ここでは、使用時に設定できる項目について説明します。 コンパイル時に必要な設定については、 2.6.「コンパイル時に必要な設定」を参考にして下さい。
バージョン 0.1.21 以降では、設定ファイルを用いたカスタマイズができるようになりました。 iiimf-skk では、設定ファイルを自動で作成しないようになっていますので、挙動を変更したい 場合には
$HOME/.iiimf-skk/config.xml
を手動で作成する必要があります。
iiimf-skk の設定ファイルは、XML形式で記述します。基本的なDTDは
<!DOCTYPE iiimf-skk [ <!ELEMENT iiimf-skk (item|rule)*> <!ELEMENT item (name, value, info)> <!ATTLIST item type (bool|string|num) "bool"> <!ELEMENT name (#PCDATA)> <!ELEMENT value (#PCDATA)> <!ELEMENT info (#PCDATA)> <!ELEMENT rule (key, katakana, hiragana, append)> <!ELEMENT key (#PCDATA)> <!ELEMENT katakana (#PCDATA)> <!ELEMENT hiragana (#PCDATA)> <!ELEMENT append (#PCDATA)> ]>
となっています。
iiimf-skk はかな漢字変換にskkserverを利用します。接続するサーバの ホスト名、ポート番号を変更するためには
<item type="string"> <name>skk-server-host</name> <value>localhost</value> <info>接続するホスト名</info> </item> <item type="string"> <name>skk-server-port</name> <value>1178</value> <info>接続するポート番号</info> </item>
を設定ファイルに加えてください。value タグの値を変更する事でサーバのホスト名、 ポート番号を変更する事ができます。何も設定されていない場合には、iiimf-skk の コンパイル時の指定が有効になります。
iiimf-skk は、主にセキュリティの面から、明示的に指定しない場合、個人辞書を 有効にせず、1回のセッションに限りメモリ上にDBを作成し、それを利用します。 個人辞書を有効にしたい場合には
<item type="string"> <name>skk-jisyo</name> <value>/home/someone/.iiimf-skk/skk-jisyo</value> <info>個人辞書(おくりなし)を格納するファイル名</info> </item> <item type="string"> <name>skk-okuri-jisyo</name> <value>/home/someone/.iiimf-skk/skk-okuri-jisyo</value> <info>個人辞書(おくりあり)を格納するファイル名</info> </item>
を設定ファイルに加えてください。この時、$HOME や ˜ といった文字列は 解釈されませんので、注意してください。これらのファイルは、Berkrey DB で 作成されます。
変換ルールをカスタマイズするためには、設定ファイルに rule 要素を記入します。
<rule> <key>.</key> <katakana>.</katakana> <hiragana>.</hiragana> <append /> </rule>
と記述する事で、"." -> "。" という変換ルールを上書きする事ができます。 key 要素には入力されるキー、katakana,hiranaga要素にはそのモードの際の 変換結果、append 要素には追加するキーを記述します。たとえば 「hha」 と入力 した場合に「っは」という結果を得たい場合には
<rule> <key>hh</key> <katakana>ッ</katakana> <hiragana>っ</hiragana> <append>h</append> </rule>
と記述します。
iiimf-skk では、SKKで設定できる項目と同様なものとして
skk-dabbrev-like-completion
skk-delete-implies-kakutei
skk-delete-okuri-when-quit
skk-echo
skk-egg-like-newline
があります。これらの項目を設定するためには
<item type="bool"> <name>skk-dabbrev-like-completion</name> <value>true</value> <info /> </item>
のように記述します。
設定ファイルのサンプルとして こちら を利用する事ができます。この設定ファイルに記述されている項目は、 個人辞書の設定部分を除いては iiimf-skk のデフォルトの設定ですので、これを適宜変更して利用してください。 また、個人辞書の部分を変更するのを忘れないようにしてください。