[Momonga-devel.ja:01345] フォントのインストール先に関する提案


むらけんです.

新しいフォントのパッケージを作ろうと思い,ついでにフォントのイ
ンストール先に関して調べてみた結果,現状ではまずい感じがしてき
たので,それに関して提案します.

モモンガのフォントパッケージを大別すると

(1) /usr/X11R6/lib/X11/fonts 以下にフォントを入れるもの
(2) /usr/share/fonts 以下にフォントを入れるもの

の2種類に分けることができます.これは,以前,X サーバが利用す
るフォントと,そうでない (X サーバ以外でも使用する可能性がある) 
フォントを区別して行った結果だったと思います.

しかし,現在は fontconfig の出現によって,その境界が曖昧になっ
てしまっています.また,pcf フォントが X サーバ以外のソフトウェ
アから利用できないわけではありません.

フォントが同一階層の複数のディレクトリに分かれていると,管理が
大変になるでしょう.例えば,ghostscirpt は CID,TrueType,
Type1,といったフォントを使用可能ですが,CID フォントが入れら
れる可能性のあるディレクトリには /usr/X11R6/lib/X11/fonts/CID 
と /usr/share/ghostscript/Resource/CIDFont の2つがあり,境界線
は非常に曖昧です.Type1 や TrueType についても同様です.

そのため,フォントを入れるためのディレクトリと,そのディレクト
リ階層を再度考え直す必要があると考えます.

そこで,TDS [1] を参考に,叩き台にできるような案を考えてみまし
た:

	/usr/share/fonts/
		CID/
			japanese/
				kochi/	; こいつは是非とも入れたい
		PEX/
		Speedo/
		afm/
		encodings/
		ofm/
		ovf/
		pcf/
			100dpi/
			75dpi/
			efont/
			japanese/
			korean/
			latin/
			misc/
			ucs/
		pfm/
		pk/
		tfm/
		truetype/
			bakoma/		; これを新しく作ろうと思った
				ams/
				cm/
			japanese/
				kochi/
				wadalab/
		type1/
			MathT1/
			adobe/
			freefont/
			ghostscript/
			public/
				ams/
				cm/
			pxr/
			tipa/
			txr/
			urw/
		vf/

# /usr/share/texmf/fonts 以下 のディレクト名が混ざってるように
# 見えるのは,気のせいではなく,半分本気です.できれば 
# /usr/share/texmf/fonts も /usr/share/fonts のシンボリックリ
# ンクにしたいと思ってます.

この案は,そのまま採用できるようなモノじゃないですが,現状より
は良いと思います.できれば,フォントに詳しい方々 (kaz とか 
shige とか anego とかその他) の意見を聞いてみたいです.

# 最終的には Momonga Font Installation Standard のような感じの
# 文書を Specfile Guidance とは別にして出しても良いと思います.

反論や更なる意見を募集します.


[1] TWG-TDS, A Directory Structure for TeX Files,
    ftp://ftp.ring.gr.jp/pub/text/CTAN/tds/standard/tds/tds.pdf, 1999.

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1024D/2A3FDBE6 2001-08-26 Kenta MURATA (MURAKEN) <muraken2@xxxxxxxxx>
Key fingerprint = 622A 61D3 280F 4991 4833  5724 8E2D C5E1 2A3F DBE6