2. ダウンロードとインストール

iiimf-skk は、現在もりもり開発中で、 まだ Momonga Linux のパッケージにはなっていません。 tar ファイルには spec ファイルが含まれていますので、 以下の手順でダウンロード後、 rpm を使ってビルドやインストールしてください。 src.rpm の場合も同様です。 Kondara や Momonga 以外のシステムでの使用については、 付録 B.「Momonga Linux 以外のシステムでの使用方法 を参照してください。

無事インストールができたら、 3.1.「X のセッションで、iiimf-skk を使うようにする」 を参考に、 sdr コマンドを使って X のセッションで iiimf-skk を使うように設定してください。

ウインドウマネージャに Sawfish または GNOME+Sawfish を使っている時は、 ximswitch によって、input method の切り替えを アプリケーションを開いたままできるようです。

2.1. ビルド、インストールに必要なライブラリなど

iiimf-skk は、

  • glib (1.2.x もしくは 2.0.x)

  • gtk+ (1.2.x もしくは 2.0.x)

  • Berkeley DB version 3 (db3)以降

  • libxml2 (iiimf-skk 0.1.21以降の版で必要)

を必要とします。 また、X Window System 上で IIIMF が動作するには、

  • iiimf

  • iiimf_conv

  • iiimf-xiiimp

が必要で、iiimf-skk が動作するには、さらに、

  • dbskkd-cdb

  • skk-jisyo

が必要です。 これらのアプリケーションは、Momonga のパッケージとして提供されていますので、 事前にインストールしておいてください。

また、/etc/hostsに、

    127.0.0.1 localhost.localdomain localhost
   

のような行があるのも確認してください。

2.2. バイナリパッケージのダウンロード

http://www.momonga-linux.org/~famao/iiimf-skk/ にバイナリパッケージがある場合は、ダウンロードして いつも通りインストールすることで、 すぐに iiimf-skk が使えるようになるかもしれません。 不具合がある場合は、 次項で述べるようにソースファイルやソースパッケージから ビルドしてインストールしてください。

2.3. ソースファイルのダウンロード

http://www.momonga-linux.org/~famao/iiimf-skk/ か、 http://sourceforge.jp/projects/iiimf-skk/ から、最新のファイルをダウンロードしてください。

もっと最新版が欲しい、開発に参加したい...という方は、 付録 A.「CVSレポジトリからのソースの取得 を参考に CVS サーバーからソースを取得してください。

2.4. ビルド・インストール

配布されている tar ファイルには spec ファイルが含まれているので、 rpm パッケージを作成する環境を整えてあれば、

    $ rpm -ta iiimf-skk-<version>.tar.gz
   

などとして rpm パッケージを作成できます。 また、src.rpm として配布されている場合には、

    $ rpm --rebuild iiimf-skk-<version>.src.rpm
   

などとして rpm パッケージを作成できます。 できあがったパッケージは、いつも通りインストールしてください。

2.5. パッチを当てる

パッチを当てる必要がある場合は、 パッチの配布方法によってビルドの方法が違います。

nosrc.rpm ファイルとして配布されているパッチは、 元の tar ファイルとともに RPM の設定に従って配置して、

    $ rpm --rebuild iiimf-skk-<version>.nosrc.rpm
   

などとして RPM パッケージを作成してください。

一方、通常のパッチファイルを取り込むには spec ファイルの編集が必要です。 元の tar ファイルから spec ファイルを取り出し、適宜編集して、 RPM パッケージをビルドして下さい。

2.6. コンパイル時に必要な設定

ここでは、コンパイル時にしか設定できない項目について説明します。

2.6.1. デフォルトの変換サーバを指定する

configure へのオプション --with-skkserv-host--with-skkserv-port で、 デフォルトの変換サーバを指定できます。 [4]

2.6.2. Canna や Pobox のサーバを利用する

iiimf-skk では、skkserver への問い合わせの他にも各種サーバへの問い合わせを 行うプラグインが存在します。現在、Canna プラグインと POBox プラグインを利用する 事ができます。Canna のプラグインをビルドする場合は configure へのオプション --enable-canna を、 POBox のプラグインをビルドする場合には --enable-pobox オプションを追加してください。 POBox プラグインをビルドする場合には、 --with-default-pbserv-host=localhost や、 --with-default-pbserv-port=1180 といった指定が可能です。POBoxプラグインを有効にする場合、 POBoxの変換サーバであるpbserverとskkserverはデフォルトでは同じポート を使う設定になっている事に注意してください。 [5]

2.6.3. ローマ字かな変換リスト

「今日のなんでやねん」より、 lib/skk-rom-kana-base-rule-list を編集すれば、 自分の好みのローマ字かな変換が実現できそうです。バージョン 0.1.21 以降では 設定ファイルを用いてカスタマイズをする事が可能です。

2.6.4. (eq skk-egg-like-newline t) にしたい

リターンキーで確定と改行の両方が起こるのは困ってしまうという人は、 きたさんの作られたパッチが利用できるかもしれません。 http://kitaj.no-ip.com/tdiary/20020329.html#p02 http://kitaj.no-ip.com/tdiary/20020409.html#p09 (0.1.20+hotfix1) を参照してください。 後者には、

abbrev mode の Ctrl-G と、 jmode で時々 Ctrl-H が効かなくなる現象を 回避するなんちゃってパッチと、さらに、 skk-egg-like-newline を有効にして、 句読点を点と丸からカンマとピリオドに変え、 記号のいくつかを半角にするパッチも込みです

とのことです。バージョン 0.1.21 以降では設定ファイルを用いてカスタマイズする事が可能です。