4. 基本的な設定

ここでは、使用時に設定できる項目について説明します。 コンパイル時に必要な設定については、 2.6.「コンパイル時に必要な設定」を参考にして下さい。

4.1. 設定ファイルの配置

バージョン 0.1.21 以降では、設定ファイルを用いたカスタマイズができるようになりました。 iiimf-skk では、設定ファイルを自動で作成しないようになっていますので、挙動を変更したい 場合には

		  $HOME/.iiimf-skk/config.xml
	  

を手動で作成する必要があります。

4.2. 設定ファイルの書式

iiimf-skk の設定ファイルは、XML形式で記述します。基本的なDTDは

	  <!DOCTYPE iiimf-skk [
	  <!ELEMENT iiimf-skk (item|rule)*>

	  <!ELEMENT item (name, value, info)>
	  <!ATTLIST item type (bool|string|num) "bool"> 
	  <!ELEMENT name (#PCDATA)>
	  <!ELEMENT value (#PCDATA)>
	  <!ELEMENT info (#PCDATA)>

	  <!ELEMENT rule (key, katakana, hiragana, append)>
	  <!ELEMENT key (#PCDATA)>
	  <!ELEMENT katakana (#PCDATA)>
	  <!ELEMENT hiragana (#PCDATA)>
	  <!ELEMENT append (#PCDATA)>
	  ]>
	  

となっています。

4.3. 接続するskkserverのホスト名、ポート番号の指定

iiimf-skk はかな漢字変換にskkserverを利用します。接続するサーバの ホスト名、ポート番号を変更するためには

	  <item type="string">
		  <name>skk-server-host</name>
		  <value>localhost</value>
		  <info>接続するホスト名</info>
	  </item>
	  <item type="string">
		  <name>skk-server-port</name>
		  <value>1178</value>
		  <info>接続するポート番号</info>
	  </item>
	  

を設定ファイルに加えてください。value タグの値を変更する事でサーバのホスト名、 ポート番号を変更する事ができます。何も設定されていない場合には、iiimf-skk の コンパイル時の指定が有効になります。

4.4. 個人辞書の設定

iiimf-skk は、主にセキュリティの面から、明示的に指定しない場合、個人辞書を 有効にせず、1回のセッションに限りメモリ上にDBを作成し、それを利用します。 個人辞書を有効にしたい場合には

	  <item type="string">
		  <name>skk-jisyo</name>
		  <value>/home/someone/.iiimf-skk/skk-jisyo</value>
		  <info>個人辞書(おくりなし)を格納するファイル名</info>
	  </item>
	  <item type="string">
		  <name>skk-okuri-jisyo</name>
		  <value>/home/someone/.iiimf-skk/skk-okuri-jisyo</value>
		  <info>個人辞書(おくりあり)を格納するファイル名</info>
	  </item>
	  

を設定ファイルに加えてください。この時、$HOME や ˜ といった文字列は 解釈されませんので、注意してください。これらのファイルは、Berkrey DB で 作成されます。

4.5. ひらがな、カタカナの変換ルールをカスタマイズする

変換ルールをカスタマイズするためには、設定ファイルに rule 要素を記入します。

	  <rule>
		  <key>.</key>
		  <katakana>.</katakana>
		  <hiragana>.</hiragana>
		  <append />
	  </rule>
	  

と記述する事で、"." -> "。" という変換ルールを上書きする事ができます。 key 要素には入力されるキー、katakana,hiranaga要素にはそのモードの際の 変換結果、append 要素には追加するキーを記述します。たとえば 「hha」 と入力 した場合に「っは」という結果を得たい場合には

	  <rule>
		  <key>hh</key>
		  <katakana>ッ</katakana>
		  <hiragana>っ</hiragana>
		  <append>h</append>
	  </rule>
	  

と記述します。

4.6. SKKで設定できる項目

iiimf-skk では、SKKで設定できる項目と同様なものとして

  • skk-dabbrev-like-completion

  • skk-delete-implies-kakutei

  • skk-delete-okuri-when-quit

  • skk-echo

  • skk-egg-like-newline

があります。これらの項目を設定するためには

	  <item type="bool">
		  <name>skk-dabbrev-like-completion</name>
		  <value>true</value>
		  <info />
	  </item>
  

のように記述します。

4.7. 設定ファイルのサンプル

設定ファイルのサンプルとして こちら を利用する事ができます。この設定ファイルに記述されている項目は、 個人辞書の設定部分を除いては iiimf-skk のデフォルトの設定ですので、これを適宜変更して利用してください。 また、個人辞書の部分を変更するのを忘れないようにしてください。