jed + Canna の悲しみ


Slackの頃から使っていて、もう手放せなくなっているjedというエディタがある。あんまりメジャーじゃないかも知れないけど、viと大差ない軽快さでヒュンヒュン回る、YAMAHAの4発みたいな快速エディタだ。

オレの商用unixでの経験ってのは実はずっとず〜っと昔に途絶えていて、その当時はエディタといえばviで、Emacsを日本語化したNEmacsが出てきた頃にちょうどパソコンのソフト屋になったので、実際にはEmacs及びそのCloneを日常的に使うようになったのは、自宅のPCにSlackware+PJEを入れてからだ。

で、しばらくmuleを使っていたんだけど、師匠悪の囁きに惑わされ(笑) jedに転んだのだった。で、それ以来ず〜っと使っている。文章を書くときはいつでもjedで書いてる。/etcの下のちょっとしたファイルなんかもみんなjedだ。

今ではviのimprove版で、さらに日本語化されたjvimなどもあるので、vi路線のハイエンドな方はきっとそういうのを使っているのだろうが、オレはほとんど使ったことがないのでわからない。

jedってのは本来プログラマ向けのエディタであって、ベースとなっているS-Langという言語でカスタマイズしたり機能拡張したりしつつ、なんでもやらせちゃうみたいなのだが、オレはまだそこまでの境地に達してないので(笑) 単に軽やかなフリーカーソルのエディタとして使っている。

WindowsからLinuxに移ってきた(ないしは両方使う)ユーザに、すごくおすすめだと思うんだけどなぁ。その理由として…

結局、エディタとしてのjedでできることはすべてmuleでできるんだが、軽くて小さくて敷居の低〜いエディタとして、jedには充分な魅力があると思う。たとえS-Langでカスタマイズや機能追加をしなくても。それに、S-LangってCライクな文法だという話なので、それならlispの読み書きできないオレでも何とかなるかも知れぬ。これから勉強してみようかな。

で、今「パッケージ置場」に置いてあるパッケージは、最新版、出たてのほやほやのヤツだ。でこれからはlibslangをスタティックにリンクしたものは使わずシェアド・ライブラリのみで行くことに決めたので、必ず先にS-Langを入れておかないと使えないので注意だ。

インストールが無事に終ったら、/usr/lib/jed/lib/jed.rcをホームディレクトリにコピーしよう。

cp /usr/lib/jed/lib/jed.rc ~/.jedrc

とすればよいだろう。この状態でjedを引数なしで起動すると、

Enter Filename: /home/toru/

などのように、現在のディレクトリとプロンプトが表示されて、編集したいファイル名の入力を促してくる。ファイル名を入力してもよし、Ctrl+Gでキャンセルしてもよし、だ。オレはこの機能がうっとうしいので、.jedrcの中のStartup_With_File = 1 となっている部分を 0 にして、起動時にファイル名を聞いてこないようにしちゃっている。

cannaserverがインストールされている環境なら、Ctrl+\で日本語入力モードに入れるはずだ。最下行に

『かんな』を初期化しています...done

と表示されたら正常だ。ガシガシ入力しよう。

が、ここで一つ大問題が…

日本語を入力していると、かな漢字変換の注目している文節を伸び縮みさせたい場合があるよね。Cannaの場合はCtrl+Iで文節の伸ばし、Ctrl+Oで縮みというようにキーが割り当てられているんだが、どういうワケか、X上で、特にrxvtでJed+Cannaを使っていると、Ctrl+Oを押すとkinput2が起動されてしまうでわないか。なんで〜?どうして〜?

せっかくjedがCannaクライアントを内蔵してくれてるのに〜。このrxvt & kinput2の暴発野郎Aチームには、しばらく悩まされたのであった。続きはkinput2-v2fix4 + rxvt の謎の動き(オレだけ?)へ…


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