7. 使用上のヒント

ここに書いてある方法が最良の方法とは限りません。 より良い方法をご存じの方は筆者 (zunda <zunda at momonga-linux.org>) までお知らせくださるとうれしいです。

7.1. 問題点と解決方法

7.2. 文字コード表の表示

かな モードの時に、\ を押すか、 ステータスウインドウの右の●部分をクリックすることにより、 文字コード表リストが出ます。 対象コードをクリックすると文字コード表を表示され、 読みのわからない記号やギリシャ文字、ロシア文字などをマウスクリックで入力することができます。 [7]

文字コード表リスト

図 3. 文字コード表リスト

文字コード表

図 4. 文字コード表

7.3. 半角カナの入力

iiimf-skk-0.1.20.1 から、半角カナの入力ができるようになりました。 かな モードにしてから、Alt-Q を押すと、 半角 モードになり、 半角のカタカナが入力できます。

7.4. httx の起動が遅い (未解決)

Xのセッションが起動してから iiimf-skk のステータスウインドウが出てくるまで、 時間がかかることがあります。 httx の初期化に時間がかかるのが、 原因のようです。詳細は、8.5.「httx の起動が遅い」 を参照してください。

httx が初期化された後に アプリケーションを起動しないと、 iiimf-skk とのやりとりはできません。 skk のステータスウインドウが出てくるまで、 アプリケーションの起動を待つしかないようです。 統合デスクトップ環境のアプリケーションには、 起動スクリプトで httx の状態を確認しながら起動を待つように 工夫することで対処する必要があるものもあるようです。

Momonga Linux 開発版の xinitrc-3.20-18k 以降では、httx が初期化されてから、 ~/.xinit.d/hook の実行やウインドウマネージャの起動を 始めるようになっています。 ウインドウマネージャと同時に起動されるアプリケーションで日本語の入力を する必要があるなど、お使いのシステムで同様の動作が必要な場合は、 以下のスクリプトを参考に、 ~/.xinit.d/hook/etc/X11/xinit/Xclients などを編集してみてください。

    # wait until IM is ready
    unset IM_PROC
    if echo "$IM_EXEC" | grep -q "httx" ; then
    # ATOKX
    IM_PROC="LookupAux"
    # SKK
    if echo "$IM_EXEC" | grep -q "skk" ; then
    IM_PROC="PaletteAux"
    fi
    fi              
    if [ "$IM_PROC" != "" ]; then
    times=0       
    until ps xc | grep -q "$IM_PROC" ; do
    # timeout in 30sec  
    if [ $times -ge 30 ]; then break ; fi
    times=$[$times+1]
    sleep 1
    done
    sleep 1
    unset times
    fi
   

7.5. iiimf-skk を更新した後に、それを反映させる

iiimf-skk をバージョンアップしたら、htt サーバを再起動させて、 バージョンアップされたライブラリを htt サーバに読み込みなおしてもらいましょう。 [8] X を走らせたままなら、7.7.「htt を再起動する」 の方法が使えますし、 一度 X を止めて、IIim の restart だけをしても構いません。

7.6. iiimf-skk を有効にする

rxvt では変換開始キーを押して iiimf-skk のステータスが かな モードになっても、 ローマ字入力ができないことがあります。 [9]

一度他のウインドウにフォーカスを移してから元のウインドウに戻ると、 入力ができるようになるようです。

この問題は、rxvt-2.7.8-6k で修正されています。

7.7. htt を再起動する

htt が異常終了し、 かな漢字変換中に突然、変換ができなくなってしまうことがあります。

このような場合、startx したコンソールや、 ~/.xsession-errors ファイルに、

     htt : Error - htt_server died. Don't know how to recover
    
というメッセージが出ているかもしれません。 この場合は、httx を再起動してから、 httx や、iiimf-skk を使っているアプリケーションを、 全て立ち上げなおす必要があります。

例えば、以下のようなスクリプトを使うと、手間が少し省けるかもしれません。

     sudo /etc/init.d/IIim restart
     killall httx
     killall AddDictAux
     killall PaletteAux
     $IM_EXEC
    

このスクリプトは、まず、htt を起動させ、 残っているかもしれない、 httx 関連のプロセスを終了させてから、 sdr で設定された通りに、 httx を起動しなおします。 [10]



[7] ソフトウエアキーボードとしても使えますね。

[8] そうしないと、古いバージョンのバグを、 新しいバージョンのものだと勘違いして報告してしまうことになります。 すみませんでした〜。

[9] fvwm2 上の起動直後の rxvt-2.7.8-2k で確認しています。

[10] $IM_EXEC の内容については、 3.「sdr コマンドを使えない場合の使用方法」 を参考にしてください。