2. インストール方法

2.1. 入手方法

grubはインストール時にCustomでEverythingを選ぶとインストールされます。

インストールしていない人は


     # mph-get install grub

    

でインストールします。

なおインストールしただけではLILOなどは上書きされません。 安心してインストールしましょう

2.2. フロッピーにインストール

いきなりHDDに上書きしてしまうのは不安ですね。

いったんフロッピーにインストールし、 ちゃんと起動することが確認できてからHDDにインストールしましょう。

まず内容を消してもいいフロッピーを用意します。

その後(必要に応じてrootで)


     # dd if=/usr/share/grub/i386-redhat/stage1 of=/dev/fd0 count=1
     # dd if=/usr/share/grub/i386-redhat/stage2 of=/dev/fd0 seek=1

    

とするとフロッピーにインストール出来ます

2.3. フロッピーからの起動

ここでは/dev/hda3がLinuxのルートパーティションで、/dev/hda1がWindowsのインストールパーティションだとします

それではフロッピーを入れたまま再起動しましょう。

     grub>
    

というプロンプトが出て止まるでしょう。

Linuxを起動するには…


     grub> root (hd0,2)
     grub> kernel /boot/vmlinuz-2.4.19-12m root=/dev/hda3
     grub> initrd /boot/initrd-2.4.19-12m.img
     grub> boot

    

とします。Windowsの起動には…


     grub> root (hd0,0)
     grub> makeactive
     grub> chainloader +1
     grub> boot

    

とします。

2.3.1. キーマップについて

grubのキーマップはUSキーボードになっています。日本語106キーボードなどをお使いの方は "("は"Shift+9"、")"は"Shift+0"、"="は"^"押すと出るようになっています

2.3.2. 補完機能

grubのプロンプトはbashライクな補完機能を持っています。

コマンド、ファイル名共に補完可能です。例えば…kernelコマンドの場合


      grub> ker<TAB>

     

とすると


      grub> kernel

     

となります

2.3.3. HDDの番号について

grubではHDDはhd0, hd1, hd2...の様に表します。

SCSIとIDEの区別は無く、BIOSから見た1台目のHDDがhd0,2台目のHDDがhd1になります。

FDDも同様に1台目からfd0, fd1...になります。