3/29(土) 消費税

30日の日曜日から静岡に泊りで行かなければならないことを、ずっと切り出せずに困っていたが、言わないことにはど〜しよ〜もないので、サラッと言ってみた。やはりブーブーだったが、なんとか納得させることができた。はぁ。相手が社長だろうが部長だろうが恐いもんなしのオレだが、ハニーと香織にはまったくかなわぬ。父であり夫であり一家の中心のはずが、実際にはかくも弱きものよ。

とはいえ、はやり子供はカワイイ。猫もみな元気でゴロゴロしている。ハニーもラブリーだ。なにより風呂が深いのがよい。やはりコレでなくてわ。

4月1日から消費税が5%に上がるので、その前に必要なものを買い出ししておきたいというハニーの主婦らしい要望で、今日はお買い物だった。が、スーツケースを2個買い、ピングーのビデオを2本買っただけで、人混みと渋滞にうんざりして家に帰ることになってしまった。みんな同じことを考えて店という店が混雑している。ハニーもオレも人混みが大嫌いなので、増税分の2%くらい、この人混みから抜け出すためなら痛くもかゆくもないということで切り上げたのだ。だいたいCAに引っ越せばTaxは8%だしな、などと一見説得力があるようで実は全然脈略のない理由もオマケでつけて。

それにしても不思議なのは日本の国民性だよな。消費税の上がる前に駆け込みでモノを買う人があんなに大量にいて、増税についてブツブツ文句をいうのなら、なぜ上がる前に反対しない

消費税5%を決定した過程や、その必要性についての国民に対する説明という点では、政治家のやりようはまったくオソマツとしかいいようがないものだったが、実はオレ自身は消費税を上げることそのものには賛成だ。むしろ、消費税を3%に据え置くとか、さらには廃止などとホザく政治屋にはあきれて物も言えぬ。毎年毎年平気で赤字国債を鬼のように発行して切り抜けているだけでは遠からず破綻することぐらい、選挙権を得てから十年足らずのオレにだってわかるぞ。増税を避けてどうやって赤字を減らすというのだ。
票欲しさにウソをつくなウソを。

オレなんて、消費税は20%くらい取ればいい、と思うぞ。老人の比率が増えていく傾向にあるのに所得税メインで税収をまかなうのはムリだろう。年金や預貯金しか持たない老人からでも税収を見込まざるをえまい。確かに20%は重いかも知れぬ。だが、本当に必要なもの以外買わなければ、つまりムダ使いさえしなければ節税できる、という一点において選択の余地があるだけマシだ。

また、税の累進性においても、同じ肉を買うにしても金持ちは高い肉を買い、所得の少ない層は安い肉を買うという具合に、しっかり保たれると思う。所得が何百万以上で何百万以下なら何%というような根拠の希薄な所得税率よりもよっぽど公平なんじゃないのか?

あまりにも消費税が高いと、それこそ消費が落ち込み景気が回復しないではないか、という意見もあろう。だが、本当にそうだろうか?最近の消費の傾向はむしろ、自分なりの価値観を大切にして、本当に欲しいものなら価格は二の次でも買う、という感じではないだろうか。消費税3%で金利もゲロ安の今でさえ消費が伸び悩むのは、結局は魅力的な商品が存在しないから、と見るべきだ。

あんなのが出たら買うのにな、と思いながらもピッタリくるのがないから買わないでいる、という人はたくさんいるはずだ。隣の家がカラーテレビを買ったからウチも、という売れかたをする時代ではない。

今までほとんど税金を納めずにいた老人の方々には申し訳ないが、気の毒とは思わぬ。なぜなら、この国が今、このような状況にあることの責任の一端が、今、老人というカテゴリに属する人々にはあるはずだ。選挙権を持っている以上、今までどのように、この日本という国にたいして働きかけてきたのか、はやり問われるべきであろう。

あまりにも国の将来の展望に魅力がないと、今のようなボーダーレス化が進めば、ただでさえ少ない労働人口はどんどんと他の国に流出してしまうだろう。ソフトウェア産業なんてまさにそうだ。オレだって、今のままUSで仕事を続けて、それなりの成果を出すことができ、暮らしていける自信がついたら、グリーンカードを申請して、完全に日本を捨ててしまう可能性もある。

著名なソフトウェア、市場を左右するソフトウェアはほとんどすべてが外国、というよりUSのものだ。中でもシリコンバレーの発展ぶりはすさまじい。きっと似たようなことを考えて日本を出るエンジニアがこれから続々といると予想するがどうだろうか?

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