5/7(木) お客人

最近、時代劇を見てないなぁ。Santa Claraに住んでいたときは日本語の放送が見られたので、徳川慶喜とかも見てたりしたんだけど… でもNHKの大河ドラマじゃなぁ。それなりに面白いことは面白いんだけど、やっぱなんつ〜か、時代劇ならではの下世話さってのが足りねぇよな。

そういえば、すっっっっごく昔に、おからばっかり食ってる浪人が出てくるTV番組があった。あれ、もう一回見たいなぁ。番組の名前も主人公の名前も、演じてた俳優さんの名前も覚えてないけど。確か、蜘蛛かなんかが苦手だったようなかすかな記憶が…

どういう理由で、あの浪人がおからばっかり食ってたのかは知らぬ。金がなくてそれしか食えなかったのか、それとも単に大好物だったのか… とはいえ、おからだよおから。今時見ないよねぇ。確か、豆腐を作るために大豆を搾った残りかなんか、そんなので作るんだよねぇ?

そもそも、街から豆腐屋が消えていき、最近じゃ豆腐なんて工場で大量生産されるパック入りが主流だもんね。おからが人の目に触れる機会そのものがないわ。おからってなに?って人のほうが多そうだ。

あと時代劇で連想するのは、やはり「お客人」の存在だな。これは欠かせないね。よくあるじゃん? 表向きは商人なんだけど、実際にやってるこたド外道っていうヤツがいてさ、おぬしも悪よのぅ?なんてやってる。えてして大黒屋というんだが(そういや刑事ドラマに出てくるバーのおねぇちゃんってのはいつもアケミだ)、あまりの極悪なヤリ口に文句を言いに乗り込むと、いかにも悪そげな顔した商人がデカい声で「お客人!!」などと呼ぶと、奥のふすまがガラッと開いて浪人が出てくるというアレだ。

特に何をするでもなく、金だけもらってぷらぷら遊んでいる「お客人」。ごくたま〜に呼ばれて、おぅ、なんつって顔出すだけでいいという極めて楽な稼業だ。

だけどねぇ、オレ、この「お客人」をかつてやってたことがあるよ。製品開発の合間で、特にスケジュールに追われていないときのエンジニアの立場ってのは、この「お客人」に非常によく似ている。というか現代の「お客人」と言えるね、うん。何をするでもなくプラプラし、たまにミーティングなんかに呼ばれて顔出すだけ。楽は楽だけど、面白くね〜〜よ!

今って、不景気で仕事はないけど、会社側も思い切ってクビ切れないし、本人も先行き不透明で転職できない、八方ふさがりな「お客人」エンジニアってけっこういるんじゃないのかな?

はやくなんとかしないと、そのうち主人公にたたっ切られちゃうぞ(笑)

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