[Momonga-devel.ja:02469] KDE(日本語)で英文部分の表示にLuxi Sansなどを使う方法
- From: Masayuki SANO <sano@xxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
- Date: Sat, 07 Feb 2004 02:09:25 +0900 (JST)
nosanosaです。
qt-3.2.3-4mとkdebase-3.1.5-3mでデフォルトフォントをGNOME,XFce4と同様に
Sansにしましたが、ロケールがja_JP.EUC-JPだとKochi Gothicが使われます。
それで英文フォント部分にもKochi Gothicが使われるわけですが、どうも個人
的にあまりKochi Gothicの英文フォントは好きでないので、文字の表示で英文
の部分をLuxi SansやBitstream Vera Sansといったフォントを使って和文部分
がKochi Gothicになるようにいろいろとやってみたので、ご報告しておきます。
(1) コントロールセンターのフォント設定でLuxi Sansなどに選び直す
ただし、qtconfigのフォント置換設定でLuxi SansなどにKochi Gothicが置換
フォントとしてリストされている必要があります。また、Helvetica決め打ち
でフォントを呼ぶ一部のアプリケーションのためにHelveticaにも置換設定を
する必要がありますが、英文フォントとしてLuxi Sansを使うようにするため
に、Helveticaの置換設定で第一順位にLuxi Sansをもってきて次にKochi
Gothicを持ってくるようにする必要があります。
先の修正でQtのフォント置換設定としてこれらの設定をしてあるので、Luxi
SansやBitsream Vera Sansを選べばQt+KDEで美しい(と僕は思う…)表示が得ら
れるようになっているはずです。
ただし、KDE環境からGNOME(GTK+)アプリケーションを起動するとSansとして
Kochi Gothicが使われます。GNOMEでログインしたときに別のフォントにフォ
ント設定していてもです。どうやらgnome-setting-daemonを起動しないと個人
設定は反映されないようです。これをGConfなどを利用して解決するのもある
でしょうが、ひとつの方法としてfontconfigの設定を変える事で解決する方法
がうまくいきましたのでご紹介しておきます。
(2) fontconfigの設定ファイル /etc/fonts/fonts.confをいじる
(ここでは英文部分をLuxi Sansに置き換えるものとして話をすすめます)
(http://mail.fontconfig.org/pipermail/fontconfig/2004-January/000770.html
を参考にしています)
(/etc/fonts/fonts.confの設定やフォント全般に関して UNIX USER 3月号の特
集として、かずひこさんたちが記事を書かれていますので参考になると思います。)
/etc/fonts/fonts.confに次のように書き加えます。
<match target="pattern">
<test qual="any" name="family" compare="eq">
<string>Luxi Sans</string>
</test>
<edit name="family" mode="assign" binding="strong">
<string>Luxi Sans</string>
</edit>
</match>
ただし、この設定は/etc/fonts/fonts.confの295行目から始まっている
sans,sans-serif,monospaceのaliasフォントの設定の下に書かないとうまく
いかないようです。(なぜだろう?)
なので230、235行目でincludeされている通常の個人設定ファイルである
~/.fonts.confとシステムローカルなファイルの/etc/fonts/local.confに書く
のでは設定が効きません。
(僕は338行目あたりに
<include ignore_missing="yes">~/.fonts.extra_conf</include>
と書いて、上の内容(にfonts.confと同様のヘッダなどをつけたもの)を
~/.fonts.extra_confとして置きました。)
また、フォントの設定はデフォルト通りSansにしておきます。またqtのフォン
ト置換設定でLuxi SansにKochi Gotchiの置換設定をしておきます。GNOMEと
XFce4はデフォルトのままで問題ありません。
そうすればSansを使うアプリケーションにはすべてこのルールが適用されて、
KDEからGNOMEアプリケーションを使っても、英文部分にLuxi Sansが表示され
ます。またGNOMEやKDEでも英文部分にLuxi Sansが使われます。
当然、他のロケールではqtのフォント置換設定でKochi Gothicでない別のフォ
ントを設定するべきです。またこの設定でfluxboxのアンチエイリアスにする
と和文フォントが表示されなくなってしまいますのでご注意下さい。
# この件については、もしかしたら~/.gtkrcあたりを変えるとうまくいくか
# も?と思ったりもしてきましたが、調べてないのでよくわかりません。:p
では。