チェコGPで、とうとうロッシがチャンピオンを決定しちゃった。上田も眞子もがんばっていたけど、ほとんど逆転チャンプの余地はなかったから仕方ない。おめでとうロッシふみ!
ロッシふみってのは、ロッシのあだ名というかなんというか、なんでもロッシはノリックのファンなんだそうだ。ノリックは500ccの全日本チャンプを最年少で獲ったんだけど、日本GPにスポット参戦して、ドゥーハンやシュワンツとトップ争いを展開し、鈴鹿の1コーナーでブッ飛んでリタイヤしたというレースがあった。もちろんすっごくいいレースで、マジ勝つんじゃないか?と思わせてくれたもんだ(のちに実際に鈴鹿で勝ったが)。で、ロッシはこのレースを見てかなり刺激を受けて、以来ノリックのファンらしい(^-^;)
ノリックはノリフミというのが本名なんだが、そこから取って、ロッシふみ というそうだ。なんだかなぁ。でも実際に、ロッシの身の回りのものには、ROSSIFUMIなんて書いてあったりすんぞ。要チェックだ。
今年の開幕、マレーシアGPをWOWOWで見たときは、カズート坂田が2位、ノビー上田が3位と、前年の不振を吹き飛ばす復活の走りで、とっても嬉しかった。日記にもそう書いたような気もする。だけど、本音を書けば、ロッシが開幕勝ったのを見て、イヤ〜な予感があったんだよなぁ。マズイ奴が勝っちまったなぁ…ってね。ま、その時は、よもやこんなに突っ走ってチャンプになるとは思いもよらなかったけど。
結果だけ見れば圧倒的なポイント差でチャンプになってるし、実際にノーポイントで落としたのは2戦目の鈴鹿だけだ。それ以外のレースはオーストリアで2位、チェコで3位になっただけで、あとは全部勝ってる。ロッシが優勝しなかったレースでは、常に上田が勝ってるから、結局、今シーズンの125では、勝者はロッシと上田の2人しかいないってことだ。上田だって、今の時点で184ポイントも取ってるんだから、例年ならチャンピオンを取ってもおかしくないレベルのポイント数だよなぁ。3勝してるんだし。
500ccのドゥーハンを見ていると、レース運びにしろ、本当に横綱っつぅか、もう付け入る隙もない感じがするでしょ?ピッタリ後ろに岡田なり宣篤なりが張り付いていても、抜けそうな感じがしないし、実際に抜けない。序盤に前に出させてくれることはあっても、特にレース終盤の勝負所ではどうにも抜けない。
それに比べると、ロッシは結果こそ勝って25ポイント取ってはいるが、ドゥーハンのようにすべてをコントロール下に置いて勝ち切っているって感じじゃないよねぇ。なんとなくロッシが勝った、という感じのレースが多かったように思う。特にドイツGPなんてカズート坂田がブッチ切りだったのに、エンジントラブルでロッシに勝ち星が転がりこんだりしてるし。カタルニアもそんな感じだった。
だから、ロッシって本当に速いのか?という疑問もわいてくるよな。とくに、レース中、ロッシが先行するライバルを抜き去るとき、ストレートエンドでかなりの速度差を感じさせる抜きかたをするのが目立つ感じもするから、なおさらだよねぇ。
でも、オレはロッシは本当に速いと思う。特に優位なマシンに乗ってるとも思わないし、もともと125ccってカテゴリはマシンの性能差が少ないし、セットアップに失敗するとただ走るだけでも大変な500ccなどと違って、ライダーの技量でなんとかなってしまう面も多いし。500ccじゃ考えられないけど、125ccだと、走りながらサスのイニシャルやダンピングのアジャスタを回して設定を変えてるのを見るときもある。実際、ロッシもどのレースだったか忘れたけど、ブレーキがヒートしてレバーのストロークが変わってしまったとき、いったんトップグループの最後尾に下がってレバーのアジャスタを調節して、それから抜き直して優勝したレースもあった。
'95、'96と2年連続125ccのチャンピオンになった治親は、タクティクスで混戦を制した。もちろんポールポジションを取ったりと持ちタイムも速かったけどね。ロッシは治親が勝ち続けているとき、尊敬するレーサーは治親だ、と言っていたんだよ。実際に2人はとっても仲がいい友達みたいだし、ロッシは治親を見て、どうせブッチ切りで勝ちようもない125ccクラスでは、最終ラップに1番で帰ってきたヤツが優勝なんだ、とつくづくわかったにちがいない。
レース運びをTV放送で見ていても、最後の3、4周くらいからほんのちょっとだけ抜け出して勝つというイメージだし、ラップチャートを見てもそれは明らかだ。レース中のファステストラップもそのあたりで記録してる。特に競り合いが激しいときなんて、まさに最終ラップにファステストラップをマークして抜け出して勝ってる。地元のイモラは序盤からずっとトップ走り続けて勝ってるけど、それは例外だろう。
オレは、ロッシの速さを支えているのは、マシンコントロールの巧さに尽きると思う。シュワンツが125ccに乗ったらあんな感じになるんじゃないか?って感じ。ストレートエンドでロッシのマシンがすごく速く見えるのは、単に他のライダーより速いスピードのままアプローチしてるってだけだ。実際に予選での最高速なんかを見てみると、上田のHONDAの方が数字的には上回ってることが多いし。
縦一列になっているトップグループの中にさえいれば、スリップストリームを使ってストレートエンドで前に飛び出すことだけは誰にでもできるが、ちょっとオーバースピード気味に突っ込んでも、長い手足をうまく使って、減速しながらインに寄って行けるロッシの走りってのは、混戦を抜け出すには最高の武器だ。ライン取りもあまり関係なくて、先行するライバルがインを押さえていても、高いスピードを保ったままアウトから抜いてしまう、なんて技も持っているし、パッシングポイントの少ないサーキットになればなるほどロッシが有利に思える。
そんなロッシふみ君も、来シーズンはアプリリアのRSV250に乗ることが決まった。ま、シーズンオフのFIM合同テストあたりで、同じアプリリアに乗る原田にオニのようにブチ抜かれて、きっとビックリするだろうなぁ。これからしばらく、250ccは楽しめるね。
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