iiimf-skk は、現在もりもり開発中で、
まだ Momonga Linux のパッケージにはなっていません。
tar ファイルには spec ファイル
が含まれていますので、
以下の手順でダウンロード後、
rpm を使ってビルドやインストールしてください。
src.rpm の場合も同様です。
Kondara や Momonga 以外のシステムでの使用については、
付録 B.「Momonga Linux 以外のシステムでの使用方法」 を参照してください。
無事インストールができたら、 3.1.「X のセッションで、iiimf-skk を使うようにする」 を参考に、 sdr コマンドを使って X のセッションで iiimf-skk を使うように設定してください。
ウインドウマネージャに Sawfish または GNOME+Sawfish を使っている時は、 ximswitch によって、input method の切り替えを アプリケーションを開いたままできるようです。
iiimf-skk は、
glib (1.2.x もしくは 2.0.x)
gtk+ (1.2.x もしくは 2.0.x)
Berkeley DB version 3 (db3)以降
libxml2 (iiimf-skk 0.1.21以降の版で必要)
を必要とします。 また、X Window System 上で IIIMF が動作するには、
iiimf
iiimf_conv
iiimf-xiiimp
が必要で、iiimf-skk が動作するには、さらに、
dbskkd-cdb
skk-jisyo
が必要です。 これらのアプリケーションは、Momonga のパッケージとして提供されていますので、 事前にインストールしておいてください。
また、/etc/hosts
に、
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost
のような行があるのも確認してください。
http://www.momonga-linux.org/~famao/iiimf-skk/ にバイナリパッケージがある場合は、ダウンロードして いつも通りインストールすることで、 すぐに iiimf-skk が使えるようになるかもしれません。 不具合がある場合は、 次項で述べるようにソースファイルやソースパッケージから ビルドしてインストールしてください。
http://www.momonga-linux.org/~famao/iiimf-skk/ か、 http://sourceforge.jp/projects/iiimf-skk/ から、最新のファイルをダウンロードしてください。
もっと最新版が欲しい、開発に参加したい...という方は、 付録 A.「CVSレポジトリからのソースの取得」 を参考に CVS サーバーからソースを取得してください。
配布されている tar ファイルには spec ファイルが含まれているので、 rpm パッケージを作成する環境を整えてあれば、
$ rpm -ta iiimf-skk-<version>
.tar.gz
などとして rpm パッケージを作成できます。 また、src.rpm として配布されている場合には、
$ rpm --rebuild iiimf-skk-<version>
.src.rpm
などとして rpm パッケージを作成できます。 できあがったパッケージは、いつも通りインストールしてください。
パッチを当てる必要がある場合は、 パッチの配布方法によってビルドの方法が違います。
nosrc.rpm ファイルとして配布されているパッチは、 元の tar ファイルとともに RPM の設定に従って配置して、
$ rpm --rebuild iiimf-skk-<version>
.nosrc.rpm
などとして RPM パッケージを作成してください。
一方、通常のパッチファイルを取り込むには spec ファイルの編集が必要です。 元の tar ファイルから spec ファイルを取り出し、適宜編集して、 RPM パッケージをビルドして下さい。
ここでは、コンパイル時にしか設定できない項目について説明します。
configure へのオプション --with-skkserv-host
と
--with-skkserv-port
で、
デフォルトの変換サーバを指定できます。
[4]
iiimf-skk では、skkserver への問い合わせの他にも各種サーバへの問い合わせを
行うプラグインが存在します。現在、Canna プラグインと POBox プラグインを利用する
事ができます。Canna のプラグインをビルドする場合は configure へのオプション
--enable-canna
を、
POBox のプラグインをビルドする場合には
--enable-pobox
オプションを追加してください。
POBox プラグインをビルドする場合には、
--with-default-pbserv-host=localhost
や、
--with-default-pbserv-port=1180
といった指定が可能です。POBoxプラグインを有効にする場合、
POBoxの変換サーバであるpbserverとskkserverはデフォルトでは同じポート
を使う設定になっている事に注意してください。
[5]
「今日のなんでやねん」より、
lib/skk-rom-kana-base-rule-list
を編集すれば、
自分の好みのローマ字かな変換が実現できそうです。バージョン 0.1.21 以降では
設定ファイルを用いてカスタマイズをする事が可能です。
リターンキーで確定と改行の両方が起こるのは困ってしまうという人は、 きたさんの作られたパッチが利用できるかもしれません。 http://kitaj.no-ip.com/tdiary/20020329.html#p02 や http://kitaj.no-ip.com/tdiary/20020409.html#p09 (0.1.20+hotfix1) を参照してください。 後者には、
abbrev mode の Ctrl-G と、 jmode で時々 Ctrl-H が効かなくなる現象を 回避するなんちゃってパッチと、さらに、 skk-egg-like-newline を有効にして、 句読点を点と丸からカンマとピリオドに変え、 記号のいくつかを半角にするパッチも込みです