kernelが2.0.33になったところで、Xが使えないんじゃ嬉しくもなんともないよなぁ。で、持って来ましたよ、XFree86 3.3.1のバイナリを。S3 ViRGEのドライバもすっかりサポートされていて、なんの問題もなくサクッとセットアップは終了した。快適快適。むか〜しむかし、compaq 4/33iだかなんかに入れようとしたときは、標準のVGAですらうまく動かず、えらく苦労した記憶があるんだけどなぁ。
Xを適切に動かすためには、xf86configというセットアップのためのユーティリティで、XF86Configという設定ファイル(ややこしいね)を文字通り適切に記述してやらなければならないんだが、XFree86 3.2くらいから、標準のVGAとTcl/tkを使ってGUIでセットアップできるXF86Setupというユーティリティが付いてくるようになっているようだ。もちろんこれを使うためには、Xサーバとして標準VGA用のXF86_VGA16というのを何はなくともコピーして、シンボリック・リンクを張ったりと、ちょっとした準備が必要ではあるが。
だが、このXF86Setupを使って楽をすると、ウチのS3 ViRGE君は、24bppでちゃんと動いてくれないのだ。ひょっとして4MのVRAMじゃ無理なのか?なんて一瞬思ったりもした。16bppだと1152x864という中途半端な仮想解像度になっちゃうし。
だけど不思議で、昔ながらのxf86configで、コマンドラインからゴソゴソ設定すると、ちゃんとXF86_S3Vのサーバを使って、32bppで1024x768、16bppで1280x1024が出せてしまった。現に今、これを書いている環境は16bppの1280x1024だ。実際に、生成されたXF86Configを見比べると、中身が全然違ってるんだよね。不思議だよなぁ。さらに、S3 ViRGE(無印)は、SVGA汎用のXF86_SVGAとS3ViRGE系用のXF86_S3Vという、どっちのXサーバでもサポートされていて、READMEを読む限りではどちらも同じ機能というようにしか見えないんだが、SVGA汎用のXサーバを使うと、どうも相性が悪いのか、調子が良くない。
たぶん、次々と出てくる新しいビデオカードには、まずは汎用のSVGAサーバで対応していき、枯れてきてアクセラレーションなんかもできるようになると、独立してXF86_xxxという専用のサーバになるんだろうなどと想像するが、細かいことはよくわからん。とにかくS3Vサーバで快適に動いているのだから黙ってこっちを使おう(笑)。
Xが立ち上がるようになると、Window Managerに何を使うかで結構悩むところなんだろうが、オレはAfterStepを使っている。ミーハーなもんでね。OpenLookとかWin95もどきのfvwm95とかも十分実用になることにはなるんだが、なぜかAfterStepに掴まれてしまって、今のところ他のを使う気にはならないなぁ。AfterStepってのは、NeXTのNeXTStepのパクリというか、フィーチャーしていると言うか、そういうモノらしいのだが、実際にはオレはNeXTStepもNeXTも触るどころか実物を見たこともない(笑)。だけどNeXTのアイコンとか用意されているところを見ると、見る人が見れば操作系も似通っているのだろう。いや、そうにちがいない(大笑い)
それなりにどれを使い込もうかいろいろ迷って、使わず嫌いはイカンだろ、とも思ったので、最新のfvwm95のソース一式をftpで持って来てmakeしてもみたが、わはは!と笑っちゃうくらいWin95に似て来てるってだけで、特に魅力を感じなかったので使っていない。というか、どうしてあんなWindow Managerが欲しいのか、逆に不思議な気がする。Win95やWNTのインターフェースって、そんなにいい?ご丁寧にタスクバーまですっかり真似ちゃって、しかも「スタート」のボタンは本物そっくりのプルアップだよプルアップ。オレはあの上に伸びるメニューってのが絶対に許せないのでfvwm95を使う気にはならないんだ。確かにウィンドウの右上角のところに、バッテンと全画面、アイコン化のボタンがあって、Win95感覚で使えるってのはわかるけど…
というわけで、今後しばらくはAfterStepの設定とかにハマッて見ようと思う。ほとんどドラッグ&ドロップというものを使わなくなった(というか、ロクに実装されてない)ので、マウスの使い方も全然Windowsとは違って、実のところほとんど使わなくなってしまった。Alt+カーソルキーをウィンドウの移動、Ctrl+Alt+カーソルキーをウィンドウのサイズ調節に割り当ててしまったので、わざわざマウスでウィンドウを掴んで何か操作する、ってのがなくなっちゃったし。
それと、仮想画面というか、1280x1024の画面を仮想化して4画面とか6画面とか持てるんだけど、これも慣れると快適だ。Win95なんかでも、こういうユーティリティあるよね。ドライバ込みとかでさ。だけど、Win95だと、やっぱりアイコンを掴んで持って行って落す、という操作をするときに、仮想化された遠くの遠くのWindowまでず〜〜っと持って行くのってシンドクて、あんまり好きじゃなかったんだけど、Xだともともと1つのWindowの中での作業に集中して、あんまり他のWindowとやりとりするってのがないから、むしろコンソールを何画面も持っているのと同じで都合良く感じたりするから不思議だ(笑)。Ctrl+カーソルキーで押した方向の仮想画面に瞬時に移動するようにキーバインドしたので、ますます具合がいい。
さて、次はNet Surfに必須、モヂラのインストールだ。
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