Liece はプライベートメッセージを扱うバッファをプライベートバッファとして所持し、 プライベートバッファ内で複数のプライベートチャンネルを扱えます。 Liece のプライベートメッセージの際の動作は以下のようになります。
こちらが先にプライベートメッセージを送信する時は、 コマンドバッファで C-c j で相手を指定すると 相手のニックネームのついたプライベートチャンネルに切り替わるので、 コマンドバッファにメッセージを入力して送信し、会話します。 あるいは メニューから -> と選択すると、 ミニバッファで相手を聞いてくるのでニックネームを指定します。
こちらがプライベートメッセージを受ける時は、ミニバッファに
Liece: A private message has arrived from nick
と通知が来るので、対象ニックネームを引数に
C-c j でプライベートチャンネルに参加します。
後はコマンドバッファにメッセージを入力して送信し、会話します。
プライベートメッセージの画面は、
通常のチャンネルとは違い自分の発言も相手のニックで表示されます。
見た目が多少紛らわしいのですが、自分の発言は「> nick <」で、
相手の発言は「= nick =」で表示されます。
また、モードラインには「Chatting with nick
」
と表示されます。
図 16. Liece プライベートメッセージ画面
チャンネルバッファとプライベートバッファの切り替えは、
図10のメニューから
->
と選択して切り替えるか、あるいはショートカットの
C-c P で切り替えて会話します。
複数の相手とぷりぶをしている時は、プライベートバッファでショートカット
C-c > や
C-c 番号
にてプライベートチャンネルを切り替え可能です。
また、図10のチャンネルリストを
クリックしても切り替え可能です。
プラーベートメッセージを終了するには、 通常のチャンネル退出と同じようにC-c C-p でプライベートチャンネルを抜けます。
DCC 送信は、ショートカット C-c C-d s を入力するか、 あるいは 図10のメニューから -> と選択すると、ミニバッファにて送信したいファイルを聞いてくるのでファイル名を入力し、 続いて相手も聞いてくるので対象ニックネームを入力します。
DCC 受信は、自動受信にしてあればショートカット C-c C-d を入力するか、
あるいは
図10のメニューから
->
と選択すると、ミニバッファにて送信したいファイルを聞いてくるのでファイル名を入力し、
続いて相手も聞いてくるので対象ニックネームを入力します。
受信したファイルは、デフォルトでは $HOME/tmp 以下に保存されるようなので、
他のディレクトリに変更したい方は
init.el
に
(setq liece-dcc-directory "~/directory-name
")
のようして保存先にしたいディレクトリを指定します。
Liece には、会話中に URL が出てきた場合それをブラウザに渡す機能があります。 URL が含まれたメッセージがバッファに表示されると、 図10のメニューの カテゴリにその URL が追加されていきます。 メニューに追加された URL をクリックすると、 browse-url が呼ばれ対象サイトを読み込んで表示します。 また、そのバッファの URL 部分をマウスボタン2でクリックしても ブラウザに URL が渡されます。
browse-url で設定されているブラウザは、デフォルトでは Netscape Navigator ですが、 mozilla の方がライセンス的に望ましいと思うので、 Netscaoe Navigator でなく mozilla を使うようにしてみましょう。
(X)Emacs の init ファイルに
(setq browse-url-netscape-program "/usr/bin/mozilla")
と追加し保存します。 次回の起動の (X)Emacs からは、browse-url で呼ばれるブラウザが mozilla になります。 [10] メニューやマウスを使用せずにキーボードから browse-url を起動するには、 同じように (X)Emacs の init ファイルに
(global-set-key "\C-xm" 'browse-url-at-point)
のようにキーバインドを指定します。 会話内の URL がある位置にカーソルを持って行き、 指定したキーバインドをタイプ(上記の例では C-x m)すると browse-url が呼ばれます。