5/23(土) いったい、オレにどうしろと?
いや〜、今日は疲れた。もう最悪。
今日は、日本からY君という人が出張でやってくることになっていて、それをオレが迎えにいくことになっていたんだ。Portlandの空港からオフィスまでって、高速をいろいろ乗り継いで20数マイルあるし、ちょっと道順がわかりづらいんでね。迎えに行ってあげることにしたのだ。
AM10:20着ってことだったので、10時頃に空港の駐車場に車をおいて、ターミナルビルに向かった。Portlandの空港って国際空港の割りには小さくて、駐車場からターミナルまで歩いて5分くらいなんだよね。で、スタスタ歩いて、ちょうど10時20分ころに国際線の到着ゲートの前までたどりついた。ロビーにあるモニタで、確かに飛行機が到着しているのを確認して、ロビーの中でも見通しのよいソファに陣取って、Y君が出てくるのを待つことにした。
……………
全然出てこねぇぞ?
1時間ほど経っただろうか?日本人らしき人が出て来た。耳ダンボで話を聞いていると、日本語を話している。出迎えに来ていた家族と合流して、いや〜入国審査がすごい列でさ…なんて話しているのが切れ切れに聞こえて来た。むぅ。混んでいるのか。なにしろ日本からの便は1日にこの1便だけだ。仕方あるまい。もう少し待とう。
…………………………
やっぱり出てこぬわ。どうしちまったんだ>Y
12時をだいぶ回った頃だったと思う。…○○様、○○様、いらっしゃいましたら国際線到着ゲートまでお越しください…などと日本語でアナウンスが入った。普段は英語のアナウンスしかされないような場所で、フイに日本語のアナウンスが入ったので、え??、と一瞬よく聞き取れず、…繰り返します、○○様… と2順目に入ったところで、あ、オレの名前を呼んでるじゃん!と気がつく。こりゃ何かあったのか!?
だけど、いったいオレに、どうしろっての? オレ、さっきからず〜っと、国際線到着ゲートで待ってるんですけど。
さっぱりワケがわからないが、放っておくわけにもいかぬ。仕方がないので、ゲートで道案内をしているオジサンに、今、日本語でオレの名前が呼ばれて、国際線到着ゲートに行けっていうんだけど、それってここだよね?と聞いてみたら、オジサンは、ここしかないよ、ここを通らない限りどこにも行けないよ、と教えてくれた。呼び出しを受けたのなら、そこの壁に掛かっている電話で0を押して、呼ばれた者だが、と言えば詳しいことがわかるハズだよ、などと親切に教えてくれた。
言われた通り、壁掛けの構内電話で0を押すとInformation Centerの女性が出たので、名前と呼び出しがあったことを言うと、呼んだ記録は残ってない、などと言うでわないか!どうなってんの?
さっきのオジサンに事情を話し、国際線到着ゲートの中に通してもらい、日本からの飛行機が到着したはずのゲートの直前まで行ってみることにした。DELTA航空のD9ゲートだよ、と教えてもらったので、そこまで進むと、航空会社のおばさんがヒマそうに受付に座っている。Yという人が乗ってきたハズなんだけど、ずっと待ってても来ない、さらに呼び出しを受けたがInformation Centerには記録がないそうだ、などと聞くと、端末でピコピコと調べてくれて、確かに乗ってきてるが、ここにはいない、行き違いになって、もう荷物を受け取りに行ったか、税関で並んでるんじゃないか、などとノンキなことを言われる。
日本からの便は5番のコンベアに出てくるから、などと教えられ、行き違いになったとは思えねぇけどなぁ、と思いながらも、5番のコンベアに見にいく。これがまた、建物の正反対のところで遠いんだ。フロアも違うし。で、急ぎ足でハァハァしながら行くと、もうすっかり荷物なんかありゃしねぇ。そらそうだろ。もう1時過ぎてるんだぜ。
念のため、Information Centerに戻って事情を話し、構内放送で呼び出してもらう。さらに20分くらい待ってみたが、やはり現れてくれない…
今日は、今度引っ越す家の本契約の日で、仲介してくれた不動産屋と3時に会う約束をしていた。ここから家まで1時間くらいかかるから、もうそろそろ帰らないとこっちがマズいんだが… どうにもこうにも打つ手がないので、予約してあったレンタカー屋(ハーツね)の窓口に行ってみることにする。ここでなんの情報もなければ、可哀想だがあきらめるしかないなぁ、と思いながら。
ハーツの窓口で、Yという人が予約を入れてるはずだけど、車を取りにきたか?と聞くと、受付のおねえちゃんが例によって端末でピコピコ調べてくれて、まだだわ、遅いわねぇ?などと言う。やっぱりそうか。仕方ねぇ。オレの連絡先を告げて、Yが来たら電話してくれるように頼むしかねぇな。名刺を置いて、裏に家の電話番号をメモして、渡すことにした。とにかく急いで不動産屋に会わないと、引っ越し計画がパァだぜ。
結局、レンタカー屋を出て、駐車場に戻って車に乗ったのがもう2時過ぎ。ダッシュだ>アコードワゴン。なんとか5分遅れくらいで不動産屋とは会うことができ、すべての契約を無事終えることができた。
家の方にもなんの連絡もないようなので、トンボ帰りで空港に戻る。途中で、念のためオフィスにも寄ってみたが、アメリカは来週月曜日が祝日で3連休なので、誰もいやしねぇ。ボイスメールも入ってない。ちぇ。舌打ちして空港までブッ飛ばす。空港に着いたのが5時過ぎ。まぁこんな時間まで空港でポツンと迷子になってるハズがねぇだろ、と思って、ターミナルに向かう途中でハーツの窓口に寄ってみた。
まだ来てないわよ。
ウソだろ?
Information Centerぢゃラチが開かないので、DELTA航空のチケットカウンターで事情を説明して、本当の本当〜〜〜に、Yは乗って来たのか?と聞くと、カウンターのオジサンがまたもピコピコと調べていたと思ったら、ちょっと待っててね、と奥に引っ込んだっきり戻ってきやしねぇ。
はぅ〜〜〜、と頭を抱えていたらオジサンが戻って来て、何かプリントアウトされた紙切れを見ながら言うことにゃ、
Yさんは入国を拒否されて、乗って来た飛行機でそのまま強制送還されたそうです。
だって。
…………………………
なんじゃそら。
ぢゃあ、あの日本語での呼び出し放送は、空耳じゃなかったんだ! Information Centerからの呼び出しじゃなくって、入国管理からだったのね。そら記録がないって言うわなぁ。しかし、ひでぇ呼び出しだなぁ。要領悪いっつ〜かなんつ〜か。どうして一言、入国管理事務所からのお呼び出しです、とか、入国管理事務所へお越しください、と言えないかな?
国際線到着ゲート、ってだけじゃ、アバウト過ぎてわかんねぇよ。渋谷ならハチ公前、新宿ならアルタ前、東京駅なら銀の鈴、ポートランド空港なら、…どこだろ?
しっかし、YもYだよなぁ。いったいどういうワケで、こんな3連休の初日に来ることにしたんだろ?オフィスに誰ひとりいないんだから、できるフォローもできやしねぇ。なんだかんだで家と空港を行ったり来たり、100マイル以上も走ったんで、とっても疲れたよ。
次はちゃんと、ゲートの中まで来てくれよな。なにしろ入国してくれないことにゃ、迎えてやろうにも迎えようがないぜ。
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