Kodak DC210 を Linux から使いたい


「赤帽ペンギンと暮らす」のコーナーも、だいぶ物量が増えてきた。最初は本当に自分のための覚え書きだったのだが、最近は、ちょっと考えが変ってきて、個人ユーザの事例集のような感じになればいいなぁ、なんて思っている。

Linux Japan 1月号の、おごちゃんのToDoを読んだりすると、まったく同感だったりするし。

実際にこうして赤帽 5.1を使い始めた去年の7月頃は、日本人のユーザが日々の暮らしに使うには、まだ赤帽5.1(というかglibc2環境)はSlackwareなどに比べるとバクチ的だった。だからこそ、色々いぢって見て、覚え書きとして経過をまとめたり、ないものはパッケージにしたりしていたのだが、今となっては、自分の考え方が変わったというより周囲の環境が大きく変ってしまったよなぁ。

JRPM も充実し、PJE-0.3 もあり、Debian 方面から wcsmbs などが導入されてくるなどして、もはや赤帽5.xは、日常安心して使うに足る領域に達していると思うのだ。

そこで、自分というユーザを考えてみると、メールやニュース、WWWなどの日々の情報収集など、あとはプログラミングの勉強、ソース読んでハッカー見習い(笑)といったところだ。マルチメディアやゲームの類はあまりやらない。

で、ここで肝心なのは、主にスタンドアロンなワークステーションとして使っている、ということだ。そういう、あんまり大仰なサーバを立てたりしない個人ユーザが、どんな風に使っているのか、「Linuxって流行ってるみたいだけど、いったいなんに使えばいいの?」てな疑問を持っている人の、なにかの足しにでもなればいいと思う。

てなことを考えつつ、ユーティリティを1つ書いてみた。楽しみながら。GTK+-1.0.6を使ってね。思い付きで書き下す、バータリー指向プログラミングなので、プログラムそのものの中身はボロクソ(笑)だが、オレ的には当初の目標はクリアできたと思う。

その目標ってのは、去年の年末に入手した、Kodak DC210というデジカメから、Linuxにjpeg な画像を引っぱり込むこと、GTK+ で GUI なインタフェースを持たせること、特にプログレス・バーを使ってみたかったこと、RPMでパッケージにしちゃうこと(笑)などだ。

COMポート経由で DC210 と喋る部分は Perl で書かれているkdcpiをもらってCで書き直しただけだ。プログレス・バーの使い方や、ファイルを指定する汎用なダイアログボックスなどはSANEやGIMP のソースを見て、試行錯誤しながらマネしてみた。入力が確定するまで制御を返さない、Windowsでいうところのモーダル・ダイアログボックスは、以前に書いたDCUPというツールのものを流用した。

Rubyと、その GTK+ 拡張であるRuby/GTK を使って、DC210 と喋るためのクラス、GTK+ の Widget と jpeg 画像との関連付けを Embed しちゃうクラス、ボタン押したりメニュー選んだりのイベントをハンドリングするメソッド、なんてふうに優雅に実装できればどんなにいいか… とは思うが、まだ書けないものは仕方がない。これから追い追い勉強するとしよう。

なにしろデジカメは、今日、今すぐにも使いたいんだしなぁ。てなわけで、できあがったのがgkdcpiだ。

次のステップとしてgPhotoのPlug-Inに仕立てたり、GIMP の Plug-In にしたりしてみたいなぁ。どこかに、GIMP の Plug-In の書き方、作法の説明とか、そういうドキュメントはないものだろうか。

もしも、ここにあるよ、と知っている方がいたら、ぜひメールで教えてください。


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