1/22(木) 教育用ソフト
こっちの心配をよそにすっかり回復した香織は、最近ナマイキにも、パソコンをそこそこ使えるようになってきた。だけど、いかんせんマウスが香織の手にはデカすぎて、変テコな持ち方をしていたので、妙なクセが付いたらやだな〜と思っていたんだが、キムくんに相談してみると、どこでどう探したのか、こちらの希望にピッタリのマウスを見つけて送ってくれたでわないくゎ。
さすがキムくん、頼りになる男。送ってもらったマウスは、パッケージを見るとどうやらノートPC用のアクセサリで、携帯用のポーチまで付属している。ほんとうに小さくて、5cm×7cmくらいだろうか、オレの手にはもはや小さすぎるくらいだ。が、このマウスをすっかりお気に召しちゃった香織は、大喜びで使っている。
そろそろ、自分専用、自分だけのアイテム、といったものに高いポイントを付ける年頃なんだなぁ。また、女の子なだけに、送り物とか届け物といった類に目がないってのもある(笑)。キムくんから香織に荷物が届いたよ、と言うだけで、すでに鼻息フガフガでご機嫌になってるもんね。他愛ないヤツ。
で、パソコンで何してるかってぇと、前にもチラッと書いたけど、いわゆる教育用ソフトだ。ABCを覚えたり、数字を覚えたり、遊びながらできるようになるというアレだ。いや、実際にはさぁ、そんなアテになんぞしてなかったんだよ。まぁ話のタネに、ってなもんだったのだ。ところが…
いやぁハマるハマる。もうだいぶアルファベットも覚えたし、数字も10までならなんとか数えられるようになったよ。すごいよなぁ何も教えてないのに(教えろよ>オレ)。それがまた、覚えた結果が面白くて、いち、に、さん、とは数えられないのに、One、Two、Three、なら数えられるんだぜ。アルファベットも、Zはゼットじゃなくてズィーとか言ってやがる。なぁにがズィーだカッコつけやがって(笑)。わはは。
しかし、子どもってのは面白いねぇ。ついこないだまで、今日はお風呂の日だ、なんつって大急ぎで会社から帰って風呂に入れたりしていたような気がするのに、いつのまにかズィーだもんな。ったく、じじぃになるワケだぜ。どんどん育つよなぁ。
実際、物事に興味を持って覚え始めると、それからのスピードたるや、うらやましいほどだ。オレにもその吸収力が欲しいよ、とマジで思うぜ。マウスを持ってボタンを押したり、何かを書いたりするってことにもまったく抵抗というものがない。キーボードでも自分の名前ならなんとか打てるようだし。Windowsのペイントブラシで絵を描いたりする子はそりゃたくさんいるだろうが、X11のアプリで絵を描く4歳児ってのはそうはいないだろ。わはは。面白いよねぇ。でも、ここがシリコンバレーのまっただ中ってのもあるのかも知れないけど、香織の通ってる幼稚園にも、4歳児くらいのクラスからは、必ず1台パソコンがあって、触れるようになっているようだ。
今まで、ソフトウェアエンジニアとして、いろいろな製品に係わってきたけど、いつも企業向け、ビジネス用のソフトばかりだった。でも香織が楽しそうに子ども用の教育ソフトで遊んでいる姿を見てると、そんなソフトを作るのもいいかなぁ、なんて思い始めたよ。どうやったら効率良く身に付けることができるか、といったような、いわゆる教育する側の心得はまったくないが、プログラムなら書けるだろうから。
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