まずフロッピーディスクの取り扱い方から説明していきましょう。
最初にフロッピーディスクの物理フォーマットをします。 デフォルトで root 権限が必要です。
フロッピーディスクドライブが /dev/fd0 として、 2HD フロッピーディスクをフォーマットするには、ターミナルで次のコマンドを実行します。
# fdformat /dev/fd0H1440
その後、使用方法に合わせた取り扱いをします。
mtools を使うのがもっとも簡単で便利です。 mtools の rpm パッケージがありますのでインストールしておきましょう。 mtools では、デフォルトで一般ユーザでもフロッピーディスクの読み書きができますから、 Windows 系 OS とのデータのやりとりや、気軽なバックアップに便利です。
mtools では、dos のコマンドの頭に m を付けたコマンドで、 dos と同じようにファイルを扱えます。 フロッピーディスクドライブ /dev/fd0 が、dos でいうところの a: ドライブになります。
$ mdir a:
Volume in drive A has no label
Volume Serial Number is hogehoge-hugahuga
Directory for A:/
MSCDEX EXE 25878 09-05-1996 11:11
BILING SYS 3223 09-05-1996 11:11
JFONT SYS 22790 09-05-1996 11:11
:
もし mdir の出力が以下のようになっている場合は、 vfat で作成されたフロッピーディスクです。 この場合は、右の方のロングファイルネームで指定した方がわかりやすいでしょう。
MSCDEX EXE 25878 09-05-1996 11:11 mscdex.exe
物理フォーマット済みのフロッピーディスクに、ext2 ファイルシステムを作成します。
# mkfs -t ext2 -m 0 /dev/fd0H1440 1440
この後にフロッピーディスクを mount すれば、 ハードディスクと同じようにファイルを扱えます。
# mount -t ext2 /dev/fd0 /mnt/floppy # cp ~/hogehoge /mnt/floppy
mount の解除
# umount /mnt/floppy