4/7(火) オレゴンへの道 Part 2
火曜日の朝。何と、目覚し時計をセットしてAM6:30に起きるという、オレらしくもない目覚め方をしちまったぜ。というのも、今日はなにしろ400マイルも走らにゃならん。でもって、引っ越し先のアパートの管理オフィスに顔を出して家の鍵をもらわないと、泊まるところがないのだ! つまり、最悪でも夕方の6時頃までにはアパートに到着している必要があるのだった。
だけど、さすがに朝の6時台だと、まだかなり暗いんだよね。初めて走る知らない道を、フリーウェイとはいえ真っ暗ななか走りたくないんで、部屋でデレデレと明るくなるのを待って、チェックアウトすることにした。
チェックアウトそのものはサクッと問題なく終り、どうということもなかったんだけど、駐車場に戻る間にカフェを横目に歩いていたら、なんとなくハラが減ってしまった(笑) 結局、朝飯を食ってから行こうぜ、なんてことになってしまい、なんとも優雅にブレックファストなんぞをしてしまった。ゆったりとコーヒー飲んだりして、さぁ走るぞ!と入れていた気合いもプス〜ッと抜けきっちまったぜ。わはは。さらに、ホテルの隣のガソリンスタンドで給油して、気がついたらすっかり8時を過ぎてるでわないくぁ! いかぁん!
昨日降りたところからまた5号線に乗り、延々北上する。するんだが、とにかく田舎なんだわ、このあたり。もうReddingを過ぎたら、北カリフォルニアには街はないと言えよう。オレゴンまでは山脈越え〜の、国定公園通り抜け〜の、というスペクタクル満点の道が続くのだった。
Reddingを出てすぐの、Mount Shasta周辺の景色はほんとうに素晴らしかった。湖あり、切り立った崖ありで、まぁ国定公園をブチ抜けていくんだから当然とはいえ、自然がいっぱいのいいところ。またいつか来よう。などと景色を見ながら快調に走っていたら、思わず民生のイージュー・ライダーを口ずさんでしまったぜ。♪何もないな、誰もいな〜いなぁ、快適なスピードでぇ〜♪とくらぁ(オヤジ)
が、快適は快適だったのだが、道は延々と登り続け、どんどん寒くなってきた。しまいにゃ道の両サイドに雪が! な、なんなんだ? と思っていると、Mt.Shasta SKI Parkとか言って、スキー場になっちゃうし(笑) さすがに大雪ではなかったが、車の走ったところだけアスファルトが見えていて、その他には雪がビッシリと積もっていて、ここでもまたここでエンジン止まったらイヤすぎだぁ。寒いワケだよ、スキー場だもんな。山なんて真っ白だったぜ。
で、PentiumIIの開発コードネームで有名なKlamathを抜けると、今度は延々と下り。左右にすごい森林が連なって素晴らしい景色なんだろうが、結構な勢いで下りながら、かなり曲がり込んでいるので良く見れなかった。ちぇ。Klamathを越えるといよいよ州境を越え、オレゴンに到達する。オレ達の目的地、HillsboroはPortlandの西にある田舎街なんだが、Portlandって結局、オレゴンの北の端にあるんだよね。つまり、オレゴンに入ったことは入ったが、ここからオレゴン州をほぼ縦断しなければならないのだった。とほほ。
がんばってReddingから約200マイル走り、Roseburgを過ぎたあたりでランチ休憩を取り、ハニーに運転を代わってもらうことにする。オレは自分が運転していない車に乗ろうものなら、50ナノ秒くらいで熟睡しちゃう人なので、例によってゲロ寝していたのだが、捕まった!?などと叫んで、ハニーがいきなり路肩に車を止めるではないか。オレは寝ボケてハァ??などと答えていたが、何と!スピード違反でキップを切られちゃったのだった。わはははは!!
やるな、ハニー。さすが湘南の女豹と呼ばれた女…
罰金$104だって(笑) 高いんだか安いんだか。まぁたいしたことなくて良かったぜ。捕まったのはEugeneを過ぎたあたりで、夕方6時前にアパートに着けそうなメドも立ったし、あとはのんびり速度を守って走ることにする。
気を取り直してずんずん北に走り、Portlandまであと少しのOregon Cityの近くで、フリーウェイ沿いにFry'sを発見した。おぉ、こんなとこにまでFry'sが。カリフォルニアだけじゃないんだなぁ、なんてノンビリと眺めていたが、1週間もしないうちに泣きながらお世話になる(実は今日行ってきたのだ。詳細は、待て次号)とは、この時は思いもしてなかった。
ずっと走ってきた5号線をいよいよ離れて、217を北西へ。でもって26を西へ。おぉ、この風景は見覚えあるぞ!やっと着いたんだなぁ、などと感動するまもなく最寄りのexitへ着いてしまった。先にオフィスへちょっと寄り、それからアパートに向かう。
アパートへ着いて管理オフィスへ行くと、女性が3人いて、その中の一人がオレを覚えていてくれて、Hi,Toruなどと声を掛けてくれた。今日からよろしく、送った荷物は明日の朝には到着するから、などと説明してアパートの鍵を受け取ろうとすると、今日1日は別の部屋に泊まれ、などと言い出すではないか。なぜ?
荷物が届いてないってことは、つまりベッドもないから床でザコ寝するってことだ。オレ達は最初からそのつもりだったし、最低限、毛布の類は車に積んできたので、黙って鍵を渡してくれればそれでよかったんだが、どうやら、オレ達のスケジュールを知っていたマネージャが気を回して、家具付き(つまりベッドもある)部屋を1日借りられるように手配してくれたようだ。う〜む、相変わらずナイス・ガイだぜ> Eddy
1日中車で移動した疲れで、何もする気にならず、晩メシも近所のSafewayでお惣菜を買っていいかげんに済ます。猫のトイレを設置し、マチエから順に1匹ずつケージから出し、トイレの猫砂の上に置くと、みんな条件反射のようにシャッシャッと砂を掘ってはオシッコする。わはは、可愛いなぁ。ずいぶん我慢してたんだねぇ。キャットフードと水も用意して、すっかり放してしまうと、3匹とも探検家になってしまった(笑)
さぁ。明日はいよいよ荷物が届く。念のため早起きしておかなければなるまい。とっとと寝よう。次の日、思いも寄らない事件がボッ発するとは気づきもせず、とほほる一家はスヤ寝するのだった…。
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