[Momonga-devel.ja:00403] Re: モモンガ:君はどこへ行くのか
- From: KOMATSU Shinichiro <koma2@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
- Date: Thu, 29 Aug 2002 12:56:28 +0900
小松です。
From: Ken Deeter <ktdeeter@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
Subject: [Momonga-devel.ja:00385] モモンガ:君はどこへ行くのか
Date: Tue, Aug 27, 2002 at 04:12:31PM JST
> ircでちょっとした議論がありましたので、その内容をMLへ持ってこようとおも
> いまして、、
ここしばらく時間がなくて irc の方は log 読みもしてないので、
こっちでやってもらえるとうれしいです。
# 溜めちゃうと読むの大変なんだよなぁ。長いから。
といいつつ、該当しそうなところは流し読みしましたが。
> 課題はモモンガの開発方向、とでもいえばいいのかな。
>
> モモンガ的にはまだ方向もはっきりしていないと思うので、ここにいくつかの可
> 能性を書いておきます。もちろん以下のどれかでなければいけないというわけで
> はないです。これらを元に議論が成り立てば、と思って書いています。
これですが、「……向け」ということを考えた時に問題になるのは、
どんなパッケージを取り込むかということではなく、
default の configuration etc. をどうするかということですよね。
例えば server 用 distro. に gnome/kde 入ってても困りませんが
(入れなければいいだけの話)、
default で一般ユーザーが shutdown できたらイヤですし
(設定変えればいいのかもしれないけど、それをさがすのが面倒)、
irc で出てきた kernel の low latency patch (*) も、
default で low latency on になっていると
audio バリバリ使いたい人とかはうれしいかもしれませんが、
サーバーに限らず一般的な multi user/multi task 環境では
うれしくないと思います。
# でも、low latency にするかどうかは sysctl で設定可(default off)
# なんですね。off で他に影響がないなら、入れても構わない、かな。。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
(*) http://www.zip.com.au/~akpm/linux/schedlat.html#downloads
# option 変えて複数のパッケージを作るというのは、
# 排他的でない option が N個ある時に作るべきパッケージが
# 2^N になる(指数関数的に増大する)ことを考えると
# あまり賢いとは思えません。
こういったことを考慮して、
> 1.サーバー向け
> 2.デスクトップ向け
> 3.開発者向け
> 4.専門作業向け
のどの方向を目指すべきかというと…
まず、4. はうれしくない人が大多数になると思うのでボツでしょう
(例えば私が「数値計算向け」と称して default で
-mcpu=pentium4 とかつくように rpmrc を変更したらキレる人大多数だと思う)。
3. はよくわからないので置いておくとして(地雷踏み用、って意味?)。
2. については vine がそういう方向だと思うので、
同じ方向に進むのはあまり意味があるとは思いません。
ということで、やっぱり 1. かな、と。
ただし、「サーバー向け」と言った時に重要なのは
httpd やら mail server やらといった daemon 類が
default では「入らない」ということです。
# 使いもしないモノが入ってるのは、鯖としては最悪。
あるいは、default では一般ユーザーは shutdown できないとか、
多少「不便」かもしれないけど、「安全」なもの。
というか、「ふつー」なもの、とも言えるかもしれませんね。
> これとまた別に、今の開発モードは何なのかという問題もあります。リリースを
> 目指して安定性を狙うか、それともリリースまでにできるだけの新機能を組み込
> むか、ということです。ここら辺は、ローダマップなども考え始めたほうがいい
> のではないかと私はおもいますが。
ロードマップを考えるためには、まず 1.0 の release criteria を
決定しないといけないと思いますが、
これは「(インストーラの)momonga ができ上がった時」と
考えていいのでしょうか?
これを決めて、大雑把に release 時期を決めないと
1.0 release の構成も決められないと思います。
> ということで、モモンガ1.0理想内容(puntium版)
(略)
> gccは難しいですが思い切って3.2にしちゃえと、、そしたらモモンガかわいがっ
> てくれる人も増えるかも。
で、1.0 の構成(koma2版)を書きますが、
kernel はどのみち 2.4 系になるはずなので置いておくとして、
gcc は 2.96, glibc は 2.2 branch の最新(or 2.2.6 release?)、
あたりでいくのがいいと思ってます。
もちろん release 時期がいつになるかにもよりますが、
gcc-3.2 はまた C++ ABI を変更しないといけないという話が出たりして(**)
先行不透明な感がありますし
(RedHat や SuSE が大反対しているので、当分変更することはなさそうですが)、
glibc-2.3 はようやく test release が出たところなので(***)
まだ早いかな、と。
(**) http://gcc.gnu.org/ml/gcc/2002-08/msg01640.html
(***) http://sources.redhat.com/ml/libc-alpha/2002-08/msg00345.html
これらは 1000人いたら1000人が確実に影響を受けるものなので、
安全路線でいきたいと思います。
まあ、Kondara-2.2 相当にするのが妥当ではないか、と
(rpm だけは 4.x 系列で)。
ただし、default は gcc-2.96 で、gcc-3.2 を
option で用意するというのはアリでしょう。
これは手元で作業中(というか、作業中断中(苦笑))。
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東京大学大学院総合文化研究科
広域科学専攻相関基礎科学系
佐々研究室 博士3年
小松 晋一朗
mailto:koma2@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
koma2@xxxxxxxxxxxxxxxxx
http://kamuy.c.u-tokyo.ac.jp/~koma2/
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