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IRC(Internet Relay Chat)とは、インターネットを利用したリアルタイムチャット システムです。サーバとクライアントに分れていて、 IRC サーバに IRC クライアントから接続することで会話が可能になります。 公開されているサーバで世界中の人達と会話を楽しむ・内輪でサーバを立てて友達同士で雑談する・ 会社でサーバを立てて業務連絡をする、そして Linuxの開発に利用する... など様々なシーンで活用できる便利なシステムです。
この文書では、 Momonga Linux で使用可能な日本語が扱える IRC クライアントの使用方法について述べますが、 IRC そのものの仕組やサーバなどの詳細については IRC users in Japan Home Page や IRC普及委員会などをご覧ください。
適切に設定された IRC クライアントを起動し、IRC サーバにログイン後、 特定の話題やグループの集りである「チャンネル」に参加します。
存在しないチャンネルに参加した場合は自動的にチャンネルが作成され、 チャンネルから全員が退出すると自動でそのチャンネルは消滅します。
チャンネルを作成した人は「チャンネルオペレータ」(以下オペレータと略します)となり、 そのチャンネルの管理権限を持ちます。オペレータの権限には、 チャンネルに関する様々なモードの変更・ユーザの強制退去権・ 他のユーザに対するオペレータ権限の追加および解除などがあります。
IRC クライアントに表示されるニックネームの先頭に「@」や「★」 のマークが付いているのがオペレータで、そのマークは「なると」などと呼ばれます。
IRC には、特定のクライアントに依存しないコマンドがあります。 GUI のクライアントを使う場合には、コマンドを意識しなくても使えるようになっていますが、 知っていると融通が効き、何かと便利なので覚えておくとよいでしょう。
たいていの IRC クライアントは、発言欄にコマンドの入力ができるようになっています。 各コマンドは、先頭のスラッシュに続けてコマンドを入力します。 このことは、通常の発言の先頭にスラッシュがあると、 IRC クライアント側がコマンドと処理してしまうことになります。 先頭にスラッシュが来るファイルのパスなどを発言欄に入れたい時は、 スペースを先頭に入れてから続けると良いでしょう。
ここでは IRC クライアントを起動して通常使うであろう順番に沿って説明してみます。
コマンドのヘルプを表示します。 引数無しだと使用可能なコマンドのリストが出ます。 そのコマンドの詳細を知りたい時は、
/help nick
などと、コマンド名を引数に与えます。
IRC で使用する自分のニックネームを変更します。
/nick momo
このようにニックネームを引数に与えますが、 ひとつの IRC ネットワーク上で同じニックネームは使用できないので、 変更しようとしたニックネームが既にそのネットワーク上で使用されていると、 さらに変更を促されます。 ニックネームに使用可能な文字は半角英数字で9文字までです。
接続する IRC サーバを指定します。
/server irc.hoge.org 6667
このように、サーバに続けてそのサーバで指定されているポート (IRC のデフォルトは 6667)を指定します。
そのサーバにあるチャンネルのリストを、参加者数やトピックと共に表示します。 WIDE などの大きな IRC ネットワークに参加しているサーバ上ではチャンネル数も膨大になるので、 list コマンドをそのまま実行すると結果を得るのに時間がかかり、 場合によってはサーバとの接続が切れてしまう事もあります。
/list #momonga
このように、チャンネル名を引数に与える方が早いものです。
あるチャンネルに参加している人を全て表示します。
/who #momonga
このようにチャンネル名を引数に与えるとそのチャンネルの参加者が、
/who
と引数無しだと、自分の参加しているチャンネルの参加者が表示されます。
そのサーバに繋いでいる人の情報を調べます。
/whois momo
このようにニックネームを引数に与えます。 その人のニックネーム・IP アドレス・参加しているチャンネルなどが表示されます。
チャンネルに参加します。
/join #momonga
このように、チャンネル名を引数に与えます。
そのチャンネルのトピックを変更します。
/topic 夕食何食べた?
このように、つけたいトピックを引数に与えます。
mode にはチャンネルに対するものとユーザに対するものがあります。 ここではオペレータのみ実行可能なコマンドで、 チャンネルのモードを変更するものでよく使うものだけを述べます。 各モードのアルファベットの前に「+」をつけるとそのモードが追加され、 「-」をつけると解除されます。
指定したニックネームに対し、そのチャンネルのオペレータ権限の追加および解除をします。
/mode #momonga +o momo
このように、チャンネル名・(+,-)モード・ニックネームで指定します。
このモードが追加されるとチャンネルがプライベートモードになり、 list や who に出力されなくなります。
/mode #momonga +p
このモードが追加されると、トピックの変更がオペレータにのみ許可されます。
/mode #momonga +t
このモードが追加されると、そのチャンネルには招待者以外は参加できなくなり、 オペレータ以外は他の人をチャンネルに招待できません。
/mode #momonga +i
自分が参加しているチャンネルに他の人を招待します。
/invite #momonga fukuro
このように、チャンネル名・招待したいニックネームを引数に与えます。
指定したニックネームとファイルの受送信や一対一のチャットをします。 ファイル送信の場合は
/dcc send nick filename
このように、send に続けてニックネーム・ファイル名を引数に与えます。 ファイル受信の場合は、
/dcc get nick
このように、get に続けてニックネームを引数に与えます。
指定したニックネームにプライベートメッセージ(ぷりぶ)を送ります。
/msg nick Hello
このように、ニックネーム・メッセージを引数に与えます。
チャンネルから退出します。
/part #momonga
このように、チャンネル名を引数に与えます。また、
/part #momonga good-bye
このように、退出メッセージも引数に与えることができます。 こうすると他の参加者にその退出メッセージが表示されます。
IRC サーバから切断します。コマンドのみか、
/quit 寝ます。
このようにメッセージを引数に与えることもできます。
チャンネルに参加したっきり無言というのも不気味ですから、 挨拶くらいはしましょう:)。 また、チャンネルにいわゆる bot [1] を常駐させる時は一言断わりを入れておきたいものです。
そのチャンネルに初めて来ていきなりオペレータ権限を要求されても、 あなたがどんな人なのか他の方には判断するすべがありません。 オペレータ権限は悪用しようと思えばできるものなので やたらとオペレータ権限を要求するのは好ましくないでしょう。
X-Chat は GTK+ 用いて作られた IRC クライアントです。マウスで直感的に操作でき、 Windows 環境で IRC をしていた人にもなじみやすいクライアントです。 また、柔軟なカスタマイズが可能で、同時に複数のサーバへの接続も可能となっています。
X-Chat は http://www.xchat.org/ で開発され、ウェブサイトにはドキュメントや最新情報があります。 この文書は X-Chat のバージョン 1.8 系での使用を基に書かれています。 バージョンにより、外観や機能の変更がある可能性もあるのでご了承ください。
ここでは X-Chat のウィンドウやボタンの機能について説明していきます。
各メニューが並びます。
X-Chat の各機能がグループ化されています。
中心にトピックエリアを挟み、各種ボタンが並びます。
トピックエリアの左横のボタンで、各タブに対して次の操作ができます。
タブを閉じます。タブがひとつだけのときにこのボタンを押すと、X-Chat を終了します。 基本的に、メニューの
-> を選択した場合と同じ操作です。複数のタブがある場合は、すでに開いているタブを別ウィンドウとして独立させます。
複数のタブがある場合は、タブの位置を右にずらします。
複数のタブがある場合は、タブの位置を左にずらします。
そのチャンネルのトピックが表示されます。
オペレータ権限がある時に、チャンネルに対する IRC コマンドをボタンで設定/解除できます。 このボタンは「設定ウィンドウ」の 「ウィンドウレイアウト」の で表示非表示を設定可能です。
サーバから送信されたテキストや、チャンネルのチャットテキストなどが表示されます。 「設定ウィンドウ」の 「ログを残す」のカテゴリで、テキストボックスに 表示されるログの保存に関する設定が可能です。
なお、ログの保存先は
$HOME/.xchat/xchatlog/
です。
ServerName,#Channnel
.xchatlog
参加しているユーザが表示されます。
オペレータ権限を持っているユーザは、名前の前に色付の
「豆」
が付きます。
リスト上部の
ボタン
でリストの表示・非表示が切り替えできます。
ユーザボックス内で選択したユーザに対し、ボタン名の操作ができます。 また、テキスト入力ボックス内で以下のように入力すると同じ効果が得られます。
/ボタン名 ユーザ名
チャンネルで会話をする文を入力するエリアです。コマンドの入力も可能です。 メッセージなどを入力し、Return キーを押すと送信されます。
サーバ・チャンネル・ユーザとのやりとりを同時に複数持つ場合に、 それぞれをタブという形で保持し、 タブを選択することでウィンドウの位置を前面・背後に切り替えることが可能です。
クリックするとツールボックスが開き、 テキスト入力ボックスのテキストに色を付けたりアンダーラインを引くなどの 装飾ができます。
サーバ接続時に使用したいニックネームを登録します。 チャンネル参加時や、query (トーク)のときに自分を表わす名前になります。 候補に入力した名前がすでに別のユーザに使用されていた場合は、 次の候補で自動的に接続しなおします。2.3.「IRC の基本的なコマンド」の 「nick」 の部分を参照に英数字のみで入力してください。
日本語も使用可能です。
英数字のみで入力します。
すでに登録してあるサーバを表示します。
サーバの登録時にチャンネルも登録してあれば、それを表示します。 なお、チャンネルが登録してあっても 「サーバ編集ウィンドウ」で 「自動接続」にチェックをしていない場合は、 自動でチャンネルに参加しません。
サーバに対して、項目の On/Off ができます。 X-Chat の起動時に毎回サーバリストを表示したくないなら、
ボタンをチェックしておきます。各ボタンの機能は次のとおりです。
選択したサーバに、すでに開いているタブで接続します。 すでに他のサーバに接続している場合にこのボタンをクリックすると、今までの接続を切断し、 同じタブで選択したサーバに新たに接続しなおすので注意してください。
新規にタブを作成して、選択したサーバに接続します。 すでに他のサーバに接続している場合でもその接続は切断されません。
サーバを追加します。 ボタンをクリックすると「入力事項の編集」ウィンドウ(サーバ編集ウィンドウ)が開くので、 必要事項を記入します。 オプションで必要なものがあればチェックしておきます。
複数のサーバをグループ化したい時に利用します。
選択したサーバをリストから削除します。
選択したサーバの内容を 「サーバ編集ウィンドウ」で編集します。
メニューバーを -> と選択すると「設定ウィンドウ」が開きます。左にカテゴリ、右にその内容となっています。 この文書で特に断わりの無い場合、「設定」とはここで設定することを言います。
インストール直後では、起動時に 「サーバリストウィンドウ」 が出るので、そこで設定します。
すでにどこかに接続していて、さらに新しいサーバに接続したい場合は、 「サーバリストウィンドウ」で新規サーバを登録し、「新規接続」とするか、 あるいはメニューバーの -> と選択し、そのタブのテキスト入力ボックスに server コマンドを送信して接続します。
X-Chat にはさまざまな機能があります。 ここではそのうち主なものについて述べます。
X-Chat は、マウスの右クリックで対象に合ったポップアップメニューが出ます。
メインウィンドウのメニューバーと同じ内容の が出ます。
そのユーザに対する IRC コマンドなどが並ぶメニューバーの メニューから を選択して出る「ユーザリストのポップアップメニューの編集ウィンドウ」 でカスタマイズ可能です。
が出ます。 このメニューの内容は、が出ます。
テキストボックスの文中の URL や IP アドレスなどが含まれた部分、 URL 取り込みウィンドウが対象で、 ブラウザに対象 URL を渡すことができます。 メニューにはデフォルトでかなりのブラウザが登録されていますが、 メニューバーの メニューから を選択して出る「URL ハンドラウィンドウ」で内容をカスタマイズ可能です。
DCC プロトコルを利用し、他の参加者との間でファイルの受送信ができます。
ファイルの送信は、下記の方法があります。
これらの送信動作をすると、 「ファイル送信リスト」が開き送信の状態が表示されます。
この時、X-Chat の受信側では 「ファイル受信リスト」が開き、 受信を許可するなどの操作ができます。 [3] ファイルを受信の場合には、 「ファイル受信リスト」の下部の「開く」ボタンから 受信したファイルに直接アクセスすることができます。
これらのウィンドウは、 メニューバーの メニューから を選択する事で 「ファイル送信リスト」を、 を選択する事で「ファイル受信リスト」を開くこともできます。
ファイル受信時の保存用ディレクトリは、初期設定ではホームディレクトリになっています。 このままだと、ホームディレクトリに受信したファイルと同名ファイルがあれば 上書きされてしまう可能性があります。 初期起動時に保存用ディレクトリを変更するようダイアログが出るので、 DCC 受信用に専用のディレクトリを作成しておいてそこを指定するなど、 ホームディレクトリ以外に変更しておく方が安全です。 DCC 受信ファイルの保存先は 「設定ウィンドウ」の 「DCC-ファイル転送」カテゴリの 「保存するディレクトリ先」で変更できます。
メニューバーの -> と選択すると、新たにタブが作成され、その会話のセッションで出てきた URL がリストされます。 このリストから 「URL ハンドラポップアップメニュー」により、 ブラウザに URL を渡す事ができます。
URL 取り込みウィンドウは、そのセッションで出た URL のみがリストされますが、
これらを自動的にファイルに保存することも可能です。
保存されたファイルは
$HOME/.xchat/url.save
に置かれるので、
URL のデータベースとして活用すると便利でしょう。
[4]
この機能を有効にするには、 「設定ウィンドウ」の 「インターフェイス」カテゴリにある 「URL リストを自動的に保存」にチェックを入れておきます。
ツールボックスボタンをクリックすると、 テキスト入力ボックスの右側にツールボックスが開きます。
ツールボックスの希望のカラーボタンをクリックすると、その色に割り当てされたコードが挿入され、 続けて入力したテキストが送信されるとクライアント側でメッセージが指定の色になります。 同じように、アンダーラインや太字、それらを複合させたものが可能です。
目立たせたいメッセージを送信する際に利用すると便利ですが、 あらゆるクライアントが装飾されたメッセージを表示可能ではないようなので、 使用にあたっては注意が必要でしょう。
参加者のひとりと、一対一で会話をします。プライベートメッセージの方法は、 以下の方法があります。
X-Chat には、テキスト入力ボックスでのニックネームの補完機能があります。 シェルの補完のように、Tab キーで補完されます。 たとえば momolin というニックのユーザが参加していれば、
How do you do?> mom<Tab>
How do you do?> momolin
と補完されます。さらに Tab を押していくと、 そのチャンネルにいる他のユーザのニックが順に補完されていきます。 また、Ctrl + Tab で逆順に補完されます。 [5]
残念ながら、日本語を含む文章では文中のニック補完はうまく使えないようですが、 文章の先頭でニックを使う場合には補完は可能です。
メニューバーの メニューに、 よく使う IRC コマンドやプログラムを登録しておけます。メニューバーの -> と選択すると「ユーザ・メニュー編集ウィンドウ」が開くので、好みに応じてカスタマイズします。
ここにサーバとチャンネルを登録しておくと、 メニューからすぐチャンネルにアクセスできます。たとえば、
/servchan irc.hogehoge.org 6667 #huga
と登録すると、「#huga」 という項目が追加されます。
メニューに irc.hogehoge.org の #huga というチャンネルにアクセスできるLiece は Emacs や XEmacs 上で動く Emacs Lisp で書かれた IRC のクライアント実装で、 http://www.unixuser.org/~ueno/liece/index.html.ja で開発されています。
特徴としては、
emacsen の上で動く
見た目が結構華やか
ユーザやチャンネルの可視性に富む
クライアント間の暗号化機能
豊富なカスタマイズが可能
などがあげられます。
なお、この文書の Liece の章では、 X Window System 上で XEmacs での使用を基に書いているため、 使用している画像は XEmacs のものとなっています。 このため、コンソールから利用したケースや Emacs では 機能や画面が異なる部分があることをご了承ください。 [6] また、キーバインドの表記は、Emacs の文書で見られる一般的なものにしています。
Emacs の方のみ emacs の init ファイル [7] に下記を参照に autoload の設定を書いてください。 XEmacs の場合は下記の記述は一切不要です。
(setq liece-nickname "momo") ; ニックネームを記入 (setq liece-intl-catalogue-directory "/usr/share/emacs/site-lisp/liece/locale" liece-window-style-directory "/usr/share/emacs/site-lisp/liece/styles" liece-icon-directory "/usr/share/emacs/site-lisp/liece/icons") (autoload 'liece "liece" nil t)
$HOME/.liece/init.el
が、
手書きでカスタマイズをする際の Liece のカスタマイズファイルになります。
手書きでカスタマイズをする方は、このファイルを作成し、 ここに IRC サーバの指定や動作・見映えなどの設定を記述します。 ファイルの記述の例など、詳しくは Liece の info を参照してください。
また、カスタマイズは Emacs・XEmacs とも customize で設定可能です。ミニバッファで
M-x customize
で customize を起動させ、liece
と入力すると
Liece のカスタマイズグループが出ます。そこで必要なカスタマイズを済ませ、保存してください。
customize で設定したものは $HOME/.liece/init.el
ではなく、
XEmacs なら $HOME/.xemacs/custom.el
に、
Emacs なら .emacs
に保存されます。
便宜上この文書では Liece のカスタマイズファイルを init.el と呼びます。 これらのファイルの名前や位置を変更されている方や customize を利用される方は適切に読み換えてください。
Liece の外観について、 メインであるチャンネル参加中の画面を用いて説明します。
チャンネルに参加すると画面が切り替わり、 ウィンドウが各バッファに分割された状態になります。
これらの各バッファの表示・非表示は
init.el
でカスタマイズ可能で、
メニューからも表示・非表示の切り替えが可能です。
各バッファの分割はウィンドウスタイルによって定義され、
ウィンドウスタイルはコマンドバッファの位置によって top・middle・bottom
の3種類が定義されています。
[8]
メニューからウィンドウスタイルを変更することも可能です。
各部分の概要は、以下のとおりです。
左から順に
前のチャンネルに移動
次のチャンネルに移動
list コマンドを実行
ホームチャンネル [9] に移動
Finger の実行
join
Liece の終了
となります。 メニューボタンはコマンドバッファがアクティブな時のみ表示され、 それ以外のバッファでは XEmacs の通常のメニューボタンが表示されます。
それぞれの動作をメニューから実行できます。 コマンドバッファがアクティブな時のみ表示され、 それ以外のバッファでは、(X)Emacs の通常のメニューが表示されます。
上部の Liece のメニューを浮動させてマウスで使えるようにしたもので、 それぞれの動作をメニューから実行できます。 Emacs はマウスと一緒に押すキーによって異なるバッファメニューがありますが、 ここでは Liece に関するメニューについてのみ触れます。 バッファごとの Liece モードメニューは以下のとおりです。
コマンドバッファ
Liece Command メニュー
ニックバッファ
IRC Command メニュー
Liece の各モードメニューは
XEmacs は、いずれもマウスボタン3
Emacs はコマンドバファは Ctrl+ マウスボタン3、ニックバッファはマウスボタン3
をクリックで機能します。 フォーカスのある位置がコマンドバッファ以外の時は、通常のモードメニューになります。 ニックバッファでは、対象ニックネームにフォーカスがある時に該当マウスボタンをクリックすると、 「IRC Command」メニューが表示され、 そのニックネームに対してオペレータ権限の追加などのコマンドを実行することが可能です。
サーバからのメッセージを表示します。 モードラインとタブには「Others」と表示されます。
チャンネル内の会話を表示します。 モードラインには「Channel」と表示されます。
会話を入力するバッファです。 モードラインとタブには「Commands」と表示されます。
チャンネルリストを表示します。 対象チャンネルをマウスボタン2またはマウスボタン3でクリックすると、 そのチャンネルに移動します。 タブでは「Channels」と表示されます。
チャンネルに参加している人のニックネームを表示します。
タブをクリックすることにより、アクティブなバッファを クリックしたバッファに切り替えることが可能です。 ただし、「ダイアログバッファ」と「プライベートバッファ」は、 現在アクティブなバッファにクリックしたタブのバッファの内容を表示します。
また、図13の サーバ接続画面にて「ダイアログバッファ」が表示されています。 ダイアログバッファは、サーバからのメッセージ・チャンネル内の会話・ プライベートモードの会話など、あらゆるログをひとまとめに表示します。
この章では Liece のキーボードショートカット (以下ショートカットとします)について説明します。
Liece の操作方法は、基本的には次のようになります。 コマンドバッファがアクティブな時にショートカットを入力し、 それが引数の必要なコマンドであれば、 モードラインにて対話的に聞いてくるので引数を入力します。 主なコマンドはメニューからも操作できるので、 ショートカットを覚えるまでは重宝するかと思います。
Liece のショートカットは、 それが有効なバッファと無効なバッファがあります。 コマンドバッファではほとんどのショートカットが有効ですが、 その他のバッファでは利用可能なものが限られます。 また、C-c p のように バッファによって内容が異るショートカットもあります。 キーバインドに迷ったら C-h m とタイプすると そのバッファで使えるキーバインドのヘルプが表示されます。
ショートカットを使わずに直接 IRC の基本的なコマンドで述べた各コマンドを入力するには、 コマンドバッファでは C-c / を、 チャンネルリストバッファ・ニックバッファ以外のバッファでは トグルである「/」キーを入力すると、ミニバッファに
IRC Command(? to help):
と聞いてくるので、コマンドを続けて入力します。
内容 | キーバインド | 対応 IRC コマンド |
---|---|---|
内容 | キーバインド | 対応 IRC コマンド |
チャンネルに参加 | C-c j | join |
チャンネルから退出 | C-c C-p | part |
IRC の終了 | C-c q | quit |
ニックネームの変更 | C-c n | nick |
オペレータ権限の追加 | C-c o | mode +o |
チャンネルに招待 | C-c i | invite |
トピックの変更 | C-c t | topic |
プライベートメッセージ | C-c p | msg |
チャンネル参加者の一覧 | C-c w | who |
DCC ファイル送信 | C-c C-d s | dcc send |
DCC ファイル受信 | C-c C-d r | dcc get |
チャンネルバッファのスクロール切り替えトグル | C-c C-f | - |
チャンネルバッファの指定番号に切り替え | C-c 番号 | - |
前のチャンネルに切り替え | C-c < | - |
次のチャンネルに切り替え | C-c > | - |
プラーベートバッファ表示トグル | C-c P | - |
ニックバッファ表示トグル | C-c O | - |
チャンネルバッファの表示トグル | C-c C-o | - |
ウィンドウスタイルの変更 | C-c s | - |
ウィンドウスタイルの再配置 | C-c r | - |
browse url | C-c C-y | - |
続いて、ミニバッファにどの IRC サーバに接続するのか聞いてくるので
接続する IRC サーバを入力します。
スペースキーを押すと画面に候補が出てきます。
デフォルトで登録されている IRC サーバと、
init.el
に IRC サーバの記入があれば
それも候補に追加されます。
ここでの入力は Tab で補完が効きます。
指定した IRC サーバに接続されると、サーバからのメッセージが表示されます。 この時、同じ IRC ネットワーク上で既に同じニックネームが使われていると、 ニックネームを変更するようモードラインにメッセージが出ます。 この場合は C-c n でニックネームを変更してください。
IRC サーバに接続できたらチャンネルに参加しましょう。 C-c j がチャンネル参加のショートカットで、 どのチャンネルに参加するかミニバッファで問い合わせてくるのでチャンネル名を入力します。 図10のメニューから -> を選択してチャンネルに参加することも可能です。
チャンネルに参加すると、 画面が図10のようにウィンドウが各バッファに 分割された状態になります。 コマンドバッファに会話を入力し、Return キーを押すとメッセージが送信され チャンネルバッファに反映されます。
複数のチャンネルに参加したい時は、コマンドバッファで C-c j とし、チャンネル名をミニバッファに入力します。 新たなチャンネルバッファが作成されるので、そこで会話します。
複数のチャンネル間の切り替えは、
図10のチャンネルリストの対象チャンネルを
クリックするか、
C-c > や
C-c 番号
にてチャンネルを切り替え可能です。
チャンネルバッファは C-c C-f で 自動スクロールを開始・停止を切り替えできます。 自動スクロールが停止になっている時は、 モードラインのチャンネル名の横に「F」が表示されます。
参加しているチャンネルから退出したい時は、 コマンドバッファより C-c C-p を入力し、 ミニバファに退出したいチャンネルを入力します。 ひとつのチャンネルにのみ参加している時は引数の入力は不要で、 そのまま Return を押します。 図10のメニューから -> を選択してチャンネルから退出することも可能です。
IRC(Liece) を終了したい時は、
図10のメニューから
->
を選択するか、メニューボタンの一番右のボタンをクリックするか、
あるいはコマンドバッファより C-c q を入力し、
ミニバッファの問い合せに y
を入力します。
Liece はプライベートメッセージを扱うバッファをプライベートバッファとして所持し、 プライベートバッファ内で複数のプライベートチャンネルを扱えます。 Liece のプライベートメッセージの際の動作は以下のようになります。
こちらが先にプライベートメッセージを送信する時は、 コマンドバッファで C-c j で相手を指定すると 相手のニックネームのついたプライベートチャンネルに切り替わるので、 コマンドバッファにメッセージを入力して送信し、会話します。 あるいは メニューから -> と選択すると、 ミニバッファで相手を聞いてくるのでニックネームを指定します。
こちらがプライベートメッセージを受ける時は、ミニバッファに
Liece: A private message has arrived from nick
と通知が来るので、対象ニックネームを引数に C-c j でプライベートチャンネルに参加します。 後はコマンドバッファにメッセージを入力して送信し、会話します。
プライベートメッセージの画面は、
通常のチャンネルとは違い自分の発言も相手のニックで表示されます。
見た目が多少紛らわしいのですが、自分の発言は「> nick <」で、
相手の発言は「= nick =」で表示されます。
また、モードラインには「Chatting with nick
」
と表示されます。
チャンネルバッファとプライベートバッファの切り替えは、
図10のメニューから
->
と選択して切り替えるか、あるいはショートカットの
C-c P で切り替えて会話します。
複数の相手とぷりぶをしている時は、プライベートバッファでショートカット
C-c > や
C-c 番号
にてプライベートチャンネルを切り替え可能です。
また、図10のチャンネルリストを
クリックしても切り替え可能です。
プラーベートメッセージを終了するには、 通常のチャンネル退出と同じようにC-c C-p でプライベートチャンネルを抜けます。
DCC 送信は、ショートカット C-c C-d s を入力するか、 あるいは 図10のメニューから -> と選択すると、ミニバッファにて送信したいファイルを聞いてくるのでファイル名を入力し、 続いて相手も聞いてくるので対象ニックネームを入力します。
DCC 受信は、自動受信にしてあればショートカット C-c C-d を入力するか、
あるいは
図10のメニューから
->
と選択すると、ミニバッファにて送信したいファイルを聞いてくるのでファイル名を入力し、
続いて相手も聞いてくるので対象ニックネームを入力します。
受信したファイルは、デフォルトでは $HOME/tmp 以下に保存されるようなので、
他のディレクトリに変更したい方は
init.el
に
(setq liece-dcc-directory "~/directory-name
")
のようして保存先にしたいディレクトリを指定します。
Liece には、会話中に URL が出てきた場合それをブラウザに渡す機能があります。 URL が含まれたメッセージがバッファに表示されると、 図10のメニューの カテゴリにその URL が追加されていきます。 メニューに追加された URL をクリックすると、 browse-url が呼ばれ対象サイトを読み込んで表示します。 また、そのバッファの URL 部分をマウスボタン2でクリックしても ブラウザに URL が渡されます。
browse-url で設定されているブラウザは、デフォルトでは Netscape Navigator ですが、 mozilla の方がライセンス的に望ましいと思うので、 Netscaoe Navigator でなく mozilla を使うようにしてみましょう。
(X)Emacs の init ファイルに
(setq browse-url-netscape-program "/usr/bin/mozilla")
と追加し保存します。 次回の起動の (X)Emacs からは、browse-url で呼ばれるブラウザが mozilla になります。 [10] メニューやマウスを使用せずにキーボードから browse-url を起動するには、 同じように (X)Emacs の init ファイルに
(global-set-key "\C-xm" 'browse-url-at-point)
のようにキーバインドを指定します。 会話内の URL がある位置にカーソルを持って行き、 指定したキーバインドをタイプ(上記の例では C-x m)すると browse-url が呼ばれます。
irchat-pj は Emacs Lisp で書かれた Emacs や XEmacs で動作する IRC クライアントで、 irchat-PJ Project によって開発されています。
irchat-pj には、liece のような派手さはないものの、 Unix 上で長らく使用されてきた irchat-jp をベースに開発されているため、 愛用しているファンも多くいます。 コンソール上の使用と X Window System 上での使用で、 機能の差がほとんど無いのも特徴でしょう。 インターネット上に irchat-pj に関する詳細なドキュメントが見受けられるのも心強いものです。
この章は Emacs も XEmacs も共通です。
irchat-pj は、XEmacs も Emacs も autoload の設定が必要です。 init ファイルに下記のように autoload の設定を書いてください。
(autoload 'irchat "irchat" "IRC client for Emacsen." t)
elisp-irchat-pj をインストールしたら、
config-sample
として
/usr/share/config-sample/elisp-irchat-pj/irchat-pj.el
が配置されます。
この内容を (X)Emacs の init ファイルにコピーし、必要な部分を変更してください。
あるいは、irchat-pj のカスタマイズを独立したファイルにまとめ、 それを init ファイルから指定する方法もあります。 この方法だと init ファイルがスッキリし、記述に問題があった時のデバグもしやすいため、 こちらの方がオススメです。 その場合は init ファイルに下記のようにカスタマイズファイルの指定を追加してください。
(setq irchat-variables-file "~/lisp/.irchat-pj")
上記のようにカスタマイズファイルを指定したなら、
$ mkdir ~/lisp $ cp /usr/share/config-sample/elisp-irchat-pj/irchat-pj.el ~/lisp/.irchat-pj
としてコピーし、必要な部分を変更してください。
irchat-pj は、ほとんどのコマンドが Liece と同じ操作体系ですので [11] Liece の章を参照にしてください。
(X)Emacs のミニバッファで M-x irchat と入力して起動します。 接続する IRC サーバを聞いてくるので、サーバ名を入力します。 この時、カスタマイズファイルにサーバ名が記述してあると補完も可能です。
IRC サーバに接続すると、画面が三つに分割されます。 コマンドバッファから C-c j でチャンネルに参加しましょう。
その他、コマンドバッファから C-c C-p でチャンネルから退出、 C-c q で irchat-pj (IRC) の終了です。
irchat-pj のキーバインドについては、 LUCK な irchat のページ の Key Binding for irchat Operation に、たいへん詳しく解説されているので、参考にしてください。
また、irchat-pj には開発者による詳細なドキュメントが含まれます。
これらのドキュメントは elisp-irchat-pj パッケージに含まれ、
/usr/share/doc/elisp-irchat-pj-
以下に配置されます。
irchat-pj の便利な機能が書かれていたりしますから、是非読んでおきましょう。
version
/
ChatZilla は Mozilla に附属の IRC クライアントです。 Mozilla の一部として ChatZilla Project により http://www.mozilla.org/projects/rt-messaging/chatzilla/にて開発されています。
まだまだ開発中のため機能は少ないようですが、 IRC コマンドを知っていれば さほど不自由は感じませんし、手軽な IRC クライアントとも言えるでしょう。 css によりログの表示デザインを変更させたり、複数サーバへの同時接続も対応しています。
ChatZilla には、IRC コマンド以外に拡張コマンドが用意されているようです。 IRC コマンドの help コマンドで一覧が出るので、 色々遊んでみてください。
Mozilla が起動している時に、 コンポーネントバーの ChatZIlla のアイコンをクリックするか、またはメニューから
-> と選択して起動させます。Mozilla が起動していない状態では、ターミナルから
$ mozilla -chat &
と入力することで、単体で起動します。
ChatZIlla が起動したら、初回の起動時にはニックを聞いてくるので 変更する場合は変更してください。その後、下部のテキスト入力ボックスに、 まず
/charset iso-2022-jp
と入力しましょう。 これは日本語を扱えるようにするコマンドです。
ChatZIlla はユーザリストと「ビュー」というログウィンドウを持ち、 ビューはタブで切り替え可能です。
IRC サーバには IRC コマンドの server コマンドを使って接続し、 [12] その後 join コマンドを使いチャンネルに参加してください。 複数のチャンネルに参加するには、 テキスト入力ボックスにて join コマンドで新規チャンネルに参加してください。 どのビューが最前面にあるのかは無関係に新規タブが作成され、 新たなビューでチャンネルが開かれます。 なお、各タブ間の移動はキーボードの F1・F2...でも可能です。
チャンネルを退出するには、part コマンドを使用するか -> を選択すると、現在最前面のビューが閉じられ、退出となります。
ChatZilla の終了は、
-> と選択して終了するか、 ウィンドウマネージャの「閉じる」ボタンをクリックして終了します。 この時 -> を選択すると、ChatZilla を起動させた Mozilla があれば それも一緒に終了してしまうので注意してください。プライベートメッセージ呼び出しは IRC コマンドの msg を使って呼び出します。 相手が会話を承諾して返事をしてくれたら、新規ビューが作成されるのでそこで会話をします。 ぷりぶ受信の時は、新規ビューが自動的に作成されるのでそこで会話をします。 相手が同じチャンネルに参加している状態なら、 ビューのニックネームをクリックするだけで新規ビューが作成されるので、そこで会話をします。
ChatZilla にはスマイリー機能があり、半角英数の よく使われる「;)」や「:P」などの顔文字をスマイリーに変換して表示します。
ChatZilla がインストールされていれば、 Mozilla でブラウジング中に irc://irc.kyoto.wide.ad.jp のように「irc://」で始まるリンクをクリックすると、 ChatZilla が起動しリンク先のサーバに接続します。
KSirc は KDE の IRC クライアントで、 kdenetwork パッケージに含まれています。特徴は
SIDI と MDI(X-Chat 風)の二通りの見映えが選択可能
複数サーバに同時接続が可能
などがあります。
KSirc を起動するとサーバコントロールというウインドウが起動します。 ここで設定を確認しましょう。
まずは接続する前に
を開いてみましょう。 がありますね。ここでは表示するフォントを選択します。 フォントによっては文字化けする場合がありますので注意が必要です。
日本語環境では「日本語(jis7)」 を選択した方がいいかもしれません。
サーバコントロールのメニューから「サーバ/クイック接続」 のところに IRC サーバのアドレスを入力します。 ポートも設定してください。そして、 ボタンをクリックすれば接続できます。
を選びます。 グループは のままで、
また二回目の接続ではアドレスを入力した隣にある▼をクリックすれば以前入力したものの候補がでます。
なおこれは
~/.kde/share/config/ksircrc
の中に保存されています。
この文書の X-Chat の各章は、 Kondara Project の XChat-HOWTO を参考にさせていただきました。
ここに XChat-HOWTO の著者である binn 氏に、 そして Kondara Project でドキュメントのメンテナンスをされていた諸氏に謝辞を程します。
この文書は無保証です。この文書の利用およびこの文書に基づいて作業をされた結果、 何らかの損害を被ったとしても、原著者はいかなる責任をも負いませんのでご了承ください。
この文書の著作権は Momonga Project にあります。 この文書の配布ライセンスは、利用許諾のオプション A. B. を除外した オープン・パブリケーション利用許諾契約書 (OPL -- Open Publication License) に従います。
OPL についての詳細は、 http://www.opencontent.org/openpub/ を参照してください。 また、八田真行氏による OPL ドラフト v1.0 日本語訳が http://www.opensource.jp/openpub/ にて参照可能です。
この文書を再配布する場合は、可能な限り http://www.momonga-linux.org/docs/IRC-Clients-HOWTO/ja/ 以下から最新版を入手し、それを配布してください。
この文書を書いていて、 Linux で日本語を扱える IRC クライアントが増えた事を喜ばしく思います。 その反面、いざ使うとなるとどれにしようか迷うケースも増えると思うので、 この文書で取り上げたクライアントの機能を簡単に比較しておきます。
言うまでもない事ですが、この文書を作成した段階での機能比較なので、 未実装なものが今後実装されたり、さらに機能が改良されたりする可能性があります。 そういうケースや下記の表の間違いなどがありましたら、 webmaster@momonga-linux.org までご連絡下されば幸いです。
[1] たいへん大まかに言うと、ユーザとしてチャンネルに常駐させ 設置した人が不在時もログを取るなどができるツールです。
[2] 別に本名でなくてもかまいません:)
[4]
w3m の bookmark に
$HOME/.xchat/url.save
を登録しておくと、
「:」で URL がリンクされるので便利です。
[5] メニューの -> の と が チェックされている必要があります。 のみチェックされている場合は、 テキストボックスに補完候補が表示されます。
[6] Liece の豊富な機能を活かすには、X Window System 上で使うのがベストでしょう。
[7] .emacs など
[8] この画像は bottom スタイルです。
[9] チャンネル番号 #1 のもの
[10] *scratch* バッファで上記の elisp を書き、それを評価すると、 そのセッションの間は browse-url のブラウザが mozilla になります。
[12] 同じように attach というコマンドでサーバ接続も可能です。