xcdroast-0.96d の不思議


実はオレってば、CD-ROMライタがいつの間にか2台になっちゃってんだよね。
もともとはFry'sで衝動買いしたSmart&Friendlyという聞いたことない会社のCD-RW226というヤツを持っていたんだ。名前の通り、Recordableが2倍、ReWritableも2倍、読みだしが6倍なんだけど、やっぱ2倍書き込みって遅くてカッタルイし、どういうワケだかCD-DAが書き込めないのよ(泣)

cdrecordの作者さんのページを目を皿のようにして隅々まで読み、さらにはcomp.publish.cdrom.hardwareなんかのNews Groupのアーカイブなんかまで散々漁って質問メールなんぞを投げてみたりしたんだが、いやぁワシも未だにこのドライブでLinuxからCD-DAが焼けたこたないんじゃよ、ほっほっほ(超訳)などという返事はもらえども、こうすりゃ焼けるよ、という珠玉のお答えは得られなかった。

しまいにゃ作者のJorg Schilling(実際はoの上に点二つね)さんにまで直メールを出し、CD-DAだけがうまく焼けず困ってます、何から調べりゃいいっすかねぇ?などと慣れ慣れしいメールを投げてみた。そしたらあんた、どうなったと思う??

拝啓とほほるさん
SAF CD-RW226でCD-DAだけがうまく焼けないとのお話し、胸が痛みます。
おそらくDAデータのバイトオーダーに問題があるものと思います。
cdrecord-1.6ではコマンドオプションにより焼き込む際のバイト
オーダーを逆順に強制することができますのでお試しください。

もしもそれでも再生できないCDになってしまった場合は、焼き損ないの
CD-Rからcdda2wavなどDAデータを読み出し、それがwavとして再生できるか
試してみてください。読み出したデータが再生できるようであれば、
DAデータのバイトオーダー以外のもっと根本的な問題により再生できない
CDになってしまっていると思われます。

そのような場合ですと、申し訳ありませんが短期間で解決することは
できないでしょう。

なぜなら、あなたのお使いのSAF CD-RW226はJVCのOEM品で、JVCは製品の
仕様を公開していないからです。対応したくても、私の手元には
このドライブについてのなんの情報もないのです。

ま、超訳するとこんな感じのメールなんだけど、これがなんと、すぐ翌日に届いたのだ! もう感激。そらよっぽどヒマだったのかも知れん。でもそんな風には思えないけどなぁこの作者の人。なにが原因と思われるのか、また、打ってみる価値のある手はどんな手順か、これだけ丁寧な返答が24時間以内にもらえたんだぜ。オレはこの作者の人に1円すら払っていないのに。素晴らしいサポートだよね。どっかの会社のサポート部隊よりずっとず〜っと誠実なんじゃねぇのか?

すげぇおおげさに書けば、これはもはや、仕事としての金銭的な損得抜きで、言ってみれば文化への貢献という意味で回答してくれているワケで、別にオレに応えようというのとは違うよね。純度が高いよね。うん。

実際には残念ながら解決には至らず、SAF CD-RW226でCD-DAを焼くのはあきらめた。ま、仕様を公開していないような会社の製品を(衝動買いとはいえ)買ったオレが悪いとサバサバしたくらいだぜ。CD-DAなんか焼かないでも、別にMP3とかでも音声データは持っておけるし、まぁいいか…なんて思っちゃいたんだよ、しばらくは。

だが、なぜか今は、手元にYAMAHA CD-R400tというCD-Rが(笑)

いやぁ、買っちゃったんだよ。cdrecordの作者さんもこのドライブをリファレンスにして開発してるって言うしさぁ、オレの大好きなYAMAHAだし(笑) それに、なるべくなら仕様を公開する方針のメーカーにお金を払いたいじゃん。オレごときが$300だ$400だと買ったところでささやかなもんなんだけど、仕様を公開することがそのメーカーの不利益になるどころか、利益につながるんだ、という風潮が根付いてくれたらなぁ… と願っているんでね。不買運動とまでは行かないが、同じ機能同じ値段なら、仕様を公開して、オープンソースの世界で認知されている製品を常に選ぶようにしようってね。

だもんで、SAF CD-RW226はあわれひっぺがされ、会社の棚に放り投げてある。欲しい人は連絡してくれたらあげるよ。NTなマシンにでもくっつけてなんかの時にCD焼こうかと思っていたけど、もう最近は会社ですらNT使わないから出番がないのだ(笑)

てなワケでウチのメイン赤帽に取り付けられたYAMAHA CD-R400tだが、実際には普段は音楽CDの再生が主な仕事になっている。もともとPlexterの20倍速なSCSIのCD-ROMがついてるんだけど、そっちはデータCDの読み専用にしちゃった。音楽CDなんてどうせ等速で再生するだけだから20倍なんてもったいないじゃん。音楽CDを再生しながら英和辞書のCDを引く、なんてことがサクサクできて実は具合がいいのだった(笑)

例によって例のごとく、前置きが異常にながくなってしまった、すまんすまん。

> 肝心のxcdroast-0.96dだけど、コレもいつものようにftpサイトを漁りまくり、xcdroast-0.96d-1のパッケージをもらってきた。xcdroastそのものはslackの頃から使っていたので、楽勝で使えると思ってサクッとインストールして見た。

だがダメだった…

オレってば、xcdroastを入れるよりも前に、FileRunner-2.5を入れていたんで、そのためにTcl/Tk 8.0をJRPMから持ってきた日本語化したヤツに差し替えてあったんだよね。で、このTcl/Tkって、ライブラリのファイル名やらディレクトリ名に、明示的にjpが付いていて、英語版と区別されるようになっているのだった。まぁ確かに細かい仕様違いとかがあるのかも知れんし、これは妥当なんだとは思うけど、Tcl/Tk 8.0に依存するパッケージはバイナリをそのまま突っ込むことはできない環境になってしまっているワケ。うむ〜コンダラだ。

だもんで、例によって例のごとく、xcdroast-0.96d-1.src.rpmを解凍して、Tcl/Tk 8.0jpな環境でmakeしなおしてやることにした。必要な作業としては、configureでTclやらTkやら、依存するライブラリやヘッダファイルを検索しにいっている箇所を、tcl8.0jpとかtk8.0jpに片っ端から書き換えただけ。楽勝楽勝。

で、できあがったxcdroastのパッケージを入れて実行してみた。だけどどういうワケか、起動した瞬間にcore吐いてお亡くなりになるんだよね。

一体どうなってんの??

この謎を解くカギはJRPMからもらってきたtix-4.1.0.5jp-3が握っていたのだった。続く。


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