8/12(木) トレンドとかサブカルチャとか

今日が最終日なわけだが、会場に知った顔が誰もいねぇ(笑) みんなどこにバックレてるんだろ。仕事で来てんぢゃねぇのか(汗) とはいえ、会場にいる人数そのものが少なめたっだので、今日は一人でゆっくりと見たいものだけ回ったよ。

まず、Computer Associates の Unicenter TNG のブース。だ、誰も客がいねぇ(笑) 立ち番のオッサンもすげ〜ヒマこいてたぞ。質問してみたら、よほどヒマしてたらしく、よくぞおいでくださったとばかりに、いろいろと話してくれた(笑)

展示してたのは、Unicenter TNG の管理コンソールだけで、ホラホラこうして動作状況が見れます、などとカマしてくれたが、あれ Linux で動いてねぇと思うんですけど。だってCDEだったぜ。Solaris x86だったりして。まぁ、Linux 用の、有料の CDE だってあるから、Linux の上で動いてるのかも知れんけど、マシン見せてくれねぇんだもん、にわかには信じられぬわ。

でもって、あの手の管理モノっていったら、必ず中心となる鯖、マルチベンダでグシャグシャな各ノードに仕込むエージェント、それと鯖から引っ張った情報をそれらしく表示するコンソール、の3つのパートでできてるもんなんだろうと思うが、この3役の、どの部分をLinux に持ってきたのか、がイマイチわからなかった。

オジサンのいうことにゃ、全部だそうだけど(笑) Unicenter とか、HP の OpenView 級の管理システムが出てきちゃうと、オレらみたいな草プログラマごときの出る幕なくなっちゃうよなぁ。L10n したりってのは仕事としてはあるんだろうけど、そりゃ企業のやるこった。

唯一、オレのおつむで思い浮かんだものといえば、各エージェントが拾った管理用の情報を、鯖から吸い出して、CGI なりなんなりで、ブラウザで見られるようにする、とか、自動的に管理リポートを生成してくれちゃうようにする、とか、それくらいかなぁ。

あ、あと、エージェント側が拾って送ってくる情報には、それらしくスキーマがあって、その辺をカスタマイズすると、単に PC/AT だとか Linux だとかでなくて、もっと凝った情報を返せるようになる(と思う)。例えば、あるノードはRedHat Linux で、あるノードは Turbo Linux だ、とか、そんな感じ。で、その辺のカスタマイズは、ちゃんと SDK が用意してあるんだと。ダウンロードしてみてね、などと言われたぞ。

だが… それって再配布可能なの?それでオレが商売したいんだけど、つったらどうなんの?なんか Agreement がいるんぢゃねぇのかコラ、と詰め寄ったら、そ、そりわいい質問だね、などとタジロぎ、ヘッダファイルと?スタティックなライブラリは配っていいはず、とか歯切れわるかったぞ〜。

で、管理モノ第2段は、Tivoli ね。IBM のブースの一角に、コソッと置いてあった。こっちも客がいねぇ〜。もう笑っちゃうくらいいねぇ。Linux ぢゃソリテアもできねぇし(笑) 立ち番のオッサンが可哀想だろ、ってんで突っ込んでみた。

Tivoli はちゃんと実際に Linux で動いていて、こちらもまぁ、構成そのものは Unicenter などと同じ3役ね。鯖、エージェント、コンソール。特にコンソールの出来はなかなかにして秀逸で、いかにもな Motif 風で、マジで動いてた。

各エージェントから送ってくるインベントリ情報も、kernel のバージョンとか含まれてて、うん、なかなか。メモリやら HD やらの使用状況もちゃんと引っ張れてた。ただ、やはり細かい情報はまだまだらしくて、これで全部の情報なの?と聞くと、実わ… と、そのキッツイ工程にちょっとだけ泣き入ってたぞ(笑) がんばれ> Tivoli

面白いのがソフトウェアの配布システムで、rpm をリモートの Linux に突っ込めるんだよ。スケジューリングもできてた。ソフトウェア配布コンソールとでもいうべき、ファイルマネージャみたいな画面があって、そこでパッケージを選んでドラッグ&ドロップし、どのマシンに持ってくのかとか、いろいろ指定してやると、ビヨ〜っとコピーして、向こうで rpm がインストールされるっつ〜仕組み。

似たようなのを自分で書いてみようかと思ってた矢先なので、やられた!という気もしたが、その反面、これを売るとわいい度胸ぢゃなお主(笑)などとも思ってしまったのも事実。だって、rpm だぜ? deb ならともかく。入んねぇのは入んねぇぞ〜(大笑い)

だもんで、さらに聞いてみた。rpm に限らず、パッケージには依存関係や入れる順番があるけど、どうやって表現するの?って。したっけ、またしても歯切れ悪かったぞ(笑) 一応は表現できるらしいけど。

あと、失敗した場合はリトライしてくれるらしいのだが、普通、パッケージなんてリトライしたからって入るもんでもねぇよなぁ。失敗した場合のログも、イマイチな内容の(つまりあまり意味がない、単に失敗しました、的な)ログが残ってたのもちょっと。

ついでに、配布したいパッケージが置いてある鯖に、指示だけ出して配布できるのか、ってのがちょっと説明がわかりづらくて正確に理解できなかった。ま、オレの英語ぢゃそんなもん、つ〜か質問の仕方も悪かったんだろうけどね。たとえばさ、東京の鯖から、日本中のマシンにパッケージなげるなんて寒気がするでしょ?ぢゃなくて、各地域の鯖にあらかじめパッケージを渡しておいて(これ自体も配布するのよ)、次は、配布せい、と命令するだけで、各地の配布鯖から分散して配布するというね。

まぁ、でもまだ開発中っぽかったし(いや、もう出てるのかな?)、これからもっとずっとよくなるでしょう。こっちにも SDK があって、それを使った何かを作ったとして、再配布についての条件なんかは歯切れ悪かった。

とはいえ、Unicenter にしろ Tivoli にしろ、トレーニングやサポートは、エンドユーザや SI 業者のみならず、デベロッパ向けにも開いていて、Linux 方面向けにも力入れてくという話ではあった。楽しみではあるよね。機会があったら是非受けてみたいもんだ。

ところで。

タイトルと全然関係ないことを延々と書いてしまったが(いつものこったぜ)、日本から来てたでんすけ とか、あ、あと、かの有名なオリバー君も来ていたのだが、プレスで入ってたんだよね。プレスパスってヤツだ。

でもさ、考えてみれば、マスメディアとしての雑誌って、最近ぢゃあもう web に負け切ってるよね?そう思わない? こんなこと書いたら雑誌社の人に怒られるかも知れんけど、オレはそう思うなぁ。日本から来てた人のうち、ホームページを持ってたり、ML に投稿したりして報告する人なら、みんなプレス扱いでもなんの不思議もないよね、なんて思ったんだ。

その日のうちにホームページに出せるでしょ?紙の雑誌ぢゃそうはいかないぜ。おごちゃんが以前、地方からの情報発信というのはおかしい、情報を発信しているならそこが中心であって、地方ぢゃねぇだろコラ、などと言ってたような記憶があるんだけど、そりゃたしかにそうだわ。地理的なものに、今時なんの意味があるというのだろう。してみると、情報を発信しているなら、その人たちゃみんなプレスだよプレス。

Linux World なんて、真剣に全部見たら、$550 も取るんだぜ。IDG が主催なんだけどさ。これで、その上に出展者からも金を取ってるわけでしょ?ショバ代をさ。

雑誌社の人にも、IDG の人にも何の恨みもないが、白状すると、あの手の Expo の類を取り仕切る、なんつ〜んだ?日本語だと広告代理店ていうのかな?オレ、わり〜けどど〜も好きになれねぇわ。

実際、世の中に何かを広く知らしめる、という面では、ものすげ〜貢献してるとは思う。思うけど、なんつ〜か、こう、あまり世の中に影響を及ぼさない、サブカルチャ的なというか、そう、好き物同士の集まりみたいなのが盛り上がってブレイクすると、えてしてこの手の代理店の方々が Expo などを開き、これがトレンドです、みたいな広めかたをする、という感じがしてるんだけど、これがどうにもこうにも。

簡単にいうと、金儲けのために煽ってるわけでしょ? でもって、その煽りようが割と無責任な気がするんだよね… 我々がトレンドセッタでござい、などという風情を醸しつつ、ビックリするほど何も知らなかったりするし。実際、自前のホームページなんかで情報を公開している人々のほうが、ずっとず〜っとよくわかってたりするよね、えてして。

だから、IDG さんには悪いけど、次からはみんなプレスで入ろう(笑) なんちて。

てのは冗談にしても、実際、みんな煽られて騙されちゃダメだよ。何がなんでも Linux を使わなきゃいかんなんてこたないんだからさ。なんか、今回の LWCE で本当にそう強く思った。Linux がいよいよエンタープライズ向けに!とか言われはじめて、確かにそれ系の品々がいろいろと出展されてきているのに、その辺には人はまばらだったし。

で、ディストリビューション各社のブースが一番混んでるんだもんね。実際にどう使うのか、というところまで来ていなくて、どこのを入れてみようかな?という状態でまだまだ留まってるのかも。なんか、違和感バリバリな Expo だったなぁ、オレにとってわ。

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