ついにx-ttは待望のversion 1.0が8/30付けで正式リリースされたので、これを機にパッケージの方も作り直してみた。
RedHat向け日本語化パッケージについてのJRPMプロジェクトのメーリングリストでお世話になっている永繁さんのページのXFree86-3.3.2+X_TT-6.nosrc.rpmを頂いてきて、x-tt1.0 ベースでパッケージにしてみた。
と、ここまで書いてあったのだが。
永繁さんがxtt-1.0.tar.gzを含んだパッケージを作ってくださったので、そちらを使うことを強くお勧めする。由緒の正しさが違うもんね。コンパイル済みのバイナリもすでに準備なさっておられる(しかも X_LOCALEあり X_LOCALEなしの両方!)ので、どうしても自分の手でmakeしてコンダラしたい人以外は、永繁さんに感謝しつつ頂いてくるべし。
いちおうオレのパッケージの方も説明しておくと、要するにRedHat 5.1に最初から入っているXFree86のソースに追加してmakeするとx-tt 1.0ができるよ、というだけのものだったりする。
XFree86のソースを丸ごと含むのはライセンス上の問題がある(本当かしら?)そうだし、実際にソースを含むと超巨大なアーカイブになってしまうので、ソースは含めていない。つまりこのパッケージを持っていっただけではmakeできないので注意が必要だ。
RedHat 5.1 の CD-ROM 2枚目に、RedHat 標準の XFree86-3.3.2-8.src.rpmが入っているので、rootになって、rpm -ivh XFree86-3.3.2-8.src.rpm などとしてまず展開して欲しい。そうすると、標準的な環境なら /usr/src/redhat/SOURCES に X331src-1.tgz など、必要なファイルが置かれるので、その状態で、さらにrpm -ivh XFree86-3.3.2+xtt1.0-1wcsmbs.nosrc.rpm を実行すると、実際にxtt化に必要なファイルが追加され、makeに必要なすべてのファイルが揃う。
以前、パッケージ置場に置いておいたものは、X332src-1.tgzなど、XFree86 3.3.2の生ソースを使うようにSPECファイルが書かれていたので(それらのファイルをftp済みだったので自分は困らなかったのだ)、実際にmakeしようとすると、まずはXFree86 3.3.2のソースをftpなりで集める作業が必要だったのだが、考えてみればコレはアホくさい。赤帽にはXFree86のソースが付属しているのだから、それをCD-ROMから展開したほうが楽に決まっている。ただ、赤帽のCD-ROM に含まれているXFree86のソースは3.3.2が正直に収録されておらず、3.3.1のソースと、それに対する3.3.2用パッチという構成になっているのだった。それに合わせてSPECファイルをちょこっと変更してある。
永繁さんのページやJRPMのftpサイトに置いてあるX-TTのパッケージは、基本的にはX_LOCALEありなうえ、X-TTの開発の経緯を反映して、FreeTypeのバージョンに 1.0 を想定している。が、実際にはすでに FreeType 1.0 のバイナリもソースも、本家のFreeTypeのページからはなくなっており、正式版 X-TT 1.0 では、FreeTypeのライブラリには 1.1 を想定している。(でもすでにFreeTypeって1.2がリリースされちゃったんだよなぁ。)
また、X-TTは必ずしもXFree86のソースをフルにコンパイルする必要はなく、xfsだけ(依存するライブラリも、だが) make し、xfsだけ差し替えれば、やや速度的には劣るものの、TrueType なフォントをしっかり使うことができる。今後も、RedHatから正式にアップデートとしてリリースされる XFree86 のパッケージが X_LOCALE なしで出てくるのが自明な以上、日本語を使う我々もX_LOCALEなしな環境を標準とできたならば、今後は X-TT な xfs だけをアップグレードしていくだけで、より少ない手間で XFree86 のバージョンアップに追従することができる期待がある。
X_LOCALE縛りで、バージョンアップのたびに、TrueType フォント使いたさに苦労してパッチをあて、X関係を全部差し替えて… を繰り返すのは不毛じゃないか? まぁ、X-TT を本家 XFree86 に最初から取り込もうという動きがあるので、いつの日か、オリジナルの XFree86 が最初からTrueTye フォントを使える日がくるのを願ってはいるが…(それにしたってX_LOCALEなしだ)
というワケで、xfsだけのパッケージも実は作ってみたのだが、それはまだパッケージ置場には置いてない。まぁとりあえず、X-TTをRedHatで使いたい人、さらにはオレのようにX_LOCALEなしな環境に執着してみようという人は、持っていって2時間くらいかけて、XFree86をフルにmakeしてみるのも悪くなかろう(笑) (とかいって、最近はもっぱら xfsxtt だけ使ってる)
まず、上に書いたとおり XFree86 の src.rpm などを rpm -ivh などして展開しておこう。そして、freetypeのパッケージをdevelも含めて入れよう。
バイナリのパッケージが無事に出来上がったら、まずxwrapperを入れ、libsをいれ、X本体を入れ、自分の使っているのと同じXサーバを入れよう。S3Virge系を使っているなら、S3Vという具合に。fontのパッケージも同時に作成されるが、これは特に入れ直さなくても不都合はないと思う。
インストールまで無事に進んでも、まだTrueTypeなフォントを使うことはできない。TrueType フォント自体のインストールと、適切なfonts.dirの設定が必要だ。
Win95用などとして売っているTrueType フォント集を買ってきたとしよう。 rootになって、それらフォントの実体を /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType の下にコピーする。拡張子が .ttf や .ttc なファイルがズラリとコピーされるハズだ。ここでおもむろに、mkttfdir -d /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType としてみよう。ズラ〜ッとフォント一覧が表示されたかな?
表示された人、おめでとう。あとは、mkttfdir の出力を fonts.dir として /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType にコピーし、/etc/X11/XF86Config の中で FontPath を通し、Xを再起動すれば TrueType フォントが使えるぞ! モジラの表示などが見違える程綺麗になるし、GIMPやTGIFからも自由に使えるようになったはずだ。
表示されなかった人… すまん。自分で調べてくれ(笑)
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