[Momonga-devel.ja:00532] [GCC3] gcc-3.2 commit
- From: YAMAZAKI Makoto <uomaster@xxxxxxxxx>
- Date: Sun, 6 Oct 2002 19:10:31 +0900
zaki です。
GCC3 ブランチに gcc-3.2-1m をcommit しました。ほぼ redhat のgcc-3.2 と同じです。
libstdc++ が変わるので現状の GCC3 ブランチを gcc-3.2 環境にするには多少
技が必要なのでメモも兼ねて書いておきます。
glibc や libstdc++ の更新が必要なのでそれなりの覚悟はして作業してください。
gcc を入れ換えた後で全部をビルドしなおしますが、その前に 今まで作ったバイナリを
退避しておいた方がよいです。古いバイナリが無いといざという時にどうにもならない
ので。
.OmoiKondara で
ROOT ~/PKGS
と指定されていることを前提に書きます
------------ ここから手順 ---------------
/*
gcc のバージョンをあげる前に glibc を最新に。
gcc-3.2 には tls(thread local storage) パッチが当たっています。
tls では __thread が予約されているので、それに対応したglibc を
先にいれておかないといろいろコンパイルできなくなります
*/
% cd ~/momonga-cvs/pkgs
% cd glibc;cvs up;cd ..
% ../tools/OmoiKondara glibc
% sudo rpm -Uvh ~/PKGS/i586/glibc-* ~/PKGS/i586/nscd-*
/*
libstdc++ 依存のものを削除
かなり消えます。 Xも消えます。 man も消えます
最低限起動に必要なものやruby は消えないはずですが、消す前にヤバいもの
がないか確認してください。
*/
% sudo mph-get remove libstdc++
/*
gcc をビルド & インストール
3.1.1 の環境でしか試してませんが、そもそもgcc なんでそんなにまわりの
環境には依存してないはず。
*/
% ../tools/OmoiKondara gcc
% sudo rpm -Uvh ~/PKGS/i586/{gccいちみ}
% mv ~/PKGS ~/PKGS-gcc-3.1.1 # バイナリを退避。Zoo や Nonfree はどっちでも。
% mkdir ~/PKGS; ln -sf ../PKGS-gcc-3.1.1/SOURCES ~/PKGS/SOURCES # ソースは共有
/*
glibc のビルドのための準備
glibc のビルドに必要なものが libstdc++ 依存で消えてしまっているので
gcc3.2 で作り直す
面倒なのでコマンドは書かないので適当によろしく
*/
groff.spec の中の xditview を 0 にしてから groff を作ってインストール
XFree86.spec の中の BuildTdfx を 0 にして XFree86 を作って
XFree86, XFree86-devel, XFree86-libs, XFree86-xfs だけをインストール
xditviewを1 に戻す
BuildTdfxを1 に戻す
gd を作ってインストール
/*
glibc のビルド & インストール
*/
glibc を作ってインストール
/*
本物の groff と XFree86 を作ってインストール
*/
xditviewを1 に戻してあるか、 BuildTdfxを1 に戻してあるかを確認してから
再度 groff を作ってインストール
さらに XFree86 を作って
XFree86, XFree86-devel, XFree86-libs, XFree86-xfs をインストール
/*
あとは全ビルド
gcc-3.1.1 でビルドできなかったもの以外は gcc-3.2でもビルドできるはず
*/
% ../tools/OmoiKondara
あとは mph で入れるなり、 rpm -Uvh *.rpm なり適当にバイナリの入れ換え。
*.rpm で kernel まで -Uvh してしまわないように注意。
---------------- 手順ここまで ----------------------------
VAIO C1 に入れてますが、KDEも gnome もばっちりです。
では。
---
YAMAZAKI Makoto <uomaster@xxxxxxxxx>