9/19(金) 優しい人

幼稚園に子どもが通いだして、なにやら病気を貰ってきて家族に移しまくるっていうパターンがあるよね。オレもその攻撃を喰らってしまい、なんかカゼ気味だ。熱はないんだが、血圧が低〜い感じで、振り向いたりして頭を振るとかなり痛い。ちょっと吐き気もする。あぅ〜。

ところで、よくあるプロフィールの欄なんかに、好みの男性のタイプは、なんてのがあるよな。でもって、これまたよく見かけるタイプとして、優しい人、なんてのがある。でも、ヒネクレてるオレとしては、ど〜もこいつは信用ならぬ。

優しい人っていったいどんな人のことなの? ま、おおかた何にも考えずにそう書いてる(^-^;)のだろうなぁ。趣味は映画観賞、なんてのと同じで、意味などないんだろうと予想はつく。つくんだが、ど〜にもオレには、よく言われる優しい人ってのは、実は単なる都合のいい人のことなんじゃないか、と思えてならないんだよなぁ。

要するに、頼めばイヤな顔をせずにやってくれて、わがままも許してくれて、いつも快適に過ごさせてくれて、そんなことしてはいけないなどとは決して言わない人。

いねぇよ、そんな調子いいヤツは。だが、男たちの方にも、こういう考えはないわけじゃないみたいだ。ひょっとして各種のメディアに刷り込まれてしまっているのかも知れぬ、と思うときすらある。だってさぁ、女の子に相談されたら親身に聞いてあげなければいけない、とか、女の子のわがままは笑って許してあげよう、しかし自分はわがままを言ってはいけない、それが男のヤサシサだ、なんてマジで思っちゃってるヤツとかいるみたいだし。

でもねぇ、かつてはオレにも、うぅむ、優しい男にならねばいかんのだな、と思っていた時期があった。女の子にモテたくてギターを練習する、とかいうのと同じで、ほんとに他愛ないことなんだが、実際にそう思っていたんだ。だが、そうするにはエネルギーを使うんだよとにかく。もともとそんなヤツじゃないのに、無理してるワケだからさ。エネルギーも使うわな。

そのうちオレは気が付いた。誰にでも優しい人なんてのはウソッパチだってことに。

たとえば、オレがある行動をしたとする。すると、それをムッチャ冷たいと感じる人もいるだろうし、なんて優しいの、と感じてくれる人もいると思うんだ。つまり、優しさってのは、相手があってのもので、相対的な尺度なんだなぁ、とオレは思うようになった。

それからはとっても楽だった。無理をせず、自然に、自分でいいと思ったことが行動に移せるんだから当然楽になるよなぁ。できないことはできないと言えばいいし、ヨワヨワな部分も強がらずに出せるようになった。

オレにとって自然な、あたかも呼吸をするように自然な振る舞いを、もしも優しいと感じてくれる人になら、オレはきっと、ずっと優しい男でいられることができるんじゃないか、なんて思うぞ。なにしろ無理せず、そのまんまなんだから。

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