Winな友達とヨタ話をしたり、ちょっとした連絡をしたりするときに、ICQを使っている人ってたくさんいるしね。でもそのためだけにWinを起動するなんてもう超アホくさい、ってんでいろいろと探していると、さすがLinuxコミュニティ、Linuxの上で使えるICQがちゃんとあるのだ。腐ったJava版じゃなくてね。
Windowsの方で、すでにICQのUINを持っていて、Linuxでも使えたら便利なのになぁ、と思っている人は、速攻で水引さんのGICQ日本語化のページに見に行くべし。
GICQというのはGTK+ベースで書かれた、X上で動作するICQクローンだ。libicqというライブラリを使って、GTK+なGUIをそれに載せた、という感じかな。詳しく中を見たわけじゃないけど、libicqが、ICQのproprietaryなプロトコルをしゃべってくれるのだろう。
もともとは英語でしか動作しなかったのだが、水引さんが日本語を通すようにハックしてくださったのだ。倉光さんという方が提供なさっているlibjcodeというライブラリをリンクすることによって、EUCとシフトJIS間のコード変換機能を実装している。
日本語化(というか国際化)されたGTK+に当然依存するので、もう入れてある人はいいけれど、そうでない人はGTK+を持ってきてwc patchなどをあてよう。1.0.4以降なら安定していると思うので、JRPMから持ってきてもいい。
パッケージ置き場にGTK+-1.0.6jpを置いているので、それでももちろん動く。当然、オレもこれを使っているわけで(笑) 同様に、GICQのパッケージも置いてある。使う場合は、少なくともlibicq-0.20-2.i386.rpmとgicq-0.22ja-1.i386.rpmを持っていって入れればGICQは動くはずだ。
GICQとlibicqは同期せずにバージョンアップする可能性があるので、一応分けてパッケージしてある。libicq-develなんてのもあるが、単に赤帽なパッケージの慣例に従ったまでで、GICQを自分でmakeしてみたい人以外は入れる必要はないと思う。libjcodeについては、GICQではスタティックにリンクするようにして、パッケージに含めてしまってあるので、意識する必要はないだろう。
GICQは(というか下回りのlibicqは)未だ開発途上という感じで、ICQのすべての機能を持っているわけではない。特に、UINを新規に取得することはできないので、これを機会に初めてICQを使う、というわけにはいかないので注意が必要だ。すでにUINを持っていて、Windowsの方でICQが使えているというのが前提だ。
パッケージ置き場からもっていったパッケージをインストールすると、/usr/doc/gicq-0.22jaというディレクトリに、gicqjarc.sampleというファイルがあるはずだ。これを
cp /usr/doc/gicq-0.22ja/gicqjarc.sample ~/.gicqjarc
などとしてホームにコピーしよう。ほとんどそのまま使って問題ないのだが、すでにGTK+ベースな何かを使っていて、gtkrcを持っている人は、~/.gicqjarcのgtkrc_pathを書きかえておくといい。オレの場合はホームに直接~/.gtkrcという名前で置いてあるので
gtkrc_path: .gtkrc
と、そのまま書いておいた。あとは特に注意することはない。
実はこの日本語化GICQなのだが、0.20とかの以前のバージョンからパッケージにして使っていたんだけど、最近グッと安定してきた感があるので、水引さんにもお許しを頂いて紹介することにしたのだ。
ただ、連続して使用していると、たまに音もなく落ちてる(笑)ことがあるのと、あとContact Listに載ってない人からのメッセージを受けるとブチ落ちることがある。
実際、本家のWindows版ICQでは、初めてメッセージをくれた人がいると、Contact Listに入れるか?などと聞いてきたような気がするが、GICQはまだそこまで練れてないようだ。少くとも、UINを知っていれば、サーバに接続して検索し、Contact Listに追加することはできるのだが…
最近ではそれもいちいち面倒なので、あらかじめUINとUser Nameがわかっている人は、~/.icq/contacts.rc に直接手で書いちゃってる(笑) 中身はこんな感じで
# ICQ contact list 1234567 hogeo 8765432 fugako …
などとなっている。要するにこのファイルに同じように追加してやれば、GICQは起動時にcontactしてくれるというワケだ。いやでもGUIでちまちまやらなきゃならんWindows版とくらべて、この辺いかにもLinuxっぽくていいよね(笑)
というわけで、オレのUINは#9195923です。でも知らない人からメッセージをもらっても、GICQがお亡くなりになって読めなかったら困るなぁ。
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