[Momonga-devel.ja:01582] OmoiKondara の distcc 対応について
- From: Kenta MURATA <muraken2@xxxxxxxxx>
- Date: Mon, 21 Apr 2003 09:03:19 +0900
むらけんです.
実験的に OmoiKondara を distcc 対応にしました.OmoiKondara の
最新版は 1.106 で,example.OmoiKondara の最新版は 1.7 です.現
状では,spec ファイルの方で distcc を意識した記述をしないと
distcc は使われませんが,最終的には spec ファイルに特別な記述
をしないで実現できるようにするつもりです.
.OmoiKondara に適切な設定をして (example.OmoiKondara を参照),
OmoiKondara に -D オプションを付ける事で,distcc 用の環境変数
を設定した状態で rpmbuild を実行するようにしています.また,
spec ファイルの方には rpmmacros 経由でマクロを定義する事で
distcc を使えるかどうかを指定しています.
具体的には,OmoiKondara を -D オプションを指定して実行すると,
OmoiKondara_enable_distcc というマクロが 1 に設定されます.そ
うでない場合は 0 になります.これを利用して spec ファイルの方
で distcc を使うように記述すれば,うまくいけば分散コンパイルで
きます.
現在は,とりあえず kernel.spec (1.149) を distcc を用いたビル
ドに対応させました.マシンが余っている方は試してみてください.
DISTCC_HOST で指定したホストで top を実行すると cc1 が出てくる
のが見えるでしょう.
なお,まだクロスコンパイル等には対応してなく,distcc にも限界
があるため,使用するホストにインストールされている gcc のバー
ジョンは同じにしなければなりません.ただし,ライブラリやヘッダ
ファイル等は,OmoiKondara を実行するホストにインストールされて
いるだけで大丈夫です.
興味のある方は色々試してみてください.
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1024D/2A3FDBE6 2001-08-26 Kenta MURATA (muraken) <muraken2@xxxxxxxxx>
Key fingerprint = 622A 61D3 280F 4991 4833 5724 8E2D C5E1 2A3F DBE6