4. RAIDカード購入に関して

ここまで読んで来た方には,RAIDカードを購入したくなってきた方もいると思うが,実際に購入に関して深く考えて欲しい.

お金が余ってしょうがないという方ならともかく,RAIDの導入には結構なお金がかかるということである.

RAID5を組むにあたって最低限必要なのは,RAIDカードとHDD3台であるが,シームレスな運用を考えたら,Hot SpareなHDDは必要であるし,SCAタイプのHDDとバックプレーンユニットも必要になってくるであろう.

また,ここでは紹介していない専用RAIDボックスというものもあるが,これは普通の人には到底手のだせないものである.

さて,企業で仕事として導入するなら,もちろん中古などでは購入してはいけないし,HDDもrefurbish品などを使ってはいけない.もしそうしようとしているなら,もっと冷静になってもらいたい.

最後に,個人で自己責任のとれるかたなら,中古で購入するのもいいだろうし,オークションでの購入もよいであろう.また,refurbish品のHDDもときによってはよいかもしれない.[26]

もし,中古で購入するなら,保証や返品などは購入時にしっかりと確認すべきである.また,日本のオークションサイトよりかは,USでのオークションサイトのほうが安く手に入る傾向はある.コツとしては何度かトライして,経験を積み目を養うことである.

始めてのときに出物があったからといって,bidしまくらずに,オークションの傾向を探るのも手である.

えてして,オークションは最後の5分,いや1分が勝負になるのだ.

さて,そこで筆者が薦めるRAIDカードはどれか?と問われれば,手に入るならICP Vortex社のものである.

様々な情報から推測するに,相性問題も激しくなく,ハイパフォーマンスが期待できる.

次点として,LSI Mega RAIDであろう.

また,幸運にもIBM ServeRAID 4Hを安価で手にいれられ,相性問題もクリアされたならそれは大変素晴らしいことだ.

では,SCSIカードのデファクトスタンダードともいうべきAdaptec社の3x10Sシリーズはどうか?というと,まだドライヴァ自体が枯れていない感が伺え,あまりお薦めできない.

以上みなさんのRAIDの導入の手助けになればと思う.



[26] 筆者はこれで痛い目をあっているので,あまりお薦めはしないが,US内だとrefundもできるのでものは考えようである.