12/15(火) また引越しだよ

11月も全然日記を書かなんだ。すまん。もうこのコーナー廃止しちまおうかな、なんてマジで考えたぜ。

だけど、更新する頻度は減ったとはいえ、せっかく続けてきたのにもったいないか、と思い直してまたがんばって書こう。いや、実際、書きたいことはいろいろとあったんだけど、なんか気が進まなくてねぇ。

で、今日のタイトルなんだけど、そうなんだわ。また引越しすることになったのだ。もうこうなると、コンダラ家族ロビンソンって感じ(笑)

なんでまた引越しなのか、というと、実は今の会社を辞めて、転職することにしたのだ。公式なオファーも貰った。あとはオレがその契約書にサインして、先方に送り返せば成立する。

次の会社は、California の Redwood Shoresというところにオフィスがあるんだけど、ほとんどオラ○ルの隣りっつ〜か、オフィスの窓からオ○クルのデカいビルが見えたりする。よしおかさんとランチ喰えたりするかなぁ。Silicon Valley Linux Users Conference(SLUG)にも出かけてみたいなぁ。

などと、楽しみにしていることもいろいろとあるのだが、ここんとこ気が重い毎日だったんで、ホッとしたってのが正直なところだ。

今の会社を離れる決心をしたのは… まぁいろいろとあるんだけど、やはりシリコンバレーを離れてはいかんな、というのが1つ、あとは仕事の内容だね、やっぱり。

オレ達一家が住んでいるOregonのBeavertonという街は、暮しやすい街ではあるんだけど、やっぱり情報が欠乏していることは否めない。オープン参加の国際会議なんか開かれもしないし、そういうのって、オレ的にはとっても困るというか哀しかった。

日本だと、ある程度の経験を積み、主に年齢がある程度に達すると「キミもそろそろ…」などと言われ、急に主任になったり係長になったり、ということが起こるよな。オレ的にはアレがとってもイヤでねぇ。なんつ〜か、エンジニアとしてのキャリアの終わりを、唐突に他人に決められてしまうような気がしてさ。

だって、多少経験を積んで、年喰ったからって、急にマネージャになったりするのって、どう考えても変だろ。

だから常々、生涯1ソフトウェアエンジニアでいたいなぁ、と思っていたんだけど、そういう生き方って、どうやらアメリカの方がずっと簡単、というかソレが普通みたいに思う。

もう1歩で、じいちゃんにリーチ目入ってるような人が、バリバリのエンジニアしてたりするし、なにこのアンチャンわ?てな若い人でも、MBAなんかをバッチリ取ってて、入社したその日からマネージャとしてのキャリアを積んだりする。それが自然だと思わないか?

エンジニアにはそれなりの分野での専門的な知識というものが必要だし、少からずそれを備えていればこそのエンジニアでもある。日本で「専門職」などと呼ばれる所以だと思うが、同様に、組織や人を管理・運営することにも高度な専門知識というものが必要なハズだ。それを備えている者がマネージャであるべきで、アメリカの会社だと、マネージャやってる人はおおむね、最初からマネージャとして入社しているように見える。

で、情報が欠乏している感じがする、というところに戻るんだけど、オレ的に、エンジニアとしてオレに用があるなら使ってくれ、というスタンスで会社と付き合いたい者にとって、情報というのは不可欠な命綱だ。シリコンバレーに居たときは、もうそれこそプレスリリースが御近所で出まくりの、魑魅魍魎が跳梁跋扈する怪しくて危ない界隈、て感じがビンビンしていたのだが、オレゴンではそういった、妖怪アンテナがビンビン反応しちゃう鬼太郎モードにはなれなかった。

そういう意味では、日本に居るのと変わりがない。これはだいぶ困る。

それと、仕事の内容だ。これはもうしてしてはみたものの、だし、その上だったので、こりゃもう仕方がないとあきらめた。

というわけで、急に職探しを始めたんだけど、まぁ長い時間かかったような気もするし、すぐに見付かったような気もする。

アメリカで、特にシリコンバレーで仕事を探したい人とかも見てるかもしれないから参考までに書くと、

  • resumeを英語で書く

    まぁこれは当然だよな。英語しか読んでくれんから(笑)

  • これわ、と思った会社にresumeを投げまくる

    yahoo.comだのlycos.comだのを回れば、エンジニア向けの求職情報なんかをまとめたwebが腐るほどあるから、そういうところで探す。登録制のところなんかもあったので、話の種に登録してみたぞ。

  • resumeが目に止まれば電話がかかってくる&メールがくる

    オレの場合はシリコンバレーの会社にしか接触しなかったから、どこの会社もまずは電話でJob Interviewしたい、という話になる。すぐには会えないからねぇ。で、そのアポ取りのために電話&メールしてくる、という感じか。

  • 電話でアウアウ話し、良い感蝕だと実際に会って話をする

    電話でいろいろ話して、先方の探している条件にマッチしなかったり、こっちが興味なくて断わったり、ということが多いのだが、うまいことお互いの思惑が合うと、実際に会社に来て、誰々と会ってくれ、という話に発展する。飛行機のチケット取ってくれたり、ホテルを予約しといてくれたりする。

  • ご対面して面接し、うまくいくとオファーが出る

    つつがなく面接が済めば、たいていはオファーが出る、ような気がする。わざわざチケット取って呼んでくれるくらいだからねぇ。でも、オファーが出ても、それを断わるっつ〜手もなくはないし、逆に、すげぇいい感蝕で期待していると、ごめんなさい予算の問題で採用できなくなりました、などとていよく断わられたりもする。実際したぞ(笑)

というような具合だった。オレの場合は、Portland から San Francisco と、飛行機で2時間ちょいだったので、1日休みを取って日帰りで面接しに行くってパターンだったんだけど、コレが疲れるのだ。いやマジで。緊張するし気い重いしさぁ。始めて行くところばっかだし。ちょうどSan Francisco一帯で停電した日に面接だったんだけど、飛行機はPortlandから飛び立てないわ、係員も何が起きてるか把握してないわで、えれ〜大変だったんだぜ(笑)

でもまぁ、仕事の内容的には一番期待していたとこからオファーもらえたから、全部よしとする。今度の仕事は、正真正銘の I18n Engineer だ。なんだ、それじゃ同じじゃないのって?それが全然違うのさ。今度の会社には日本の子会社なんかないから、変に日本を向いて仕事することもないし、なにしろ組織でI18nをやっている。

そう。I18n専門のチームがあるのだ。マネージャもディレクターも、I18nとL10nのアプローチの違い、文字集合とエンコーディングの違い、といった、オレが常々意識していたことを良く理解していたし。というか、Job Interviewのときにそういったことを質問され、あぁいい質問するわぁこの人、なんて感心してたくらいだから、今度の仕事は面白そうだ。

でも、給料の方は1万ドルほど減ってしまった。ボーナスとかストックとか諸々あるから、まぁ現状維持と言えなくもないけど… Senior Classじゃなくて、Regularの方が気が楽なんだけどな、と一応言ってみたら、それだと○○で△△という条件が上限だよ、と言われたので、それを飲んだのだ。だって、Senior Engineerだったら、下に何人か付いて、定例のミーティングで進捗を他のグループに報告したり、自分のグループの予算の管理もしてくれ、なんて言うんだもん。

そんなもん、右も左もわからん新しい会社で、ハイそうですかとできるかってぇの。お客人のオレに(笑) まぁ、もともと今の会社が妙に給料が良すぎたので、これでちょうどって感じだぜ。もう一度、仕事のヤリ方を勉強し直すつもりでやるさ。わはは。

てなわけで、今の会社には辞めることを伝えた。最終出社日は来年の1月末にしてくれ、と希望を出してある。VISAの方は、移る先の会社のlawyerが手続きをしてくれて、H-1Bを新たに取ることになるらしい。詳しいことはよくわからんが、6週間くらいかかるそうだ。それで1月末なんだけどね。

さて、またアパート探して、引越し屋の手配もしなくちゃ。シリコンバレーって家賃高いんだよな(-_-#) VISAの問題もあるから、バタバタして年末年始には日本に帰れそうもないや。

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