4. 機能

4.1. タブ機能について

 ウインドウをまとめるには一方のウインドウのタブを中ボタンでドラッグし,他方のウインドウのタブにドロップすることにより行うことができます.また,タブの表示位置は右クリックで表示されるメニューから自由に変更することが可能です.

 fluxbox 0.1.11 から自動グループ機能が実装されました.これは同じ名前のWindow を自動的にグループ化する機能です。~/.fluxbox/init

     session.groupFile: ~/.fluxbox/group

を追加し,~/.fluxbox/group に自動的にグループ化したい Window 名を記述します.group の 1 行が 1 グループに対応します.異なる Window 名を持つアプリケーションを同じグループに入れたい場合は Tab で区切って同じ行に名前を羅列します.オリジナルの fluxbox はスペースも区切り文字になっていますが,これではスペースを含む名前を指定できないので,敢えて区切文字は Tab のみに変更しています.

4.2. slit

 Window Maker やAfterstep のDock を使用することができます。表示位置は、画面外周上の任意の位置を指定することができ、slit 上で右クリックすることにより表示されるメニューから変更することができます。設定は、終了時に~/.fluxbox/init に保存されます。使用するにはDock を-w もしくは -d オプションなどを付けて、Withdrawnモードで起動してください。

   例

asclock -d &
wmcdplay -w & 

4.3. bbtools

 Blackbox のbbtools も使用できます。ただし、bbkeys は同等の機能がfluxbox 自体に取り込まれているため使用できません。また、壁紙変更補助ツールであるbbrb については、fluxbox-0.1.6 では起動するものの壁紙変更はできませんが、0.1.7 以降では使用できるようになりそうです。

 また、Dock と同様にslit に入れるには、-w オプション付きで起動してください。

 gkrellm も同様に -w オプション付きで起動することによりslit に入れることができ、各ワークスペースごとに起動しなくても全ワークスペースで表示されるようにできます。

4.4. fluxbox 起動時に他のアプリケーションを自動で起動するには

 fluxbox のメニューにStartup というsubmenu を追加して、その中で指定したアプリケーションをfluxbox 起動時に同時に起動することができるようになります。

         [submenu] (Startup)
           [exec] (gkrellm) {gkrellm -w}
           [exec] (xmms) {xmms -p}
           [exec] (galeon) {galeon -s}
           [exec] (kdeinit) {kdeinit}
         [end]

 または、~/.xinit.d/hook に、

sleep 1 && gkrellm -w &
sleep 2 && bbpager &
  ・
  ・
  ・
などのように書いてください。

もしくは、~/.fluxbox/init の

session.screen0.rootCommand:
(ここに書いた項目は fluxbox 起動時に自動実行される)

の部分に

session.screen0.rootCommand:    ~/script/flux-startup

と、シェルスクリプトを指定し、そちらの内部に起動項目を指定して下さい。

   例

#!/bin/sh

# Mouse & keyboard setting
xset m 4 4
xset r rate 200 250

# background setting
fsetbg /home/hoge/background.jpg

# startup program
gkrellm -w &  # gkrellm を Dock で起動
Eterm &       # 

4.5. 壁紙を指定するには

壁紙を指定するには、以下のようにします。

fsetbg /home/hogehoge/background.jpg

初めて実行した場合、

bsetbg: /home/hoge/.fluxbox/bsetbg not found, creating...
bsetbg: checking for display... not found.
bsetbg: checking for Esetroot... /usr/X11R6/bin/Esetroot
bsetbg: checking for wmsetbg... /usr/X11R6/bin/wmsetbg
bsetbg: checking for xv... not found.
bsetbg: checking for xsetbg... /usr/X11R6/bin/xsetbg
bsetbg: checking for qiv... /usr/X11R6/bin/qiv
bsetbg: checking for xsri... not found.

bsetbg: default configuration was created in /home/hoge/.fluxbox/bsetbg.

とメッセージが表示され、~/.fluxbox/bsetbg というファイルが生成されます。壁紙を指定する際のプログラムを変更したい場合、~/.fluxbox/bsetbg を編集して下さい。デフォルトでは、qiv か、xsetbg が使用されるようになっていると思います。

なお、Eterm を使用し、かつ壁紙を透過している場合、Esetroot コマンドで壁紙を指定するようにして下さい。他のコマンドでは上手く透過することができません。

### Esetroot
 FULL="Esetroot -scale"
 TILE="Esetroot"
 CENTER="Esetroot -c"
 DEFAULT="Esetroot -c"

Esetroot コマンドや、qiv の壁紙指定の詳細は、各々のヘルプを見て下さい。

起動時に壁紙を指定する場合、~/.fluxbox/init の session.screen0.rootCommand: の部分に、fsetbg コマンドを登録するか、上述したスクリプトを登録し、そちらの内部から起動時に実行するようにして下さい。