既定値における操作方法です。 起動するのはターミナルから
$ mutt
です[8]。
G を押すと POP からメイルを取得しようとします。
[9]
IMAP はそもそもメイル取得という概念がないらしく、
普通のメイルボックスと同じように imap://server.com/INBOX と指定すれば
そのフォルダをブラウズできるようです。
チェックのインターバルについて manual.txt
では
set mail_check=90 set timeout=15
という設定が推奨されていました。 細い回線ではこのくらいが最適、とのことです。
最初は index 画面なので本文は見えていませんが、 Space か Enter で、カーソルの合っているメッセイジを閲覧できます (この画面を pager といいます)。 カーソルキー (「↓」や「↑」) を押すとカーソルが動いてしまう [10]ので、 メッセイジをスクロールさせたいときには Enter と BackSpace を使います。 もっと大きく動かすのは PageUp, PageDown です [11]。 なお、カーソル移動には数字も使えます。 メッセイジの番号を打って Enter です。
返信を書くときには、該当するメッセイジにカーソルを合わせて
r を押します[12]。
引用するかどうかを決定すると
editor
変数に指定したエディタ[13]
が起動します。保存して終了すると compose 画面になるので
s で Subject:
t で To:
c で Cc:
b で Bcc:
Ctrl+t で Content-type: を編集できます。
p で PGP メニュになり、
s: 署名 (だけ)
e: 暗号化 (だけ)
b: 署名+暗号化
f: 取り消し
を選択できます。
最近は S で S/MIME メニュになります。 操作は PGP とほぼ同様です。
a で添付ファイルを追加できます[14]。
y を押すと、sendmail
変数に指定した方法で
送信されます。
PGP や S/MIME で署名するときには、この時点でパスワードが要求されます。
返信でなく新規メッセイジを作成する場合には m を押しますが、
その後の操作は返信とほぼ同じです。
ただ、宛て先を入力しなくてはならないので、
alias_file
や query_command
といった変数をきちんと設定しておくと良いでしょう。
![]() |
メモ |
---|---|
アドレスを入力するのが面倒だからといって、ぜんぜん別の用件のメイルに
返信するのはマナー違反です。Subject を変えても In-Reply-To や
Reference が残るので、スレッドがおかしくなってしまいます。
メイルをやりとりする人のアドレスは、index 画面で a を押して
alias を作成しておき、
簡単に入力できるようにしておきましょう。
また、 |
操作方法も各種マニュアル等で参照できるので、これ以上は書きません。 分からなくなったらとりあえずは「?」キーを押してみてください。 例えば PGP や S/MIME で間違ったパスワードを入力してしまったときなど 「どうすればいいんだ〜」と悩む前に「?」を押してから「/」を押して password とか passphrase とかを検索してみれば、 forget-passphrase なんてのが見付かって一件落着、 となるはずです。
[9] sample-config
を使っている場合は
Mutt のコマンドの fetch-mail ではなく
外部コマンドの fetchmail が呼ばれるかもしれない。
それが嫌なら
bind index G fetch-mail macro pager G qG
等とする
[10] j や k も同様らしい
[11] Space や「-」も可
[12] 他のメッセイジに tag が付いていると、その返信になってしまうかもしれないので注意! また、list-reply, group-reply という別の返信方法もあるので、単純な一対一のやりとり以外の場合は それらについても読んでおくと良い
[13] builtin
とすると 環境変数 EDITOR
や
VISUAL
が使われるらしいが、未確認
[14] 大切なファイルを なくしてしまわないよう、toggle-unlink (u) や detach-file (D) といったコマンドについても 読んでおくと良い