9/03(水) ブルーハーツ

ブルーハーツ。正式には THE BLUE HEARTS という名前のバンドだ。

大好きなバンドだった。オレという人間の持っている、考え方、物事の捉え方、すべてにおいて、ものすごく影響を受けたと断言できる。もちろん、今でもしょっちゅう聞いている。

CDを山のように持っていたんで、全部アメリカに持ってくることができず、ブルーハーツは スーパーベストと EAST WEST SIDE STORY だけを持って、他のは泣く泣く置いてきた。日本に帰る機会があったら、根こそぎ持ってきて聞きまくろうと思ってる。

まだお目にかかったことはないが、同じバイク乗りってことからメールをやり取りするようになった ひらいさん のHPに ブルーハーツのコーナー がある。ブルーハーツの曲たちが持つ、素晴らしい歌詞の中で、特に胸に響くトコロが網羅されていて、オレごときが書くことなどもはやないんだが、ちょっとだけ、ひらいさんのコーナーで取り上げられていない曲のなかで、オレが特に好きな歌詞を上げておこう。そして、また思い出そう。ブルーハーツの曲を聞いたときの「ガーン」というショックを。

「ラインを超えて」
満員電車の中 くたびれた顔をして
夕刊フジを読みながら 老いぼれてくのはゴメンだ

「チェインギャング」
仮面をつけて生きるのは 息苦しくてしょうがない
どこでもいつも誰とでも 笑顔でなんかいられない

「僕はここに立っているよ」
したがうだけなら 犬でもできるさ
ナイフをつきつけられても 原爆つきつけられても
クソッタレっていってやる

優しい ひらいさん と違って、オレが上げた曲って見事なまでにレジスト ソングばっかり。だけど、こういう反抗的な歌詞が、オレには必要なときがあったし、今でもあるんだ。

オレってヤツは、自意識過剰で、引込み思案で、失敗を恐れ、人の物を羨ましがり、良い子のフリして中身のドロドロした部分が見透かされることを恐れてる、とってもイヤなヤツだった。そういう自分自身がイヤだった。今でもそうなのかも知れん。だけど、ブルーハーツを聞いて、そんな自分を肯定できるようになった。

役立たずで何が悪い、1回や2回失敗したって、次はできるかも知れないだろって。オレにとって、何が本当に大切なモノなのか? 世の中の全員が「そんなもの」って言うようなものでも、オレが大切だと思うなら、それを大事にしようって。

毎日毎日、楽しいことばかりってわけにはいかない。ずっと同じことの繰り返しのように思えても、ツライこと、絶対耐えられない、と思うこともある。そんなときはいつもいつもブルーハーツを聞いてた。メットの下にヘッドホンをして、夜中の第三京浜を大声で歌いながら走ったもんだ。

「なんでオレが、こんなしょ〜もない仕事で夜中まで… ばっくれちまうか」なんて気持ちも家に着く頃には和らいで「まぁそういうなよ、こういうこともあるさ」という具合に変えてくれた。

ブルーハーツってバンドは、オレにとって、固くなった心のマッサージなんだ。

解散しちゃったけど、ヒロトとマーシーが核となって ハイロウズ というバンドを作った。こっちはこっちでまた、いいんだよねぇ。だけど、それはまた別の機会に書こう。

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