9/25(木) ネコの暮らし
ウチにはマチエ、ウリリ、ルルという3匹のネコがいる。日本で一緒に暮らしていたネコ達も、一緒にSana
Claraへ引越してきたわけだが、いろいろと大変だったぜ(遠い目)。もちろんワケもわからず連れてこられたネコの方がもっと大変だったにちがいないが。
今、こうして日記を書きながら、振り返って部屋を見渡すと、めいめいが気持ち良さげに寝転がっていて、やっと、日本にいたころの安楽さを取り戻した感じに見える。すまんかったなぁ>3ネコ。引っ越してきて最初の1週間くらいは、ネコ達はベッドの下から出てこず、エサを食べに行くにも、トイレに行くにも匍匐前進だったもんだ。
アメリカに来たとき、今後のことも考えて、近所の動物病院に連れていってワクチンを打ち、カルテ(^-^;)を作った。ほんとにあるんだってば。身長、体重、年齢、性別、毛色、柄などを書いて、名前もちゃんと書く。で、そのとき思い切って、家猫にすることを決心した。
家ネコってのはつまり、前足の爪を抜いちゃうのだ。ちょっと、というかとても可哀相な気もするが、結局はネコのためだ、と思って手術に踏み切った。どうせアパート暮らしで自由に爪も砥げないのだから。
日本では、藤沢市辻堂という田舎町に住んでいて、家の回りの交通量はほぼ0だった。近所に住んでいる人の車が通るだけだったから、ネコを外に出していても安心だったが、こっちではそうはいかない。どうせ外に出せないなら、ケンカをすることも木登りすることもないから、前足の爪がなくても困ることはないだろう。だが、前足に爪のなくなった今でも、ダンボール箱などを見ると、爪を砥がずにはいられないようで、必死に砥いでいる。涙を誘うぜ(T_T)
エサもすごく悩みのタネなんだよなぁ。なにしろ日本のネコだ。大和魂っつぅか、肉をあんまり食わないんだ。日本にいたときは、ネコ缶、特に魚のブツ切り煮こごり風みたいなのを3匹とも好んで食べていたが、そんな上等なもんここには売ってねぇのだ!だいたい、肉、鳥、魚の比率も日本と全然違う。肉肉肉肉肉肉鳥鳥鳥ターキーターキー魚、って感じで、マジ探さないと見つからぬ。あげく、やっとあった!と思って手に取ると、パテと書いてありやがる。あのなぁ、ウチのおネコ様は、パテは歯ごたえがねぇからキライなの!
ったくもう。
結局、魚ベースのドライフードで、比較的よく食べてくれる銘柄を見つけて、やっとエサ問題は収束したかに見えたある日、ハニーがどこで仕入れてきたのか、花カツオを買ってきた。冷やっこを食べるためだったのだが、その花カツオの袋をパリッと開けると、なんと!ネコどもがドドドとテーブルに押し寄せてくるでわないか!
のわぁ!と驚いている間に、すっかりオレの目の前にちょこんと三つ指ついて座り、花カツオの匂いをクンクン嗅いでいる。う〜む、カワイイぞ。ためしに手のひらに花カツオを一つまみとってあげてみると、バクバクに食べる。ネコの鼻息で舞い上がる花カツオ(なんなんだ)。ちょっとエサにトッピングしてみようと思い立ち、花カツオの袋を持って、エサの皿まで歩いて行こうとすると、もはやニャ〜ニャ〜状態で一歩も進めぬ。ネコ3匹に足元でスリスリ攻撃を受けながら歩くのが、どんなに大変なことか、これ読んでる人にわかるだろうか(^-^;)
というわけで、花カツオのトッピングという裏技を発見してからはネコ達はシアワセな食生活を送っている。部屋の中でのだいたいのポジションも決まってきたようだ。
ネコ飼ってる人はウンウンとうなずいてくれると思うが、ネコってのはすごく水を飲む。ペチャペチャと舌ですくうようにして飲むのだが、そんなんでちゃんと飲めるのか?って思わない?でも、よく聞いているとペチャ3回にグビ1回という感じで、音にするとペチャペチャペチャグビペチャペチャペチャグビ…おぉ!確かに飲んでいる、と気がつく。
しかもウチのネコ達ってば、お水を置いてある皿からももちろん飲むのだが、蛇口から直飲みするのが大好きだ。マチエは洗面所、ウリちゃんはキッチンと、ちゃんとMy蛇口まで決まっている。ぢゃあ一番年下のルルはどうしてるかって?決まってるじゃないか。風呂から飲むんだよ。わはは!不思議だろ〜?でもすっごくカワイイんだぜ。
風呂にお湯ををため始めると、ザーという水音に引かれてバスルームに行き、バスタブの端っこに乗って、水位が上がってくるのをニャ〜ニャ〜鳴きながら待っているんだ。で、顔が届くところまでたまると、ペチャペチャグビ、とマジ飲むのだ。お湯を。わはは。
今日なんか、どういうつもりかバスタブの上でUターンしようとして、足を滑らせてた。今に転落するな、きっと。
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