3/5(水) タイムゾーンを設定できる男
こっちへ来てからというもの、徹夜してしまうことが多い。別にオレ自身は辛くもないし、いやだとも思わないのだが、日本からの電話やメールで真っ先に「ちゃんと寝てますか?」と聞かれることが多いのには参った。ちゃんと寝てるよ。
とはいえモタクサしているつもりもないのに、なんでそんなに徹夜になってしまうかというと、これはやっぱり時差にその原因があると思う。朝オフィスに来て、おおむね自分の立てたスケジュールどおりにつつがなく仕事をこなして夕方になるでしょ?すると、ちょうどそのころ日本では通常の勤務時間帯になるワケだ。で、やれPC98で
まぁほっぽって寝てもいいんだが、ど〜にも気になるので調べちゃう。デニーズに行っちゃう。てぇと、お約束で朝になってしまう。繰り返し。以下同文。まぁ、夜は静かで誰もいないからとっても仕事が進むのも事実だ。集中度も増すし、実際に、熱中してると眠くならないんだからしょうがない。
時差ボケについても同様で、何度も日米を往復しているが、苦しめられたタメシがない。目的地に着いたその日に、現地が夜になるまでとにかく起きてさえいればよいのだから、寝なきゃ寝ないで平気なオレとしては、もはや困りようがないのだ(^-^;)
普段から自堕落で不規則な生活をしているからだ、と言われてしまえばそれまでだが、実は、これには自分なりの理由がちゃあんとあったりする。
たぶん、オレってタイムゾーンを設定できるんだと思う。しかもシャットダウンも自由自在。シャットダウンできる、ってのは、つまり、異様なまでに寝つきがいいってことだ。なかなか眠れなくて困った、なんてオレには無縁だ。さぁ寝るか、と自分で決めたが最後、ソファだろうが床だろうが、それこそ5ナノくらいで寝てしまう。まさにシャットダウンだ。いいOS積んでるなぁ。
この奥義をいつ会得したかというと、おそらく大学生のころだと思う。今にして思えば、よくぞ留年せずに卒業できたなぁ、と思うくらい、オレは麻雀ばっかりしていた。そのうち、進級して時間割がスカスカになってくると、もう雀荘に住んでるような状況になり、雀荘から学校に行き学校から雀荘に帰るというのが日常だった。
そこは24時間営業の雀荘で、出前も取れたので、食っては打ち、寝ては打ち、夜も昼もなく、麻雀放浪記の坊や哲もかくや、というような堕落しきった生活を1年くらいは続けたかなぁ。もはや、春夏秋冬ですらオレの指にかかっちゃ盲牌できるぜ、くらいになったころ、なんだかよくわからんが富士通に就職が決まり、たいした卒論書いた覚えもないんだが卒業できて、気がついたら「寝なきゃ寝ないで平気だし寝ようと思えばいつでも寝られる」という体質になってしまっていた。もう10年も経ってるんだなぁあれから。2度とできない貴重な経験だった。
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