[Momonga-devel.ja:01719] bootsplash
- From: きた <kita@xxxxxxxxxxxxxxx>
- Date: Tue, 27 May 2003 23:33:59 +0900
きたです.
bootsplash(http://www.bootsplash.org/); とは,boot 時に initrd の末尾に
追加しておいた画像を frame buffer 経由で表示するための kernel パッチと
ユーティリティです.
起動時に rc?.d の進捗度合に従ってプログレスバーを表示することも可能です.
splash というユーティリティを使うことで,frame buffer なコンソールに表
示する画像を切り替えたりもできます.
momonga の kernel には bootsplash のためのパッチがすでに当たっているの
ですが,ユーティリティが用意されてなかったため簡単に bootsplash を試す
ことができませんでした.
先程,bootsplash というパッケージと,bootsplash に対応した initscripts
を cvs にコミットしました.
bootsplash には,splash などのユーティリティの他,適当にでっちあげた
Momonga テーマも含まれています.
以下,ちょっと長いですが使い方です.
興味があったら試してみてください.
!! 使い方
1.bootsplash 対応 initscripts と bootsplash をインストール.
2.bootsplash 用のイメージ付き initrd を生成する.
bootsplash に mkbsinitrd というスクリプトが同梱されています.
# mkbsinitrd 2.4.21-0.3.1m Momonga
とやると,/boot/initrd-2.4.21-0.3.1m.img に Momonga テーマの画像を
追加して /boot/initrd-2.4.21-0.3.1mbs.img という名前で保存します.
何をやっているのか知りたい人は mkbsinitrd の中身を読んでみて下さい.
たいしたことはやってません.
3.lilo.conf や grub.conf をイジル.
やることは,
a.frame buffer のモードを指定.(例:vga=0x317)
b.splash=silent を追加.
です.
lilo.conf だとこんな感じ.
image=/boot/vmlinuz-2.4.21-0.3.1m
label=Momonga
root=/dev/vg00/root
initrd=/boot/initrd-2.4.21-0.3.1mbs.img
vga=0x317
append="splash=silent"
read-only
grub.conf だとこんな感じ.
title Momonga Linux snapshot (2.4.21-0.3.1m)
root (hd0,0)
kernel /boot/vmlinuz-2.4.21-0.3.1m ro root=/dev/vg00/root vga=0x317 splash=silent
initrd /boot/initrd-2.4.21-0.3.1mbs.img
4.そして再起動.
bootsplash の画像が表示されている時に F2 を押すと通常のテキスト表示
に戻ります.
!! テーマ
今のところ Momonga テーマしかありません.
テーマは /etc/bootsplash/themes/ にインストールされます.
!! 設定ファイル
/etc/sysconfig/bootsplash でテーマ名と bootsplash を使うかどうかを指定
します.
THEME
テーマ名.実際のテーマ置き場は /etc/bootsplash/themes/$THEME になる.
SPLASH
bootsplashを使うかどうかを "yes" または "no" で指定する.
!! 問題点
/etc/rc.sysinit の処理はプログレスバーに反映されません.でも実は結構長
い時間がかかります.
kudzu が新しいハードウェアを発見しても,自動的にはテキスト表示に画面が
切り替わりません.
また,kudzu がユーザからの入力待ち状態になっている時に F2 を押しても何
も起こりません.
基本的にユーザによるインタラクションが必要なモノとは相性が悪いような気
がします.