devel.ja:00451] fluxboxのテーマについて(とその他ちょこちょこ)


きたです.

結構頻繁にfluxbox 本体がバージョンアップされたり bugfix パッチがリリー
スされるのですが,これまではその度に fluxbox 本体の 10 倍以上もあるテー
マもろとも rpm を download する必要がありました.
特に帯域の狭い環境にいる人にとってはかなりの負担だったと思います.

ということで,fluxbox のテーマと fluxbox 本体を分割してみました.
パッケージ名はそれぞれ fluxbox と fluxbox-themes です.
最初は fluxbox.spec からこれらの2パッケージを生成しようと思っていたの
ですが,この方法だとテーマに変更がなくても mph-get は新たに生成された
中身の同じ fluxbox-themes を download してしまいます.

これに伴い fluxbox のデフォルトの menu ファイルに
/usr/share/fluxbox-themes/styles を追加してあります.
すでに ~/.fluxbox/menu をカスタマイズしている人は

  [stylesdir] (/usr/share/fluxbox-themes/styles)

という行を適切な場所に挿入してください.



それからついでに最近の fluxbox についていくつか書いておきます.

1.fluxbox-generate_menu
   少し前の fluxbox から,fluxbox-generate_menu というコマンドが附属す
   るようになりました.このコマンドは名前から想像できるように menu ファ
   イルを生成してくれます.
   始めて fluxbox を使用する際にコピーされるデフォルトの menu ファイル
   (/usr/share/fluxbox/menu)は英語ですが,

     % LC_ALL=ja_JP fluxbox-generate_menu

   とすることで,日本語の menu ファイルが生成され ~/.fluxbox/menu に保
   存されます.(上書きされるので注意!)
   # 日本語 menu といってもオマケ程度にしか日本語化されてませんが…

2.Autogrouping
   fluxbox 0.1.11 から自動グループ機能が実装されました.これは同じ名前
   の Window を自動的にグループ化する機能です.
   ~/.fluxbox/init に

     session.groupFile: ~/.fluxbox/group

   を追加し,~/.fluxbox/group に自動的にグループ化したい Window 名を記
   述します.group の 1 行が 1 グループに対応します.異なる Window 名
   を持つアプリケーションを同じグループに入れたい場合は Tab で区切って
   同じ行に名前を羅列します.
   オリジナルの fluxbox はスペースも区切り文字になっていますが,これで
   はスペースを含む名前を指定できないので,敢えて区切文字は Tab のみに
   変更しています.

3.remember パッチ
   Momonga-devel.ja:00322 で kourin さんも書かれていましたが,本家には
   取り込まれていない remember パッチがあたっています.詳しくは上記の
   メールを見てください.

4.menukey パッチ
   momonga の fluxbox は,RootMenu と WindowMenu をキーボードで操作で
   きるようになっています.~/.fluxbox/keys で以下の Operation を記述で
   きます.

     RootMenu       RootMenuを開く
     WindowMenu     WindowMenuを開く
     CloseMenu      メニューを閉じる/サブメニューを開いているときは親
                    メニューにフォーカスが移動
     NextMenuItem   次のメニューアイテムに移動
     PrevMenuItem   前のメニューアイテムに移動
     OpenSubmenu    サブメニューを開く
     SelectMenuItem 現在のメニューアイテムを選択

   ちなみに私の keys には

     Mod1 Shift r :RootMenu
     Mod1 Shift w :WindowMenu
     Mod1 Shift h :CloseMenu
     Mod1 Shift j :NextMenuItem
     Mod1 Shift k :PrevMenuItem
     Mod1 Shift l :OpenSubmenu
     Mod1 Shift m :SelectMenuItem

   のように書いています.

# fluxbox-HOWTO にも書かねば…